これまた嬉しいニュース。
といっても、私のことではありません。
世界で活躍する女性建築家のコンペ一等賞!のニュースです。
新国立競技場の国際デザイン・コンクールは、新聞にも大きく公募の広告が出たので、ご存知の方も多いと思います。
広く世界に呼びかけたコンクールで、久しぶりに注目の実施コンペ。
ただし、応募資格には実績が必要なので、入選者は結局いつもの顔ぶれです。
最優秀賞のザハ・ハディド氏(英国の設計事務所)は、有機的でありながら鋭く尖った建築のデザインも多く、空間が傾いたりしています。その案は、一目見て「ザハの案よね」と、設計に関わる誰をも、納得させる力強さがあります。
そして、どうやって作るの?
いったいこれは何?
と、ギョッとするものもあり、実現していないものも実際には多いのです。
今回の案は、割と落ち着いている方かな。
でも、カッコいい!
私はこの案が通ってくれたらいいな、ザハの建築を日本人が建設できなくて、どの国で実現するのよ~という想いもあり、優秀賞に選ばれて嬉しいですね。
まだまだ、世界で名を連ねる女性建築家が少ない中、粘って自分の方向性を曲げないで来られた方の案が、通ってくれたことが嬉しいです。時代が彼女に追いついてきたのかもしれません。
案はここには掲載できませんが、興味のある方はニュースページをご覧下さい。
http://jp.wsj.com/japanrealtime/blog/archives/15446/
ただし、手放しで喜んでいる訳ではありません。
上記ページに記載はありませんが、このプロジェクトの総工事費は、1300億円を見込むそうです。
この国の投資を、一般市民にも広く知ってほしいですね。
復興費にまわせないのか?という疑問を抱く方もおられるかもしれません。
この矛盾は、建築に関わるものがいつも感じるものです。
そこで、
今、このタイミングで、
このプロジェクトに関わる方には、これまでの維持管理費が膨大にかかるコンクリートの固まりではなく、新しい技術で環境と人への配慮を、最大限努力してもらいたいというのが望みです。
施工の力も多いに試されるでしょう。
日本の文化として誇れるものを!
そして、もう一点。
全体像は分かりますが、人のスケールでどのような空間になるのか、それはまだ未知数。
これから詳細が詰められる中で、
人への新しい感動空間を!
期待しています。