偏見や介護といった重く大切な課題をプロットに取り込んだとても 潔い作品だと思います。
大仰さはありません。
ともかくこの作品はキャスティングに尽きます。
ご自身に相応しい役柄だったこともありますが、 主演の石倉三郎さんはこの作品の評価を高めた最大の功労者でしょ う。
そして、もう一人の主人公のキム・コッピさん。 硬軟織り交ぜた体当たりの演技は素晴らしかったですね。
あと、 私の印象に強く残ったのが介護福祉士役の内田慈さん。 介護現場の耐え難い心の葛藤を見事に描いていたと思います。