あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

アンコールワットとベトナム2都の旅 ④トンレサップ湖やアンコールトム観光(その2)

2013-02-05 18:31:55 | 東南アジア旅行
 2013年1月24日(木) (続き)

 == アンコールトム観光 ==

 午後は、アンコール遺跡中で最大規模の、アンコールトム観光である。バスはホテルか
ら20分ほどで、アンコールワットの北側にあるアンコールトムの南大門近くに着いた。

 アンコールトムは、12~13世紀にかけてジャヤヴァルマン7世が創建した、アンコ
ール王朝最後の栄華を誇った巨大な宗教都城。

 一辺3㎞、周囲12㎞あり、幅130mの環濠と城壁に囲まれていて、総面積は東京ド
ーム60数個分の900haに及び、カンボジアの人々は親しみを込めて「大アンコール」
と呼んでいるという。ちなみに、アンコールとは「都」のこと、トムは「大きい」という
ことのようだ。


 環濠にかかる橋の両側には、蛇神ナーガを抱える阿修羅(あしゅら)が並んでいて、こ
れは「乳海攪拌(にゅうかいかくはん)」がモチーフだという。ちなみに「乳海攪拌」と
は、ヒンドゥー教における天地創造神話のことらしい。


 環濠には、当時のものを復元したのかと思われる船が浮かんでいた。橋を渡って正面の
南大門を入る。


 中には、みやげ物を売る建物もある。



 高木の生い茂る通りを真っ直ぐに進んで、まず中央部に位置する「バイヨン」を訪ねる。

 バイヨンは複雑な建築様式を備えた仏教寺院で、ジャルマン8世の時代にヒンドゥー教
寺院になったとか。


 内部には「クメールの微笑み」と呼ばれる大きな観音菩薩の四面像がある。石造の回廊
の壁面には、当時の生活や戦いなど記したレリーフが続いていた。





 バイヨン中心部の上部テラスに回ると、大小16ある四面仏塔群が様々な顔立ちで立ち
並んでいる。


 それらの間を回って北側に抜ける。北側から振り返る眺め。



 最近造られたという大きな仏像の横を通過し、崩れた遺蹟の間などを進んで、ウダヤィ
ティヤヴァルマン2世が、国の中心寺院として建立したものと言われる「パプーオン」の
そばに行く。


 5層の基壇からなるピラミッド型で、三重の回廊を持っているという。中には入らず、
池の手前から眺めるに留めた。



 東門から続く高さ2mの石柱の上に造られた石柱の間を抜けて、王宮跡に入る。


 王宮の入口。


 東西600m、南北250mの敷地は高さ5mの城壁に囲まれていたが、木造だったの
で主要な建物はすべて崩壊して残っていないという。

 中心の辺りに「ピミヤナカス」と呼ぶ遺蹟がある。10世紀末にジャヤヴァルマン5世
が着手し、スールヤヴァルマン1世の時代に仕上げた王族のための寺院。

 3層の基壇の上に小さい回廊があり、その中心に祠堂(しどう)があったとか。

 さらに北に進んで「象のテラス」と呼ぶ遺蹟へ。


 勝利した軍が王と謁見するなど、種々の式典に使われた場で、ジャヤヴァルマン7世が
建造したという。テラスに上がると、東側の広場が一望できる。


 テラスの下に下りて、その名のもとになった壁面の象の頭と鼻の頭部石像を眺めた。


 象のテラスの北側にあるのが「ライ王のテラス」。高さ6mのテラスの上に、ライ病を
患った王の座像があることから名付けられたもの。


 現在の座像はレプリカだという。やはりジャヤヴァルマン7世により建立されたが、内
壁は1910年頃まで土砂に埋もれていたという。



 象のテラスの下に回り、象の石像をもう1度眺め、広いアンコールトムの観光を16時
近くに終える。




 シェムリアップ市内に戻り、パラダイス アンコール ヴィラホテルのレストランで、中
華料理の夕食をする。


 17時15分にホテルを出て空港に向かい、20分ほどでシェムリアップ空港に着いた。


 2日間のカンボジア、シェムリアップとアンコール遺蹟などの観光を終え、19時15
分発ハノイ行きのベトナム航空VN-840便に乗る。


 機は予定より早い19時6分に離陸した。

 夕食は済ませたのだが機内でも軽食が出て、もう一度いただく。到着予定の20時55
分よりかなり早い20時28分には、ベトナムの首都の玄関口、ハノイ空港に着いた。

 出迎えてくれた明日からの現地ガイド、ジイさんの案内でバスに乗り、 4泊目となる
ホテルクラウンプラザには21時45分頃に到着した。  (歩数 11,200)


海外旅行 ブログランキングへ


にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アンコールワットとベトナム2都の旅 ④トンレサップ湖やアンコールトム観光(その1)

2013-02-04 22:03:45 | 東南アジア旅行
 2013年1月24日(木) 晴



 == アンコールワットの朝日鑑賞とトンレサップ湖クルーズ ==

 カンボジア西北部、シェムリアップで連泊したエンプレス アンコール ホテルで早起き
して、5時45分にバスで出発する。

 希望者のみがアンコールワットから上る朝日を見に行くという企画に、今回は19人全
員が参加することになった。添乗員のSさんは、全員参加は今までのツアーでは無かった
ことと喜ばれる。


 6時10分過ぎにアンコールワット西側に着いたが、同様に朝日を見ようとするたくさ
んの観光客が来て待っている。回廊の向こうが赤らんできていた。

 まずは聖池のそばまで行き、スイレンの咲く池に映るアンコールワットの朝焼けを撮る。


 池の西面も、朝日を見る人で埋もれていた。




 回廊の西北端付近に戻り、太陽の上がるのを待つ。回廊にもたくさんの人が並んでいる。


 日の出の時刻が近づいたが、どうも雲が多そうで期待の太陽は見られないのではないか
と案じられた。


 でも、6時43分頃、太陽が見えたとの声が上がる。塔よりはずっと右手で太陽は色鮮
やかなオレンジの円を見せている。

 私のカメラではこのようなにじんだ写真しか撮れなかったが、実際はもっとはっきりと
鮮やかなオレンジの円が見られ、何度も来ているという添乗員のSさんも、こんなきれい
な太陽を見たのは初めてのことと感激していた。早起きしてきた甲斐があったと皆喜ぶ。



 ホテルに戻ってバイキング朝食後、8時15分に出発して、シェムリアップの南方にあ
るトンレサップ(TONLE SAP)湖のクルーズに向かう。

 トンレサップ湖は東南アジア最大の湖で、面積は琵琶湖の約20倍あり、300種の魚
が生息し、湖上には10万人の水上生活者がいるという。

 バスは郊外に出ると水田が広がり、花の咲く広いハス田も見られる。8時45分頃、ト
ンレサップ湖の乗船場に着いた。

 今は乾期のため、湖の水位がかなり下がっているのが分かる。

 乗船場には数十人乗りから百人以上乗れそうな大型の遊覧船など、たくさんの船が並ん
でいる。


 私たちだけでその中の1つにの船に乗り、すぐに出航した。

 湖は泥色に濁っており、船は、川のような比較的狭い流域を進んで行く。岸辺には、裸
になって投網で漁をする人が何人か見え、小舟で荷物を運ぶ地元の人の船もある。


 30分足らずで、湖に浮かぶ水上生活者の建物が見えてきた。



 それらの中には、商店や学校、教会などもあるという。



 その一つ、観光客向けの商店になっている船に横付けして乗り移った。


 船には土産物などが並び、子どもらしい小さいワニも飼育していた。


 トイレを借りに船の横に回ったら、トイレの下には湖の水が浸かっていて濡れそう。急
いで用を済ます。


 近くに、木のクイをウニのように湖に突き刺したものがある。何かと思ったら、これに
船をつないでこの建物が流れないようにしているという。


 10分ほどで商店のある船から離れた。


 帰路は往路の右側を戻って行く。ベトナムもそうだが、カンボジアでも道路も水路も右
側通行である。湖岸にテレビや携帯電話のアンテナ塔らしいのが立っていた。


 狭いところの湖岸に立つ標識は、追い抜き禁止のようだ。その反対側は、波を立てない
よう注意をうながす標識だった。


 帰路の岸辺にも、投網をひく漁師が何組か見えた。


 丸太を組み合わせた船の係留場所などを眺め、10時10分頃、船着場に戻った。


 往路をシェムリアップ市街に戻り、「日本人経営」の看板を掲げた民芸品店に行き、25
分ほどショッピングタイムとなる。

 店の前では、砂糖入りのうどん粉のようなものを焼いて輪に丸める、菓子造りの実演を
していた。

 観光客にも教えて試せるというので、2人の女性がトライしたら2人とも上手に出来た。
11時10分に店を後にする。

 10分ほどでワット ボー(Wat Bo)通りにある「ニューバイヨン(NEW BAYON)」とい
うレストランに行き、クメール料理の昼食をする。

 レストランの入り口付近には、色鮮やかな南国の花が咲いていた。

 レストランを出て10分ほどバスで移動して、町の中心部を南北に貫くシェムリアップ
川のそばにあるオールドマーケットに行き、45分ほどの時間を取る。


 マーケットには、観光客向けのみやげ物店と一般向けの食材店とが隣り合って並んでお
り、地元の人たちの果物や菓子、米など、食材がどんなものかうかがい知ることが出来る。




 店の一つに、何か分からない、たこの足のような品物が吊されていた。


 13時5分に店を出て、エンプレスアンコールホテルに戻り、連泊を終える荷物整理を
して14時にホテルのロビーに集合となる。 (続く)



海外旅行 ブログランキングへ


にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アンコールワットとベトナム2都の旅 ③アンコール遺跡とアンコールワット観光(その2)

2013-02-03 16:02:22 | 東南アジア旅行
 2013年1月23日(水) 〈続き〉

 == アンコールワットとプレ・ループ遺蹟 ==

 ホテルで1時間半の休憩を終え、15時にホテルを再出発して、バスは15分足らずで
アンコールワットに着いた。


 アンコールワットは、アンコール遺跡群中で最大規模を誇るヒンドゥー教の寺院である。
1113年に即位したスールヤヴァルマン2世がおよそ30年かけて造ったもの。

 午後の暑い日差しを避けて、アンコールワットを囲む環濠のそばの木陰で休む観光客。

 私たちも、この日陰でガイドのソティさんから、まずはアンコールワットの概要を聞く。


 周囲を取り囲む幅190mの環濠。環濠の南北は1.3㎞、東西1.4㎞に及び、全
体の面積は約200haで、東京ドーム約15個分になるという。


 正門になる西参道を進んで西塔門を入り、回廊に刻まれた数々のレリーフの説明を聞き
ながら巡る。




 左側に回ると、ハスの浮かぶ聖池を挟んで、中央祠堂(しどう)を中心に5つの塔が望
まれる。

 中央祠堂の高さは47mとか。なお、祠堂とは神仏を祭る小さい社(やしろ)のような
場所のようだ。

 池の北側には古い建物が幾つか並び、土産物などを販売している。




 池のそばで、野生の猿がハスの茎を食べていた。



 北西端から、中央祠堂を囲む一番外側の第一回廊に上がり、回廊の壁面を覆う石の精巧
なレリーフを見て回った。






 回廊から西側、聖池周辺の眺め。


 第一回廊の内側にある教蔵。


 第一回廊西面の中心部は十字回廊と呼ばれ、奥の第二回廊へ向かう回廊と十字型に交差
している。


 さらに南面第一回廊に回り、途切れなく続くレリーフを見て回った。







 遺跡巡りの午後になって気づいたのだが、周辺の木々から、劇場の開会を告げるベルの
ような連続音が聞こえていたが、これはセミの鳴き声だという。




 1時間半近くのアンコールワット遺蹟の観光を終え、バスで東北に6㎞ほど移動して、
プレ・ループ(Pre Rup)遺蹟に行く。


 アンコールワットの造営より150年前の10世紀後半に造られたもので、石槽がある
ことから火葬が行われた場所のようだ。プレ・ループとは生まれ変わるということらしい。


 基壇の上に5基の祠堂が載せられたピラミッド型になっていて、急傾斜の石段を上がる
と夕日の絶景ポイントだとのことで、18時まで夕日見物の時間となる。


 すでに多くの観光客が上部の石段に座って日没を待っている。


 われわれも思い思いの場所で待ち、西の森の向こうに沈む夕日を待ったが、次第に雲が
増えてきて、期待した鮮やかな夕日とはならなかった。


 17時50分頃日没となり、反対の東上空には月が上がっている。


 帰路のバスは、ホテルに向かう途中で、「アンコールクッキー(ANGKOR COOKIES)」
という小さいクッキー店に寄り、30分ほど買い物の時間となる。

 この店は、日本人オーナーのマダムサチコが、カンボジアの若い人が働く機会を得て自
立していける場を提供したいとの思いで造られたもの。

 カンボジアのカシューナッツやヤシ砂糖など、天然素材をたっぷり使った手作りクッキ
ー店として知られているようで、その思いを受け、多くの皆さんがクッキーを買い求めた。

 このあと夕食会場のアマゾン アンコール(AMAZON ANGKOR)レストランに行き、カ
ンボジアの民俗舞踊、アプサラダンスを鑑賞しながらバイキング料理を味わった。






 連泊する、シェムリアップのエンプレス アンコール ホテルには20時半近くに戻る。
(歩数 11,600) 



海外旅行 ブログランキングへ


にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アンコールワットとベトナム2都の旅 ③アンコール遺跡とアンコールワット観光(その1)

2013-02-02 22:21:46 | 東南アジア旅行
 2013年1月23日(水) 晴

 == アンコール遺跡とアンコールワット観光 ==

 カンボジア西北部、シェムリアップの国道6号線にある、エンブレス アンコールホテル
にて6時に起床、広い食堂でバイキング朝食をして、8時にバスに乗る。


 今日は、9世紀から15世紀にかけてインドシナ一帯を制圧したクメール王朝の首都跡
で、1992年に世界遺産に登録されたアンコール遺跡の観光である。

 ガイドのソティさんによると、カンボジアの面積は日本の約半分、シェムリアップの人
口は約80万人とのこと。ホテル周辺は、20年くらい前まで田んぼだったという。

 バスを20分ほどで下り、まず、アンコール遺跡観光用のパスポートを取得する場所に
行き、各々が写真入りパスポートを作ってもらう。

 何箇所もある受付窓口には、各国からの観光客の長い列が伸びていた。

 その先はバスが入れないので、10人乗りのミニカー3台に分乗して進む。



 最初の遺蹟は、アンコールワットの東北にあるタ・プローム(Ta Prohm)寺院。12世
紀にアンコール・トムの中心部、バイヨンを造成したジャヤヴァルマン7世が、母のため
に建立した大乗仏教の寺院で、後にヒンドゥ-教に改宗されたらしい。

 寺域は東西1㎞、南北700mに及び、当時は僧侶と踊子合わせて1万人余りが暮らし
たという。


 リエップというガジュマルの一種の巨木が、寺院回廊のあちこちに絡みついて独特の
景観を見せており、遺蹟の規模と自然の力の偉大さを感じさせられる。





 アンコール遺跡発見当時の景観で保存する方針で、必要最低限の修復しかしないのだと
いうが、あちこちで修復作業をしていた。


 東門から入って、崩れた敷石や何か所もある石段などに注意しながら45分ほどかけて
巡り、9時50分頃西門に抜けた。




 再びミニカーで数分北西に移動して、次のタ・ケウ(Ta Keo)に回る。


 アンコールワットの試金石としてジャヤヴァルマン5世が造営を開始したが、石材を積
み上げたところで王が死去し、装飾の無いまま今に残ることになったとか。

 中には入らず、外観を眺めるのに止める。


 ミニカーで、途中、わら屋根の土産物店の横などを通過して、バスの駐車場に戻る。




 バスに乗り換え、水田などを眺めながら東北に移動して、10時50分頃、3つめの遺
蹟であるバンテアイ・スレイに着く。


 ガイドのソティさん。


 10世紀後半に建立された「女の砦」を意味する小さい寺院。赤色の砂岩と紅土を主材
料として造られているので、全体が赤みがかっている。




 壁面の彫刻はアンコール遺跡中最も精緻で、その技術に感嘆させられる。










 中央神殿に刻まれた微笑する女神像は、「東洋のモナリザ」と称されているという。


 中庭の池には、スイレンが咲いていた。




 遺跡内を一巡して11時半に入口に戻る。近くには、わらぶき屋根の土産物店らしい建
物が何棟か並んでいた。


 バスで2~3分ほどにある「トロピカル レストラン(TROPICAL Restaurant)」に行き、
タイスキという料理の昼食を味合う。


 この日の最高気温は33~34℃の予報で、暑くなってきた。

 13時半にレストランを出て5分ほどでホテルに戻り、15時まで休憩時間となる。暑
い中での遺跡巡りだったので、1時間近くベッドで仮眠した。暑いカンボジアでは昼の3
時間前後、ゆっくり休憩するのが習慣のようだ。  (続く)




海外旅行 ブログランキングへ


にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アンコールワットとベトナム2都の旅 ②メコン川クルーズとホーチミン市内観光

2013-02-01 18:54:43 | 東南アジア旅行
 2013年1月22日(火) 曇晴曇晴

 == メコン川クルーズとホーチミン市内観光 ==



 ホーチミン市内のモーベンピックホテルにて6時30分に起床し、7時半から1階の
レストランでバイキング朝食をする。

 ホテルを9時に出発し、専用バスで南西に約75㎞離れたメコン・デルタの入口に位
置する町、ミトーへ向かう。

 朝のホーチミン市内のラッシュアワーは過ぎたとはいえ、道路はやはり通勤のバイク
の流れが続く。


 ガイドのタイさんの話では、バイクで1番の人気は、以前は日本のホンダ製だったが
現在は中国製、ホンダの半額で買えるが故障が多いという。バイク修理店には「ホンダ」
の名が出ているところが多く、ホンダがバイクの代名詞になっているようだ。

 バイク免許は16歳から50ccが取得でき、100cc以上は18歳から。バイク運転
の際のヘルメット着用は、2008年12月から義務化されたという。

 フランス植民地の時代を100年経過しているので、ベトナム人の朝食はパンが多く、
コーヒーは濃厚で世界で3番目の輸出国とのこと。

 ホーチミン市街から郊外に出ると水田地帯となる。

 稲作は年3回収穫ができ、バスから見える水田も、刈り取りを終えた田、緑の田、植
えたばかりの早苗田などまちまちだ。

 水田の傍らにはヤシの木も数多く見られる。


 バスは1時間45分ほど走行して、わら屋根のマーケットで短時間のトイレ休憩する。


 ミトーの町に入り、メコン川クルーズの乗船場には11時8分に到着した。

 波止場には、クルーズ用に数十人乗れる屋根付きの木造船がたくさん並んでいる。そ
の中の一つにわがグループのみで乗船し、船は波止場を離れた。


 メコン川は、チベットを源としてミャンマー、ラオス、カンボジアを経てベトナムに
入り、全長は約4,800㎞、うちベトナムは230㎞ほどとのこと。このあたりの川幅
は4㎞ほどあり、60㎞下流で南シナ海(ベトナムでは東海と呼ぶ)に入るという。

 船内で説明してくれたガイドのタイさん。

 船は、流れの中州にあるタイソン島に向かう。島の北端には、ミトーとの間に最近建
設されたらしい橋が架けられていた。


 島には6千人ほどが住み、美人が多く養蜂や果樹栽培が盛んという。船は10分ほど
で島に着いた。



 まず、ミツバチがいっぱい群がる養蜂箱を見せてもらい、そばにあるヤシの葉の屋根
の小屋に入り、ハチミツ入りの飲料を試食する。ロイヤルゼリーの販売もしていた。




 小屋の周辺には、色鮮やかな熱帯植物の花が幾つも咲いている。


 小屋を出て少し離れた別の小屋に回ると、テーブルにフルーツが出され、民俗音楽の
演奏が始まる。


 演奏を聞きながら、ザボン、モンキーバナナ、パイナップル、パパイヤ、ジャックフ
ルーツ、ドラゴンフルーツの6種類のフルーツを試食した。


 傍らにはスモモ系の果物だという木があり、花や実をつけている。





 さらにいジャックフルーツやパパイヤなど種々の果物の実る見本園のようなところを
抜けて、ミニジャングルクルーズをさせてくれる小舟の乗船場に行く。


 ボートくらいの舟に4人ずつ分乗してその前後に現地の船頭さんが乗り、行き違いが
出来ないくらいの細い流れの間を進む。


 両岸にはびっしりとニッパヤシが生い茂り、周辺の展望は遮られている。10分ほど
で橋に近いメコンの流れ際に着いた。



 近くにヤシ実の加工をしているところがあり、ヤシから造るキャラメルの手作りの製
造工程を見て、多くの人がキャラメルなどの製品を購入する。



 再び舟に乗り、メコン川に並ぶ水上生活者の家の横を通過し、ミトーの町の波止場に
戻った。


 バスに乗ってミトーの町中を10分余り、13時20分過ぎに「TRUNG LUONG」と
いうレストランに着く。


 池を巡らした広い庭園を眺めながら、テラピアと呼ぶ魚の丸焼きなど、ミトーの郷土
料理を味わった。


 バスは往路をホーチミンに向けて戻って行く。緑あふれる田んぼの中に、田の持ち主の
家の墓らしいのが点々と見られる。

 ミトーの町では、それぞれの建物に日本とは違う独特の形態のテレビアンテナが見ら
れたが、ホーチミン市街はケーブルテレビが普及しているのか、テレビアンテナはほと
んど上がっていない。


 水量たっぷりの広い川を渡ってしばらくしてホーチミン市街に入り、道路は川沿いと
なり高層ビルの並ぶ中心街に向かう。


 15時50分過ぎ、中心街にあるベンタイン市場近くでバスを降り、16時30分ま
で市場巡りの時間となる。

 ベンタイン市場は、前日最初に訪れた統一会堂の南にあり、ホーチミン最大の市場。
縦横に入り組んだ狭い通路を挟んで、雑貨や民芸品、衣料品、カバン、果物や食料品な
ど、おびただしい商品がびっしりと並び、観光客や地元の人たちで賑わっている。


 買い物の際には、言い値の半値に値切るのが当然とか。人混みを狙うスリも多いので
気をつけるようガイドさんから言われ、注意しながら市場内のあちこちを巡り回った。


 市場を囲むように、道路を挟んで3,4階建ての商店が並び、大勢の人々が行き来し
ている。南側は広場になっていて、乗馬姿の銅像が立っていた。



 ベンタイン市場でホーチミン市内観光を終え、帰宅時刻となりバイクで混雑してきた
通りを進んで16時50分にホーチミン空港に着く。

 ベトナムから飛行機でカンボジアに向かうので、搭乗手続きや出国審査などを受け、
19時10分発ベトナム航空VN-815便の中型機に乗る。


 シート配置は通路を挟んで3+3座席で、今回のシートは10C席。ビジネスシート
の直後だが、ビジネスシートに乗客はいなかった。

 飛行機はすっかり暗くなった19時18分にホーチミン空港を離陸する。飛行時間は
1時間の予定だが、50分足らずの20時7分にカンボジアの北西部、アンコール遺跡
群の玄関口であるシェムリアップ(SIEM REAP)空港に着いた。

 入国審査や荷物の受け取りなどをして、出迎えてくれた明日からのガイド、ソティさ
んに誘導されてバスに乗る。宿泊するエンプレス アンコール ホテル(EMPRESS ANGKOR
HOTERL)には20時57分に着いた。

 ホテルのレストランでクメール料理の遅い夕食をして、22時頃部屋に入る。
(歩数 6,200)



海外旅行 ブログランキングへ


にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする