初日だけで中断していた、熊野古道中辺路(なかへち)のレポー
トを続けます。今日は、本格的に歩き始めた第2日目です。
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第2日 2008年10月26日(日)
=新宮駅前~熊野那智大社=
6時20分に起床、7時から朝食サービスがあり、7時40分にステ
ーションホテル新宮を出た。
雨がポチポチしていたので、ザックカバーをする。熊野速玉神社
への参拝は昨日済ませているので、反対の海岸方向に向かう。
熊野地2丁目にあったサークルKで昼食のおにぎりを買う。王子
町3丁目で海岸沿いに出て、黒松林沿いを少しで右に入り、最初
の王子社、浜王子神社へ。
狭い境内だが広葉樹が多く、その下に小さい社が祭られていた。
JR紀勢本線が浜に出るところで、上を越える車道に上がる。少
し戻って海岸の堤防沿いへ。王子ヶ浜と呼ばれる直線の砂浜が、
先方に2㎞ほど伸びている。
コンクリートの防波堤と線路の間の狭い道が、熊野古道である。
王子ヶ浜の先端まで進み、保線小屋のところで線路を渡って高
野坂に向かう。
林間を上がって進むと、途中で林が切れ、振りかえると王子ヶ浜
が見下ろせる。
樹林の終わり近くからは往復10分ほどで、展望台へ行ける。
展望台からは、行く手の三輪崎漁港方面が望まれた。
一部残る石畳道も下って、その三輪崎に下り、JR三輪崎駅前
から線路沿いの旧道へ。熊野古道は港のそばを回って国道42号
に出るのだが、こちらは車が少なくてよい。
次の紀伊佐野駅近くの南珠寺には、紀伊国日高郡に生まれた
念仏行者、徳本上人(とくほんしようにん)の碑があった。
国道に出ると間もなく、復元されたばかりの佐野の一里塚がある。
近くには、スパーセンターと呼ぶスーパーや、ドラッグストア、電
器店、食堂。映画館などが集まった複合商業施設があった。
その末端付近の小さい林の中が佐野王子跡。「王子跡」の石碑
と、数基の石仏が並ぶだけだった。
このあたりの国道42号には歩道が無く、高速で車が通過する
危険地域なので注意が必要。無人の宇久井駅でトイレを借りた。
宇久井の町並みを抜け、国道が左に急カーブするところで、右
への旧道に入り、線路の西に回る。
那智勝浦自動車学校の横を進み、車道を横断し、廃車置き場の
奥から小狗子(こくじ)峠へ向かう。
竹やぶや杉林などを峠に上がり、峠を下るととミカン畑や棚田が
現れた。
白菊の浜の説明板のある狗子の浦付近は、歩道のある国道を
進み、次の大狗子峠は国道より海側に残る、旧国道のトンネルを
抜けた。
再び国道42号に入ると、歩道がない。車に注意して赤色海岸沿
いを進む。那智湾の向こうに、勝浦の温泉旅館などが望まれる。
那智駅の近くから、山側の静かな旧道に入ってホッとした。
正午近く、浜の宮王子社跡の浜の宮神社に着く。
推定樹齢800年という大きなクスノキが、鳥居の上に大きく枝
を広げていた。
隣接するのが補陀洛山寺。補陀洛浄土(観音の浄土)に渡海する
場所で、境内には復元された渡海船が展示されていた。
少し雨が落ちてきたが雨宿りの場所もないので、神社の隅の古い
ベンチで昼食にする。 〈続く〉
トを続けます。今日は、本格的に歩き始めた第2日目です。
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第2日 2008年10月26日(日)
=新宮駅前~熊野那智大社=
6時20分に起床、7時から朝食サービスがあり、7時40分にステ
ーションホテル新宮を出た。
雨がポチポチしていたので、ザックカバーをする。熊野速玉神社
への参拝は昨日済ませているので、反対の海岸方向に向かう。
熊野地2丁目にあったサークルKで昼食のおにぎりを買う。王子
町3丁目で海岸沿いに出て、黒松林沿いを少しで右に入り、最初
の王子社、浜王子神社へ。
狭い境内だが広葉樹が多く、その下に小さい社が祭られていた。
JR紀勢本線が浜に出るところで、上を越える車道に上がる。少
し戻って海岸の堤防沿いへ。王子ヶ浜と呼ばれる直線の砂浜が、
先方に2㎞ほど伸びている。
コンクリートの防波堤と線路の間の狭い道が、熊野古道である。
王子ヶ浜の先端まで進み、保線小屋のところで線路を渡って高
野坂に向かう。
林間を上がって進むと、途中で林が切れ、振りかえると王子ヶ浜
が見下ろせる。
樹林の終わり近くからは往復10分ほどで、展望台へ行ける。
展望台からは、行く手の三輪崎漁港方面が望まれた。
一部残る石畳道も下って、その三輪崎に下り、JR三輪崎駅前
から線路沿いの旧道へ。熊野古道は港のそばを回って国道42号
に出るのだが、こちらは車が少なくてよい。
次の紀伊佐野駅近くの南珠寺には、紀伊国日高郡に生まれた
念仏行者、徳本上人(とくほんしようにん)の碑があった。
国道に出ると間もなく、復元されたばかりの佐野の一里塚がある。
近くには、スパーセンターと呼ぶスーパーや、ドラッグストア、電
器店、食堂。映画館などが集まった複合商業施設があった。
その末端付近の小さい林の中が佐野王子跡。「王子跡」の石碑
と、数基の石仏が並ぶだけだった。
このあたりの国道42号には歩道が無く、高速で車が通過する
危険地域なので注意が必要。無人の宇久井駅でトイレを借りた。
宇久井の町並みを抜け、国道が左に急カーブするところで、右
への旧道に入り、線路の西に回る。
那智勝浦自動車学校の横を進み、車道を横断し、廃車置き場の
奥から小狗子(こくじ)峠へ向かう。
竹やぶや杉林などを峠に上がり、峠を下るととミカン畑や棚田が
現れた。
白菊の浜の説明板のある狗子の浦付近は、歩道のある国道を
進み、次の大狗子峠は国道より海側に残る、旧国道のトンネルを
抜けた。
再び国道42号に入ると、歩道がない。車に注意して赤色海岸沿
いを進む。那智湾の向こうに、勝浦の温泉旅館などが望まれる。
那智駅の近くから、山側の静かな旧道に入ってホッとした。
正午近く、浜の宮王子社跡の浜の宮神社に着く。
推定樹齢800年という大きなクスノキが、鳥居の上に大きく枝
を広げていた。
隣接するのが補陀洛山寺。補陀洛浄土(観音の浄土)に渡海する
場所で、境内には復元された渡海船が展示されていた。
少し雨が落ちてきたが雨宿りの場所もないので、神社の隅の古い
ベンチで昼食にする。 〈続く〉