せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

惑わない自分づくり一歩

2012年11月27日 | オープンデスク、設計演習、共に学ぶ

先のブログで、直感と物事の選択の話をちょっと書いたので、少し補足です。

先週、ある本の日本語訳が出ました。

英語版だけでは、とうてい理解出来そうにないので、合わせて購入。

自分自身の冬休み(←あるのか?)のお楽しみ読書として。

毎年、好きな作家が暮れに文庫本を出すので、娯楽として購入し、暮れからお正月にかけて、読み切っていました。最近はなかなか読みこなせず、昨年分がまだ積んどく状態です。

それでも、思い切って入手したのが、ダニエル・カーネマンの「Thinking,Fast and Slow」

今年は、いつもの作家ではなく、ためになる娯楽本(!?)を、ゲット。全米のベストセラーらしいです。

日本語版のサブタイトルは「あなたの意志はどのように決まるのか?」

著者は、心理学者でありながら10年前にノーベル経済学賞を受賞した方。

一般書である原書の出だしは、なかなかユニークな感じでしたので、これなら苦手な英語本も読破出来るかしら?と思うのですが、どうでしょうか・・・

ちなみに英語版はペーパーブックで1,500円くらい、日本語訳は上下で4,400円。

英語が習得出来ると、約3分の1の出費で学習出来るのですね。

英語習得の目的は、世界のニュースや論文を読みたいからですが、良く言われる年収アップには今のところ、当方はあまり関係がなさそうなので、経済的には3分の1で済むということを目標にしましょうか、クスッ。

帯には、「よりよい決断のための必読書」とあります。

目標である「惑わない自分づくり」に一役買ってくれたら御の字ですね。


イチョウの木で学習力up!?

2012年11月27日 | オープンデスク、設計演習、共に学ぶ

この時期には、多くのブログで紅葉の写真が掲載されていることでしょう。

御多分に漏れず、私も同じです(笑)。

子どもが通う学校の発祥の場所(寺子屋が合ったそうです)にそびえるイチョウの木。
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当初から勉強するこども達を見守っていたとあります。

創設から逆算すると、樹齢140年以上。

道路からもよく見え、シンボリックな姿に、なんだか学習効果が上がりそうな雰囲気。

ベンチに腰掛けて、持っていた本を少し読んだりして、そこで学んだであろうこども達の元気さや、先生方の情熱などを思い浮かべて、私も日々の勉強を頑張ろうと想いました。

学校には、樹木がよく似合います。その意味が今、良く分かります。

樹は見守ってくれる存在。

孤独な時、道にぶつかった時、諦めそうな時、きっと樹木が寄り添っていることで「一人ではないよ」という暗黙のメッセージが発せられるのでしょう。

学習と言うのは切りがなく、いつでも学べるし、またいつまでも出来るもの。

ここに居続けてくれたイチョウの木に感謝しながら、好きなこと、興味のあることに打ち込める環境が整って来た時代を嬉しく思います。

学校の勉強はあんなに嫌いだったのに・・・小学校は息苦しかったなぁ。泣く泣く通ったこともあったっけ。

図工と体育と給食がなかったら、多分登校拒否だったろうなと、当時を振り返ると思います。(体育会系で、すみません)

今は情報社会なので、外国の情報も入って来るし、ネットでは様々な論文も掲載されており、書籍も手に入るし、どんどん学べますね。

ただし、情報が全てではないので、最近心がけているのは、一方の情報が入って来たら反対のことを述べている情報も収集してみること。

両方を知りながら、自分なりの答えを出す。そうしないと流される時代でもあるなと思います。

たいていのことは、直感でこれは正しいのでは?とすんなり入って来た方に、行くのですけどね。自分の感覚、あるいは勘を確かめるために、そうするのかもしれません。

情報が多い分、迷いも多い時代。

あまり一般論に洗脳されず、本質の物事を見極めつつ、惑わない自分を作りたいものです。

余談

今回のイチョウの木も2本残っていました。夫婦杉が互いに支え合って長生きしていたように、この樹々も根っこでは繋がっているんだろうなと思います。

その深さを想像するだけで、溜め息が出そうです。

そして、自分自身の根っこで繋がりたい気持ち・・・

にも、溜め息をついたりしながら、一人空を見上げてみました。