世界的にも有名な英語辞典「オックスフォード英語辞典」 の編纂経緯をモチーフにした作品です。
真実に基づく物語とのことですが、 当時の世情も織り込んだ重厚な出来栄えだと思います。
ストーリー自体は「辞書編纂」の様子にとどまらず、 多彩なエピソードが盛り込まれていて、ちょっと賛否両論、 評価はばらつくかもしれません。
とはいえ、キャスティング面でのメル・ギブソンとショーン・ ペンの共演は成功だったと思います。
ワイルドなイメージを完全に封印したメル・ ギブソンの渋い貫禄は存在感充分でしたし、 複雑な心理描写を求められる役どころはショーン・ ペンの卓越した演技力の独擅場でしたね。