ご存知の通り、テレビ化もされたベストセラーです。
どんな内容なのかちょっと興味があったので、図書館で数ヶ月の予約待ちの末、遅まきながら読んでみました。
関西弁と関西系のギャグへの適応力があれば、とても読みやすい内容です。
ただ、こういうのも「小説」というのでしょうか?内容は、「成功」を目指す人に贈る自己啓発のHow To本です。
関西弁を喋るゾウの姿をした神様“ガネーシャ”が出す課題は、関西風ギャグの味付けがされていますが、その核となるメッセージは多くの世にある啓発本で指摘されているものです。
この点は、本書の中でも“ガネーシャ”自身、認めているところです。
(p259より引用) 世の中にはいまだ成功法則書が溢れ、それを読んだ人に「成功するのではないか」という期待を与え続けています。
しかし、そうした人たちのほとんどが成功していくことはありません。
なぜでしょう?
それは、
何もしないからです。
実行に移さないからです。
経験に向かわないからです。
もし、あなたが何かを実行に移すのなら、昨日までとは違う何かを今日行うのなら、仮にその方法がまちがっていたとしても、それは偉大な一歩です。
本書でのメッセージのひとつは、「実行」してみなければどんなアドバイスも何の意味もないということです。
さて、そのほか、“ガネーシャ”の台詞で気になるものをいくつか書き留めておきます。
まずは、入門編としての“ガネーシャ”の忠告です。
(p32より引用) 「成功しないための一番重要な要素はな、『人の言うことを聞かない』や。・・・」
他者から学ぼうとする「謙虚」な姿勢はとても重要です。
また、以下の指摘も心当たりがありますね。私も、強く反省しなくてはなりません。
(p181より引用) 「人間ちゅうのは不思議な生物でな。自分にとってどうでもええ人には気い遣いよるくせに、一番お世話になった人や一番自分を好きでいてくれる人、つまり、自分にとって一番大事な人を一番ぞんざいに扱うんや。・・・」
そして最後、“ガネーシャ”が言う「成功の秘訣」です。
(p283より引用) 「人がやりたいこと、人が持っている夢、人がどうなったら幸せやと感じるのか、そのことを考え続けていけば、成功なんてすぐそこや。」・・・
どれだけ人を幸せにできるか、そのことにどれだけ喜びを見出せるか。それこそが、たった一つの成功の秘訣なのだ。
私の場合、中身は見ないで評判だけで手にとってみたので、読み終えた感想としては、正直なところ、かなり物足りない感じがしています。
本書をどういうジャンルの本ととらえるのか、本書に何を求めるのか、といった本書に対する立ち位置によって、印象や評価は大きく分かれますね。
夢をかなえるゾウ 価格:¥ 1,680(税込) 発売日:2007-08-11 |
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