不測のトラブルに見舞われて、途中棄権と言うことになりました。残念ではありますが新しく投入したタイヤ、チューブのインプレや、レインウエアの効力などそれなりに収穫のあった140キロでは有りました。今回はタイトルを変えて、棄権をした場所までのドラマを綴ります。
スタートは5時30分、過去2回の中で最も遅い時間だ。既に夜が明けているので周りも明るく走りやすい。スタートの位置取りの関係でスタート直後私が先頭になってしまった。このままの状態で大垂水峠を登ることに…。まあまあの速度で登れた。誰か先頭に出てきてくれ中無いかと思いながら走っていたが、あとから聞いた話だと時速27キロぐらいで登って行ったらしく、ARAIのメンバー以外は皆ちぎれたらしい。早々にハイになっていたのかな?沿道のコンビニ駐車場で富士見に向かうori-oriご夫妻が声援を、ありがとうございます。
大垂水峠を下り相模湖横を走る。このまま国道20号を突き進む。今のところ天気、気温もまずまず、風もそれほど強くない。なだらかなUPダウンのある道をARAIのメンバーI藤、SA藤と隊列を組んで走行。しかし進行方向の山梨県境方面には雨雲らしきものが。案の定大月のあたりから雨が降り出した。私は一時停止をして新調したレインウエアを羽織った。防雨効果のみでなく、防寒効果もある。やはり横に通気口が有るタイプのものだ、蒸れてこないのでまずまず快適。笹子まで雨は結構降った、時折激しいなと感じる場面もある。しかしながら雨でもグリップが良いと言われるタイヤ「レットストリーム」、これも新調したおかげでそれなりの効果は有るようだ。使い古しのタイヤより確かにグリップは良い。ツルツルせずに安定した走行ができたのは気のせいではないだろう。
笹子トンネルを過ぎ、ここから甲府盆地をめがけダウンヒル。ここらあたりも雨が降っていたようだが、今現在はやんでいる。ただ盲点が一つあった。ブレーキシューを交換するのをすっかり忘れていた。どうも効きが悪い。かなり減っていたもんな…。車や前の走者に追突しないよう気をつけて止まる。SA藤マンホールに滑り落車!幸いかすり傷程度ですみ何より。石和から甲府昭和あたりまで国道20号線は4車線。車の通りも多いが走りやすい区間もある。I藤が猛チャージをかけて40キロ弱の速度で隊列を引っ張る。I籐絶好調だ。
韮崎で10分ほどの休憩のあと、最大の難関富士見峠を目指す。距離にして20キロの長い登りだ、じっくりゆっくり行こう。速度は時速20キロ以下に落とす。ここでも私が先頭だ。同チームの二人がガッチリついてくる。途中で韮崎から先に行った所沢S田さんを吸収し、集団は4人となる。どうもプレッシャーがかかるなぁ、ついつい重いギヤで行き過ぎたせいか右膝裏の筋肉が攣った。すぐに速度を落としストレッチをしたら直ったが、その間集団は少し先に行った。山頂1キロほど手前、勾配が急にきつくなるところで皆に追いつくが、ここでまたI籐がアタック。スイスイと脚を回し登って行った。さすがにこれには反応できず、私やSA籐は少し遅れる。
富士見峠山頂到着、ここから茅野市内まで一気に下る。I籐少し先に行き、私のとの距離が開く。その間に青いジャージを着た選手(仮にAさんとしておきます)がいた。茅野市街地につくと信号も少し多くなり、私はI籐、Aさんに追いつき。3人の集団でしばらく走る。この先の中河原交差点の信号で少し車も渋滞してきて走りにくくなる。私は補給食を食べるため、後ろのポケットに手を伸ばしている間、先の二人と10m程の距離が出来た。左側に100円ショップの駐車場の入り口だった。
頭が真っ白になる出来事は次の瞬間に起きた。先を走る二人が自転車もろとも地面にたたきつけられたのが見えた。何が起きたんだ!私は急ブレーキで停止。音を聞いた周辺の商店の人たちも慌てて出てきた。即座に自転車を降りて倒れているI籐の前に駆け寄た。「誰か救急車を呼んでください!ここ住所何処ですか!」私は無我夢中で叫んでいた。
何が起きたのか私もショックで少し気が動転していた。冷静になった時には後続の別クラブの選手やSA籐、S田たちが救護に手を貸してくれていた。ほんの1、2分の間であるが凄く長く感じた。ここでI籐、他クラブの選手Aさん、そして私のファストランは終わった。
出来事は左車線の渋滞をかいくぐり右折して100円ショップに入ろうとした軽自動車の完全な過失であった。その後救急車が来て二人を救急病院に搬送。警察も来て実況見分と言うことになる。私は目撃者ということで加害者と共にその見聞に立ち会うため、ここで自転車を降りることにした。
その後救急病院に運ばれた二人はCTスキャンなどの検査の結果、骨などには異常が無く軽傷で済んだ事は不幸中の幸い。私は実況見分のあとサポートのアンカーS籐氏と共に大破した自転車の回収や運搬、また事故処理の手続きのため警察署と病院の間を、何度か行き来する作業の手を貸すこととなる。最終的に走行不能となった二人をサポートカーに乗せて最終ゴール地に向かうことになった。
「自分が無傷なら、最後まで完走すればいいじゃないか」とのご意見も有るかも知れないが、正直なところ、この出来事を目の当たりにした私はショックで脚がくすみ、これ以上ペダルを踏めなかった事もあるが、なにより軽傷とはいえ救急車で運ばれた二人を置いて、残る現場を加害者とサポートに任せて、私は走り続ける事が出来なかった。仮に完走して有る程度の結果を納めたとしても、決して気分は良くなかっただろうし、いい思い出にはならなかったと思う。だからここで自転車を降りたことを全く悔やんでいない。
今回は「東京~茅野ファストラン」という形で締めて、レポートに換えさせて頂きます。
走行距離 142キロ
走行時間 5時間3分
平均速度 28.2キロ
平均心拍 162
最大心拍 190
平均回転 81
消費カロリー 3825キロカロリー
画像撮影はサポートをしてくれた、アンカーS籐さん。またこの後残るARAIからの4人の走者を手助けしてくれたもうひとりのサポートFク島さんにも心から感謝します。
スタートは5時30分、過去2回の中で最も遅い時間だ。既に夜が明けているので周りも明るく走りやすい。スタートの位置取りの関係でスタート直後私が先頭になってしまった。このままの状態で大垂水峠を登ることに…。まあまあの速度で登れた。誰か先頭に出てきてくれ中無いかと思いながら走っていたが、あとから聞いた話だと時速27キロぐらいで登って行ったらしく、ARAIのメンバー以外は皆ちぎれたらしい。早々にハイになっていたのかな?沿道のコンビニ駐車場で富士見に向かうori-oriご夫妻が声援を、ありがとうございます。
大垂水峠を下り相模湖横を走る。このまま国道20号を突き進む。今のところ天気、気温もまずまず、風もそれほど強くない。なだらかなUPダウンのある道をARAIのメンバーI藤、SA藤と隊列を組んで走行。しかし進行方向の山梨県境方面には雨雲らしきものが。案の定大月のあたりから雨が降り出した。私は一時停止をして新調したレインウエアを羽織った。防雨効果のみでなく、防寒効果もある。やはり横に通気口が有るタイプのものだ、蒸れてこないのでまずまず快適。笹子まで雨は結構降った、時折激しいなと感じる場面もある。しかしながら雨でもグリップが良いと言われるタイヤ「レットストリーム」、これも新調したおかげでそれなりの効果は有るようだ。使い古しのタイヤより確かにグリップは良い。ツルツルせずに安定した走行ができたのは気のせいではないだろう。
笹子トンネルを過ぎ、ここから甲府盆地をめがけダウンヒル。ここらあたりも雨が降っていたようだが、今現在はやんでいる。ただ盲点が一つあった。ブレーキシューを交換するのをすっかり忘れていた。どうも効きが悪い。かなり減っていたもんな…。車や前の走者に追突しないよう気をつけて止まる。SA藤マンホールに滑り落車!幸いかすり傷程度ですみ何より。石和から甲府昭和あたりまで国道20号線は4車線。車の通りも多いが走りやすい区間もある。I藤が猛チャージをかけて40キロ弱の速度で隊列を引っ張る。I籐絶好調だ。
韮崎で10分ほどの休憩のあと、最大の難関富士見峠を目指す。距離にして20キロの長い登りだ、じっくりゆっくり行こう。速度は時速20キロ以下に落とす。ここでも私が先頭だ。同チームの二人がガッチリついてくる。途中で韮崎から先に行った所沢S田さんを吸収し、集団は4人となる。どうもプレッシャーがかかるなぁ、ついつい重いギヤで行き過ぎたせいか右膝裏の筋肉が攣った。すぐに速度を落としストレッチをしたら直ったが、その間集団は少し先に行った。山頂1キロほど手前、勾配が急にきつくなるところで皆に追いつくが、ここでまたI籐がアタック。スイスイと脚を回し登って行った。さすがにこれには反応できず、私やSA籐は少し遅れる。
富士見峠山頂到着、ここから茅野市内まで一気に下る。I籐少し先に行き、私のとの距離が開く。その間に青いジャージを着た選手(仮にAさんとしておきます)がいた。茅野市街地につくと信号も少し多くなり、私はI籐、Aさんに追いつき。3人の集団でしばらく走る。この先の中河原交差点の信号で少し車も渋滞してきて走りにくくなる。私は補給食を食べるため、後ろのポケットに手を伸ばしている間、先の二人と10m程の距離が出来た。左側に100円ショップの駐車場の入り口だった。
頭が真っ白になる出来事は次の瞬間に起きた。先を走る二人が自転車もろとも地面にたたきつけられたのが見えた。何が起きたんだ!私は急ブレーキで停止。音を聞いた周辺の商店の人たちも慌てて出てきた。即座に自転車を降りて倒れているI籐の前に駆け寄た。「誰か救急車を呼んでください!ここ住所何処ですか!」私は無我夢中で叫んでいた。
何が起きたのか私もショックで少し気が動転していた。冷静になった時には後続の別クラブの選手やSA籐、S田たちが救護に手を貸してくれていた。ほんの1、2分の間であるが凄く長く感じた。ここでI籐、他クラブの選手Aさん、そして私のファストランは終わった。
出来事は左車線の渋滞をかいくぐり右折して100円ショップに入ろうとした軽自動車の完全な過失であった。その後救急車が来て二人を救急病院に搬送。警察も来て実況見分と言うことになる。私は目撃者ということで加害者と共にその見聞に立ち会うため、ここで自転車を降りることにした。
その後救急病院に運ばれた二人はCTスキャンなどの検査の結果、骨などには異常が無く軽傷で済んだ事は不幸中の幸い。私は実況見分のあとサポートのアンカーS籐氏と共に大破した自転車の回収や運搬、また事故処理の手続きのため警察署と病院の間を、何度か行き来する作業の手を貸すこととなる。最終的に走行不能となった二人をサポートカーに乗せて最終ゴール地に向かうことになった。
「自分が無傷なら、最後まで完走すればいいじゃないか」とのご意見も有るかも知れないが、正直なところ、この出来事を目の当たりにした私はショックで脚がくすみ、これ以上ペダルを踏めなかった事もあるが、なにより軽傷とはいえ救急車で運ばれた二人を置いて、残る現場を加害者とサポートに任せて、私は走り続ける事が出来なかった。仮に完走して有る程度の結果を納めたとしても、決して気分は良くなかっただろうし、いい思い出にはならなかったと思う。だからここで自転車を降りたことを全く悔やんでいない。
今回は「東京~茅野ファストラン」という形で締めて、レポートに換えさせて頂きます。
走行距離 142キロ
走行時間 5時間3分
平均速度 28.2キロ
平均心拍 162
最大心拍 190
平均回転 81
消費カロリー 3825キロカロリー
画像撮影はサポートをしてくれた、アンカーS籐さん。またこの後残るARAIからの4人の走者を手助けしてくれたもうひとりのサポートFク島さんにも心から感謝します。
ファストランのレポート楽しみにしておりました・・・が、すごくショッキングな出来事でリタイヤされたのですね。
お二人のケガが軽症で、本当に良かったです。早く全快されることをお祈りします。
本当に二人の怪我が軽傷でだった事が、何よりです。レポートの通り茅野までは充実した走りができたので、それで満足です。
残りのエネルギーは次のイベントにて返しますよ。
お二方、軽傷とのことですが、やはり、事故の後は
精神的ショックも、かなり大きいと思います。
どうか、お大事にされてください。
もらい事故は、直接受けるのは当然嫌ですが、目撃するも嫌ですよね。
かえって一部始終見てしまった私も、公道走行の恐怖心倍増です。
お二人の怪我が大したこと無かったのが、せめてもの救いでした。