せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

木材は産直が安い!

2016年11月11日 | A05監理_東京都F邸改修工事

↑東京の認証木材「モミの木」

どうやったら、質の良い空間ができるか?
どうしたら、ご予算内で最大のコストパフォーマンスができるか?

そういったことを常に考えている
マイナーな建築士です。

結論は、地域木材の産直です。
製材所さんに直談判。

乾燥してあり、在庫があり、、、という木材の量から確認し
その後、使いたい材料を仮押さえしてもらい、
依頼主のOKが出たら、即刻発注。

今回は、木拾いも行って。
依頼があったら、まずは在庫をいうのが木の世界。

だって工業製品というよりむしろ、旬の物ですから、笑。

以前、製材所に一緒に伺って、スギの大きな梁をご覧になった
クライアントさんに

「無垢の木はマグロの赤身だなぁ。。。」

とひどく感心された方がおられたっけ。

そうそう、木は、生ものです、笑。

ということで、F邸は
昨年に引き続き、東京の木、ご指名いただきました。

ありがとうございます!

バリアフリーアドバイザー派遣

2016年11月10日 | 子ども・環境
神奈川県のバリアフリーアドバイザーに登録している。

一級建築士であり、福祉住環境コーディネーターでもあるので
少しでも役に立てれば、との活動。

というよりもむしろ勉強もし続けようと
認定の講習に参加し、登録して、更新をしている。

様々な施設を拝見し、
バリアフリーの観点から改修工事のアドバイスを行ってきた。

それでも、数年。
参加できていなかった。

ここに来て、偶然!?

横浜事務所勤務時と重なり、また応募者がいなかったとあり
手をあげたらば、女性建築士の先輩とチームでの調査となった。

当事者アドバイザーの車椅子の方も来られて、
実際の寸法を測りながらの検討。



これまでの調査では、比較的古い建物で、
いよいよ改修なので、この際により良い方向に改善したい
という施設側の要望が多かったのだが、、、

今回は、築1年の地域の交流センター。

利用者から、改善要望が出ており、
アドバイスが欲しいというものだった。

設計批判にはなっていけないので、注意して意見を述べるものの

細かいことが対応しきれていなかったり
プロの設計者が入っていたのかしら?と疑問に思うこところもあり。

車椅子対応の洗面台の鏡が一般の方と同じ高さで見えないとか、

点字ブロックが誤解を招く配置だったりと



積み重ねて伺うと、
やはり改善したほうが良いと思われる点もいくつかあり。

当事者の方のご意見が本当にありがたく。。。
設計者も間違いを繰り返さずに済みますから。

きちんとレポートして、提案していきたいと思います。
関わってくださっている皆様に感謝いたします。

余談:
素敵な女性建築士の先輩の名刺が、
代表取締役なのに、会社名とお名前が違うことが

ずっと気になっていて、
本日、お尋ねしたら、「実は会社名は旧姓なの」とのこと。

「最近、どうしても変えなくてはいけなくて。」

とのこと。そうだったのですね!

行政の仕事などややこしいですものね。

私も旧姓が事務所名なので、旧姓使用ですが、源泉徴収や
講習会のたびに、資格登録は
いちいち名前を変えなくてはならず、説明される側もややこしく。

女子ばかりが苦労するのかなぁ。
あ、でも先輩も頑張ってくださったおかげで
私もあります。

国家資格なのだから、旧姓使用当たり前にして欲しいですね!

もくぴーすの輪は広がって。。。

2016年11月07日 | 森と樹と暮らしを繋ぐプロジェクト


「よこはマルシェ!出展」会場にお越しいただいた皆様、
誠にありがとうございました!

今回、用意した企画品、それぞれのマーケティングとリサーチ
手応えを頂きました。

様々な発見があり、本当にびっくり。

例えば、、、もくぴーすノート。


木の表裏表紙。
私たちは、スギの手触り感、ぬくもりを伝えたいと
試作したのですが、

色弱者の方が、目を近づけて書くのに、
支えになって良いとお買い上げくださいました。

通常のノートだと柔らかくて曲がってしまい
文字が書きにくいのだそう。

つまり、下敷き代わりになるということですね!
お〜、本来の板の役割があったか!と、こちらが学びました。

それから、レーザーカットの穴あけも、
どちらが表紙か上か下かを見極めるのに役立ち、

そうだったのか!
無意識のデザインに、意味があったのです。
来場の方に、多くのことを学んだ一例です。

エシカルデザインは、
今後ユニバーサルデザインの方向性も取り入れたいと
心に誓ったのでした。

木を長く使いたいから、ノートを使い終わったら
中身は変えられるの?
との質問には、

変えられるけれど、
できれば新しくしてほしいなぁ
とも、思ってしまい、

スギを循環させるものと
大事に使うものとの両立も考えさせられました。

写真の新作もくぴーすデザイン「もくマリン」も
焼印タイプと穴あけタイプをご用意したのですが、
穴あけタイプが、人気でした。

焼印タイプは木肌の色で変わるので、それはそれで面白いのですけれど
やはりカットがある方が、手間がかかっているように見受けられるのでしょうか。。。

もくぴーすの方向性も考えさせられました。

まだまだ学びは沢山ありました。
素敵なご縁と天の励ましに、まずは感謝です!