かなり以前に読んでいた内田康夫さんの “浅見光彦シリーズ” ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。
ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら “シリーズ全作品制覇” にトライしてみようと思い始ました。
この作品は「第23作目」です。今回の舞台は “吉野”。旅情を感じるには相応しいところですね。
この作品は何度かテレビドラマでも放映されましたし、市川崑監督作品として映画化もされているので、ストーリーは十分わかっています。なので、原作ではどう描かれているかが興味を抱くところでした。
で、その感想ですが、正直なところ大いに驚きました。原作を読んでいる “浅見光彦ファン” も楽しめるように配意したのかもしれませんが、映画化にあたってここまで手を入れているとは思いませんでした。先に「ストーリーは十分わかっています」と書きましたが、撤回します。
物語としては、全く別物といってもいいほどです。原作は「内田作品」、なかなかの力作。他方、映画は “横溝正史シリーズもどき” といった印象ですね。
さて、取り掛かってみている “浅見光彦シリーズ制覇チャレンジ”、それほど強い意志をもって完遂しようとも思っていませんので、まあ、“どこまで続くことやら”です。
次は、「鞆の浦殺人事件」ですね。
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