初参加から数えて4回目の参加になります。今回はARAIから過去最高、走者9名(ゲスト3名含む)、サポート3名の参加となります。そして今年のスタート時間は午前6時10分といままてもっも遅いスタート。果たしてこれが吉と出るか凶と出るか?スタート会場の高尾山口駅前にてメンバー全員で記念撮影。使用前の元気なうちに撮っておきましょう。
日本海まで約300キロの自転車旅行、今年も色々なドラマがありました(みたいです)。
定刻通りのスタート。3チーム30名ぐらいの同時スタートとなる。まずは国道20号線を松本まで走る。スタート直後にそびえるのが大垂水峠だ。スタートしたばかりでまだ身体は温まっていない状態で、登り突入は辛い物がある。早々に集団はばらける。我がチームではI井、SA籐、私が人グループを作り、その後をチームアスペンの数名、H井、還暦S田と続く。ペースが速く、スタート5キロ地点で今日の最大心拍185を記録した。いいアップになったが、少し押さえないともう脚が終わってしまう。相模湖駅前付近で同時スタートでほぼ脚が揃ったアスペンのメンバー5人と協調関係を結び、8名で先頭交代をしながら走る事になった。でもペースが速い!。私が先頭を引く場面も何度か有ったが、あまり頑張らず、早めに後ろに下がった。この協調体制は藤野→上野原→大月までの起伏をやり過ごし、笹子まで続けた。他チームの皆さんとドラフティングをやるなんて大変貴重な体験だった。2時間4分で笹子CP到着。
笹子CPで5分程度の停車。バナナなど補給。我々が停車中にアスペンは行ってしまい、ここからはARAIのメンバーだけで小集団を作る。笹子峠を下り勝沼→石和→甲府。この付近の20号線は4車線化され道幅も広く走りやすい。I井さんの強固な引きで40キロ以上で走る。甲府市内に入ると交通量が増えてきたので少し速度を抑える。あれ?フライトデッキ(サイクルコンピューター)が動作していない。センサーの電池切れか?距離や速度がわからない。こんな時にもう!。仕方ない後はS720iの表示と勘を頼りに走って行くしかない。この区間は割と順調に走れ韮崎CP(102キロ地点)到着はスタートから3時間55分後。
韮崎CPから先からは緩やかな坂が20キロ続く。長野との県境富士見峠が始まる。相変わらずI井、SA籐と共に走っていた。ここではあまり無理をしないように二人に話をした。決して急勾配ではないが、とにかくダラダラと登りが続くのだ。白州のサントリーワイン工場の横あたり、右手には雪をかぶった八ヶ岳が綺麗に見える。青空に映えるこの風景がせめても癒し。しかし容赦なく続くダラダラ坂は脚にも心臓にも多大な疲労感を与える。こういう長い坂では心拍の管理がポイントとなる。あまり連続して行心拍になるとバテる。出来れば80%ぐらいの心拍を維持出来るぐらいの速度やケイデンスで進む。終盤1キロぐらいで勾配がやや急になる。ここで一番ローギヤ34T*25Tに入れてやり過ごす。流石コンパクトドライブ、超楽チン。山頂には富士見村の町並みが続きその後は茅野市に向けて一気にダウンヒル。おっ、途中で手を振り応援をしてくれるMTBライダー達がいる。富士見パノラマMTBレースに参戦している自転車仲間のori-oriご夫妻とiw田さん、わざわざ沿道に出てきれくれて応援してくれたのである。ありがとう!元気を頂きました!。
茅野市は昨年事故に見舞われた場所である。その現場付近は確かに車の往来が多かった。慎重に通り過ぎ左折する中河原交差点。ここから20号線を少しはずれ、諏訪神社、諏訪湖左岸を通るルートになる。若干わかりにくい道になるが、この付近は仕事で何度か来たことがあるため、例年迷わずに行くことが出来た。すでに150キロが経過して、そろそろ脚にも疲れが回ってくる頃だ。他のチームの走者達も遅れ始め、追いこす場面も増えてきた。しかしこの付近はやや平坦路のため脚を回し速度を上げる。諏訪湖を渡る風がヒンヤリと気持ちが良い。鼻歌が出てくる。ユーミンの「埠頭を渡る風」、でも全然スチエーションが違うなぁ。岡谷市内のコンビニで臨時トイレ休憩。そして再び20号線と合流して、再び難関の塩尻峠へ。ここも緩やかで長い坂。でも距離は5キロぐらいなので富士見に比べれば楽勝。一緒に走ってきたI井、SA籐と共に塩尻CPに到着。少しのタイム差でH井さんも到着しました。
塩尻CPには13時10分頃の到着だった。すでにスタートから7時間が経過している。7時間で170キロ、果たしてペースは速いのか遅いのか?。サポートカーが渋滞に巻き込まれ到着していないというアクシデントはあったが、ここで15分ほどの少し長目の休憩。丁度昼時、主催者が提供してくれるおにぎりやいなり寿司が旨い。中には10個食べた人も…、お腹大丈夫。そして私とI井、還暦S田、SA籐の4人ほぼ同時に再スタートを切る。ここから松本市内へ入る。松本市内は割と車が多いので気を付けて行きたい所だが、たまたま前にいた他チームの走者の後ろに着いたが、この走者が結構速い。渋滞の横を抜け35キロぐらいで飛ばす飛ばす。気が付けばSA籐がいない。還暦S田さんもいつの間にかちぎれた。ここままのペースでこの走者と私、I井の3名は豊科→安曇野へと突入する。
悲劇はここらから始まる。安曇野市内からいきなり向かい風が強くなった。盆地特有の地形のため山からの吹き下ろしがやたら強いのだろう。大王わさび農園から続く犀川の土手沿いの道はまさにその向かい風に押され、前進に難儀だ。さっきまで30キロペースで引いてくれた他チームの走者も失速、代わりにI井が前に出て引いてくれた。私も時折前に出たが全く速度が上がらない。速度を落とし風上へ向かうが、その途中でI井さん脚に不具合で「道の駅・松川」で一時休憩となった。I井さんはしばらく休息が必要とのことで、この先の道を私が一人で行くか、後続を待ち共に行くか悩む場面にぶち当たる。とりあえずゆっくりと先に行くことにした。(画像は道の駅・松川)
「アルプスパノラマロード」と名付けられたこの川沿いの道、多くの参加者が強い向かい風に難儀していた。中には時速15キロも出ていない走者も…。まるで安曇野峠だ。私は心拍を155ぐらいに固定して、その心拍で進める速度やケイデンスを選び走った。イメージとしては北風の吹き荒れる冬の日にLSDでその北風に向かって走る感じだ。理由はわからないがなぜか150から160の心拍の間で走ると不思議と身体が長持ちするのだ。あとからS720Iのデータでこの区間と思われる20キロ位の場所を調べて見てみたが、平均心拍148、ケイデンス71、平均速度23キロ/hとそこそこ走れていたのである。何はともあれここで無理は禁物、マイペースで脚を終わらせない程度の速度で進むしかない。ただ他の参加者が私より遅かったので、この区間ではかなりの人数を追いこすことができた。これが結構励みになったりする。正面に見えるアルプスの山々が綺麗である。風さえ強くなければ本当に気持ちの良い道なんだろうけど…。
CPが廃止された大町市内もそのままのペースで通り抜ける。白馬まで16キロ、と書かれた標識が目に入る。そうここからしばらく緩やかだが登りが始まるのだ。向かい風は相変わらず強い。気温は15度と道路上の温度計が表示されている。寒いのだ…。坂、風、低温と最悪の条件だ。左手に木崎湖、青木湖と湖が見えるが景色を楽しむゆとりは無かった。独りだし…。辛いのだ。こう言うとき何故か過去に起きた辛い出来事を思い出てしまう。「昔はもっと辛いことがあったなぁ。こんなことぐらい…」と能が反射的にそう思わせるのだろうか。ただここから白馬まで上手く行ったのは心拍も相変わらず150台で固定して、速度もほぼ一定にして進んで行けたのが、今回の私のファストランのポイントになったかも知れない。無理せずマイペース。
佐野坂につくと少し高原地帯になっているのか景色がひらける。道もやや平坦になる。上信越の山々が雪をかぶり美しく見える。新設された白馬CP到着。16時20分ぐらいだったか?。CPには既にサポートのW辺さん、オガ監督(リタイア?)が待っていてくれた。二人の顔を見たとたん、また元気が出てきた。ここではあまり長く休まず、いなり寿司を2個、後はウインドブレーカーを受け取りこれから始まる下りに備える。「もう行くのか?」とオガ監督から聞かれたが「ウルトラマンの再放送が見たいんだ」などと訳のわからない事を言っていたらしい。すでに頭はハイになっていたのだろうな。(注・「ウルトラマン」の再放送は現在新潟地方では放映されていません)
大町からの登り区間、あまり無理をしなかったせいか、ここから先は意外と脚が回った。下り区間ではあるが、相変わらず強い向かい風の影響で踏み込まないと前に進まない状態に近かった。下りなのに心拍が170越えてる、なんじゃこりゃ。しかしながら快調に走れ栂池の看板をやり過ごし、小谷村到達、途中で工事区間があり片側通行の信号で止まった以外はほぼノンストップで新潟県境まで行けた記憶がある。新潟県境の看板を携帯カメラで撮影し時間を確認したところ17時29分だった。こうなると果たして12時間切りが出来るかどうか。ここから先はスノーシェルターやトンネルが続く。
下りでこういう場所は怖くて苦手なのだが、恐怖感は麻痺していた様だ。極力脚を回した。空回りかも知れないが、脚を止めていると冷えて平地区間に出た後、脚が動かなくなるケースもある(けっこう冷静じゃないか)。スノーシェルター内では後ろから迫る車に何度かクラクションを鳴らされたが、気にせず下る。
最後のスノーシェルターを抜けると姫川の河原とその先に糸魚川の町並みが見えてくる。時刻は17時50分だった。18時10分までに間に合うか?最後の力を振り絞り残る数キロの平地区間を走る。35キロぐらいで走れたか?。信号に1箇所引っかかっただけで、気持ちよくゴールのホテル糸魚川に到着。18時4分でした。トータルタイム11時間54分でした。今年も長く辛いファストランが終わりました。ゴール後、まだサポート隊は到着しておらず、ホテルの庭でぽつんと一人たたずむ。もはや放心状態。数分後サポート車到着して、労をねぎらって頂き、数十分後SA籐、I井、H井が3人揃ってゴールした。みんなお疲れ様!。
その後、4人で日本海までクールダウン、片道3キロほど軽く走りました。昨年10月の「グランフォンド糸魚川」以来の日本海。
今年は事故や大きなトラブルも無く、無事に完走出来ました。しかし安曇野以北の向かい風には唖然。一昨年の大雨、豪雨にも悩ませられ、キツイ思い出のファストランでしたが、今年は今年で天気は良かった物のやはり大変でした。やはりこのイベントは自転車レースの醍醐味も有りますが、自然や気象との闘いであるとも感じました。共に走った皆さん、辛く苦しく、そして良い思い出としてこの日が焼き付いたののではないでしょうか?本当にお疲れ様でした。
S720Iデータ(240キロ地点まで)
平均心拍 151
最大心拍 185
平均回転 77
消費カロリー 6023キロカロリー
完走証より
順位 87位(完走者375名)
タイム 11時間54分42秒
平均速度 24.48キロ
応援ありがとうございました。
日本海まで約300キロの自転車旅行、今年も色々なドラマがありました(みたいです)。
定刻通りのスタート。3チーム30名ぐらいの同時スタートとなる。まずは国道20号線を松本まで走る。スタート直後にそびえるのが大垂水峠だ。スタートしたばかりでまだ身体は温まっていない状態で、登り突入は辛い物がある。早々に集団はばらける。我がチームではI井、SA籐、私が人グループを作り、その後をチームアスペンの数名、H井、還暦S田と続く。ペースが速く、スタート5キロ地点で今日の最大心拍185を記録した。いいアップになったが、少し押さえないともう脚が終わってしまう。相模湖駅前付近で同時スタートでほぼ脚が揃ったアスペンのメンバー5人と協調関係を結び、8名で先頭交代をしながら走る事になった。でもペースが速い!。私が先頭を引く場面も何度か有ったが、あまり頑張らず、早めに後ろに下がった。この協調体制は藤野→上野原→大月までの起伏をやり過ごし、笹子まで続けた。他チームの皆さんとドラフティングをやるなんて大変貴重な体験だった。2時間4分で笹子CP到着。
笹子CPで5分程度の停車。バナナなど補給。我々が停車中にアスペンは行ってしまい、ここからはARAIのメンバーだけで小集団を作る。笹子峠を下り勝沼→石和→甲府。この付近の20号線は4車線化され道幅も広く走りやすい。I井さんの強固な引きで40キロ以上で走る。甲府市内に入ると交通量が増えてきたので少し速度を抑える。あれ?フライトデッキ(サイクルコンピューター)が動作していない。センサーの電池切れか?距離や速度がわからない。こんな時にもう!。仕方ない後はS720iの表示と勘を頼りに走って行くしかない。この区間は割と順調に走れ韮崎CP(102キロ地点)到着はスタートから3時間55分後。
韮崎CPから先からは緩やかな坂が20キロ続く。長野との県境富士見峠が始まる。相変わらずI井、SA籐と共に走っていた。ここではあまり無理をしないように二人に話をした。決して急勾配ではないが、とにかくダラダラと登りが続くのだ。白州のサントリーワイン工場の横あたり、右手には雪をかぶった八ヶ岳が綺麗に見える。青空に映えるこの風景がせめても癒し。しかし容赦なく続くダラダラ坂は脚にも心臓にも多大な疲労感を与える。こういう長い坂では心拍の管理がポイントとなる。あまり連続して行心拍になるとバテる。出来れば80%ぐらいの心拍を維持出来るぐらいの速度やケイデンスで進む。終盤1キロぐらいで勾配がやや急になる。ここで一番ローギヤ34T*25Tに入れてやり過ごす。流石コンパクトドライブ、超楽チン。山頂には富士見村の町並みが続きその後は茅野市に向けて一気にダウンヒル。おっ、途中で手を振り応援をしてくれるMTBライダー達がいる。富士見パノラマMTBレースに参戦している自転車仲間のori-oriご夫妻とiw田さん、わざわざ沿道に出てきれくれて応援してくれたのである。ありがとう!元気を頂きました!。
茅野市は昨年事故に見舞われた場所である。その現場付近は確かに車の往来が多かった。慎重に通り過ぎ左折する中河原交差点。ここから20号線を少しはずれ、諏訪神社、諏訪湖左岸を通るルートになる。若干わかりにくい道になるが、この付近は仕事で何度か来たことがあるため、例年迷わずに行くことが出来た。すでに150キロが経過して、そろそろ脚にも疲れが回ってくる頃だ。他のチームの走者達も遅れ始め、追いこす場面も増えてきた。しかしこの付近はやや平坦路のため脚を回し速度を上げる。諏訪湖を渡る風がヒンヤリと気持ちが良い。鼻歌が出てくる。ユーミンの「埠頭を渡る風」、でも全然スチエーションが違うなぁ。岡谷市内のコンビニで臨時トイレ休憩。そして再び20号線と合流して、再び難関の塩尻峠へ。ここも緩やかで長い坂。でも距離は5キロぐらいなので富士見に比べれば楽勝。一緒に走ってきたI井、SA籐と共に塩尻CPに到着。少しのタイム差でH井さんも到着しました。
塩尻CPには13時10分頃の到着だった。すでにスタートから7時間が経過している。7時間で170キロ、果たしてペースは速いのか遅いのか?。サポートカーが渋滞に巻き込まれ到着していないというアクシデントはあったが、ここで15分ほどの少し長目の休憩。丁度昼時、主催者が提供してくれるおにぎりやいなり寿司が旨い。中には10個食べた人も…、お腹大丈夫。そして私とI井、還暦S田、SA籐の4人ほぼ同時に再スタートを切る。ここから松本市内へ入る。松本市内は割と車が多いので気を付けて行きたい所だが、たまたま前にいた他チームの走者の後ろに着いたが、この走者が結構速い。渋滞の横を抜け35キロぐらいで飛ばす飛ばす。気が付けばSA籐がいない。還暦S田さんもいつの間にかちぎれた。ここままのペースでこの走者と私、I井の3名は豊科→安曇野へと突入する。
悲劇はここらから始まる。安曇野市内からいきなり向かい風が強くなった。盆地特有の地形のため山からの吹き下ろしがやたら強いのだろう。大王わさび農園から続く犀川の土手沿いの道はまさにその向かい風に押され、前進に難儀だ。さっきまで30キロペースで引いてくれた他チームの走者も失速、代わりにI井が前に出て引いてくれた。私も時折前に出たが全く速度が上がらない。速度を落とし風上へ向かうが、その途中でI井さん脚に不具合で「道の駅・松川」で一時休憩となった。I井さんはしばらく休息が必要とのことで、この先の道を私が一人で行くか、後続を待ち共に行くか悩む場面にぶち当たる。とりあえずゆっくりと先に行くことにした。(画像は道の駅・松川)
「アルプスパノラマロード」と名付けられたこの川沿いの道、多くの参加者が強い向かい風に難儀していた。中には時速15キロも出ていない走者も…。まるで安曇野峠だ。私は心拍を155ぐらいに固定して、その心拍で進める速度やケイデンスを選び走った。イメージとしては北風の吹き荒れる冬の日にLSDでその北風に向かって走る感じだ。理由はわからないがなぜか150から160の心拍の間で走ると不思議と身体が長持ちするのだ。あとからS720Iのデータでこの区間と思われる20キロ位の場所を調べて見てみたが、平均心拍148、ケイデンス71、平均速度23キロ/hとそこそこ走れていたのである。何はともあれここで無理は禁物、マイペースで脚を終わらせない程度の速度で進むしかない。ただ他の参加者が私より遅かったので、この区間ではかなりの人数を追いこすことができた。これが結構励みになったりする。正面に見えるアルプスの山々が綺麗である。風さえ強くなければ本当に気持ちの良い道なんだろうけど…。
CPが廃止された大町市内もそのままのペースで通り抜ける。白馬まで16キロ、と書かれた標識が目に入る。そうここからしばらく緩やかだが登りが始まるのだ。向かい風は相変わらず強い。気温は15度と道路上の温度計が表示されている。寒いのだ…。坂、風、低温と最悪の条件だ。左手に木崎湖、青木湖と湖が見えるが景色を楽しむゆとりは無かった。独りだし…。辛いのだ。こう言うとき何故か過去に起きた辛い出来事を思い出てしまう。「昔はもっと辛いことがあったなぁ。こんなことぐらい…」と能が反射的にそう思わせるのだろうか。ただここから白馬まで上手く行ったのは心拍も相変わらず150台で固定して、速度もほぼ一定にして進んで行けたのが、今回の私のファストランのポイントになったかも知れない。無理せずマイペース。
佐野坂につくと少し高原地帯になっているのか景色がひらける。道もやや平坦になる。上信越の山々が雪をかぶり美しく見える。新設された白馬CP到着。16時20分ぐらいだったか?。CPには既にサポートのW辺さん、オガ監督(リタイア?)が待っていてくれた。二人の顔を見たとたん、また元気が出てきた。ここではあまり長く休まず、いなり寿司を2個、後はウインドブレーカーを受け取りこれから始まる下りに備える。「もう行くのか?」とオガ監督から聞かれたが「ウルトラマンの再放送が見たいんだ」などと訳のわからない事を言っていたらしい。すでに頭はハイになっていたのだろうな。(注・「ウルトラマン」の再放送は現在新潟地方では放映されていません)
大町からの登り区間、あまり無理をしなかったせいか、ここから先は意外と脚が回った。下り区間ではあるが、相変わらず強い向かい風の影響で踏み込まないと前に進まない状態に近かった。下りなのに心拍が170越えてる、なんじゃこりゃ。しかしながら快調に走れ栂池の看板をやり過ごし、小谷村到達、途中で工事区間があり片側通行の信号で止まった以外はほぼノンストップで新潟県境まで行けた記憶がある。新潟県境の看板を携帯カメラで撮影し時間を確認したところ17時29分だった。こうなると果たして12時間切りが出来るかどうか。ここから先はスノーシェルターやトンネルが続く。
下りでこういう場所は怖くて苦手なのだが、恐怖感は麻痺していた様だ。極力脚を回した。空回りかも知れないが、脚を止めていると冷えて平地区間に出た後、脚が動かなくなるケースもある(けっこう冷静じゃないか)。スノーシェルター内では後ろから迫る車に何度かクラクションを鳴らされたが、気にせず下る。
最後のスノーシェルターを抜けると姫川の河原とその先に糸魚川の町並みが見えてくる。時刻は17時50分だった。18時10分までに間に合うか?最後の力を振り絞り残る数キロの平地区間を走る。35キロぐらいで走れたか?。信号に1箇所引っかかっただけで、気持ちよくゴールのホテル糸魚川に到着。18時4分でした。トータルタイム11時間54分でした。今年も長く辛いファストランが終わりました。ゴール後、まだサポート隊は到着しておらず、ホテルの庭でぽつんと一人たたずむ。もはや放心状態。数分後サポート車到着して、労をねぎらって頂き、数十分後SA籐、I井、H井が3人揃ってゴールした。みんなお疲れ様!。
その後、4人で日本海までクールダウン、片道3キロほど軽く走りました。昨年10月の「グランフォンド糸魚川」以来の日本海。
今年は事故や大きなトラブルも無く、無事に完走出来ました。しかし安曇野以北の向かい風には唖然。一昨年の大雨、豪雨にも悩ませられ、キツイ思い出のファストランでしたが、今年は今年で天気は良かった物のやはり大変でした。やはりこのイベントは自転車レースの醍醐味も有りますが、自然や気象との闘いであるとも感じました。共に走った皆さん、辛く苦しく、そして良い思い出としてこの日が焼き付いたののではないでしょうか?本当にお疲れ様でした。
S720Iデータ(240キロ地点まで)
平均心拍 151
最大心拍 185
平均回転 77
消費カロリー 6023キロカロリー
完走証より
順位 87位(完走者375名)
タイム 11時間54分42秒
平均速度 24.48キロ
応援ありがとうございました。
あのあと、ブログ更新とは流石ですね。
ゲスト3名だったのですか?
てっきり、公務員のOさんと、私の2名だと思っていました。
ヘロヘロでブログ更新は簡素にして締めました。続きは今夜以降です。還暦S田さんもゲストと言えばゲスト?んん…微妙なところですね。
通常練習会に出ているのは私、SA藤、I井、H井、オガさん、K部さんの6名です
読むだけで、疲れたような気になります。(笑
いや~、頭が下がります。
300km、気が遠くなるような距離です。
今まで、170kmぐらい走ったのが最高ですが、その時でも、もうこんな距離走りたくないと思ったものです。素直にすごい!
しかも速いペースで、前半のスピードなんか私にはついていけそうにないです。
私にはありえない世界ですね。
スゴイ・・・。
美ヶ原では宜しくお願い致します。
書いていても疲れます。思い出しても疲れます。ただ、呼みかえしても疲れますね~。もう少し簡潔に、楽しそうにまとめれば良かったかな~。
さて、走りの方ですが、出ると決めてしまえば案外行けてしまう物ですよ。自分へのチャレンジですから、otaさんも是非…。
300キロとは言いませんがセンチュリーライドなんかでもいかがですか?
当日はお疲れ様でした。そしてお世話になりました。
アスペンの皆さんについて行くの精一杯でしたよ。私が引くと遅くなるのでサッサと下がりました。大変勉強になりました。また来年も(行ければ)よろしくお願いします。翌日のアイス共々…(笑)。
そのほかの時でもご一緒の機会が有りましたら、またよろしくお願いします。
私はクリテやJCRCのようなスピードレースは全然ダメなので、何か得意分野が筆でもないと…。
でも全然スゴクないです。
美ヶ原、こちらこそよろしくお願いいたします。でも最近は登りも苦手でして…。