せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

「ワンネスリズム体操」で心身ともに氣力をつける

2017年11月08日 | ワーク・ライフ・バランス

↑農薬で激減していると言われているミツバチが庭に来て
つい嬉しくなって撮った秋の一枚です。
この寒さでは、虫たちもそろそろ冬支度でしょうか。


本日は、心と身体のことがテーマです。

先々月末のアクシデント以来、
朝散歩と合気道の稽古に行けていない。

それが何よりの苦痛です、笑。

図面を描いたり、仕事をしたり、
するのは苦にならないのに、です。

家事では、布団干しや掃除機かけは腰が辛いので
最低限にとどめています。

やはり、突然の体調不具合とショックな出来事は
心身ともに疲弊してきます。筋力が落ちるのも不安要素。

そこで、気力体力の回復をしたいと考え、
運動について、医者にも相談。

横浜の病院ではそろそろ良いかも、、、
ということで、コルセットを外し
歩いてみたら、足に痺れが出てしまい

熊本の病院では、まだ運動はダメとのこと。
じれったすぎる〜。

そこで、心身統一道合氣道の「ワンネスリズム体操」を
マイペースですることにしました。

関東でのみ講習会があり、行きたいと思っていたのが
このアクシデントで流れ、

どんなものかとweb検索したら
YouTubeにありました!

心身統一合氣道の基本の動きを元にした簡単な体操です。
ラジオ体操よりも楽です。

なぜこの動きなのか、力の抜き方のコツなどは
(筋力トレーニングではないので)

合氣道で習っているので、それを応用してます。
映像を見ただけではちょっと分かりにくいですね。

心身を統一し、心落ち着けるのが目的。
運動とはちょっと違うので、力みません。

これが、痛めた身体にはちょうどよくて、
無理のない範囲で、ぼちぼちと始めています。

ありがたいことですね〜。

この体操の名前にも驚かされます。「ワンネス」といえば
魂は皆一つの考え方、平和的な思考と理解していたのですが、
心身統一という意味もあるのですね。

講座に出られなかったので、想像になりますが

まずは、自分自身とちゃんとつながり、
そして社会や、世界とつながる、、そういったことが
世界平和のスタートなのかもしれません。

それから、
ネガティブな感情と身体の不調はセットだということは
母の癌闘病に寄り添って、目の当たりにしました。

熊本地震後の父の不眠の様子でもそうでした。

ですから、明るい考え方をするには、
やはり身体を健やかに保たねばなりません。

逆もしかりで、
体調が良いと考え方もポジティブになってきますね。
自信もでてきます。

周りに、ネガティブな方がおられたら、
体調を心配してあげて下さい。

そして、気力の方をサポートしてあげてください。

心身統一合氣道の宗主も、
氣の第一人者中村天風氏も

最初は身体の弱さ克服、体調改善から、気力を養い
道を極めて行った方です。

京セラ立ち上げて、JALを回復された稲盛氏も若い時は
病弱だったそうです。

だからこそ、人の痛みも分かる経営者になれるのかもしれません。

最初から強い人などいないということですね。

寒さが増して、体が縮こまるこの季節。

無理のない範囲で、体を動かして、
心は縮こめず、気持ちも明るく保ちたいですね!

みなさまも健やかなる方法なにかしら
お持ちではないかと思います。

季節の変わり目、どうぞご自愛くださいね。


冬至に思う地球環境_住まいのこれからオフグリッドの話

2017年11月07日 | くまもと型復興住宅01


今日は立冬です。
庭木の木頭(柚子)が黄金色に染まってきました。
太陽のありがたみを感じる冬到来です。

朝晩は冷え込みも増し、冬の足音がヒタヒタと聞こえてきます。
皆様、お変わりありませんか?

最初に、11/3のくまもと型復興住宅の合同説明会に来てくださった方
いろいろとお話ができて良かったです。

様々な案がある中から、どうぞご自身にあった設計事務所、
工務店さんの案をお選び頂けたらと存じます。

まだまだ、着工数は、被災した方の世帯には届いていません。

「生活再建ができ、やっと住まいを考える心の余裕ができてきたところ」

「子どもの進学や就職が決まるまでは、家のことは考えられなかった」
とおっしゃる方。

本当に、これからだなと思います。

来月には、UIFAの女性建築家の先輩方が、
住まい相談も検討してくださっています。

前回は、仮設住宅に赴き、スライドや模型で説明をしました。

メディア等で取り上げられなくても
くまもとの支援を陰ながら応援くださっている方も
おられるということを、ここに記しておきたいです。

説明会会場では、案の参加者が半分程に減っていました。
五木源住宅グループは、全員参加でしたが、

復興住宅は、コストが低く
儲けにならないので、手をつけないという方も
おられるようです。

正直に言えば私たちも厳しさに変わりはありません。

それでも、本物の木の住まいに暮らして頂けたらと
こうして参加を続けています。

ここから、明るい話へ、今日のテーマ

お会いした方と、オフグリッドの話ができました!
私には感動でした。

東日本大震災後の設計依頼では、耐震だけではなく、
依頼主さまとは、自家発電のことも色々と議論を重ねました。

当事務所の依頼主さまには
太陽光発電や、ガス発電を採用してもらっています。

自家発電と蓄電池。

循環型の木の住まいと組み合わせたいオフグリッドシステム。

東日本大震災後の設計で、ずっと検討してきたことの一つに、
自家発電があります。

太陽光発電を載せたいとおっしゃる方に
セットでオススメしたのが蓄電池。

しかし、日本の会社の蓄電池では寿命が短すぎて、
見送りました。

なかなか依頼主さまに提案しずらかったのですが、
海外製は進んでました!(英語が苦手の情報収集不足を反省)

まだコストの課題はありますが、
機能を考えればその金額は、住宅への導入もやぶさかではありません!

先日の県庁でのくまもと型復興住宅の合同説明会に来られた方から
私たちのブースにて、この辺りの質問が出て、
熊本地震後も意識のある方が現れたと喜んだものです。

日本と海外を行き来して活動されている
株式会社アイジャスト( 注意:某サプリではありません)
の辻さんにオフグリッドのことを教えてもらいアイデアを温めている私です。

オフグリッドとは何か、
について教えていただいたこと簡単にまとめると

簡単に言えば電気の地産地消。
蓄電池に溜めておいた電気を使う。
災害時の停電もない。
インフレで電気料金が上がることがない。

私が教えていただいたアイジャストさんのサイトはこちらです。
http://ijustinc.co.jp

私自身も依頼主さまや先駆者に学びながらの
設計活動です。出会いとご縁に感謝したします。


伝統構法の住まいは、職人さんの技あってこそ。

2017年11月06日 | A06設計監理_熊本県M邸古民家再生


一週遅れでの更新です。すでに11月。
10月も盛りだくさんの秋でございました。

まずは、先週アップしそびれた分から、順次報告です。

熊本の古民家再生の現場工事が進んでいることに感謝!
日本の木づくしの現場です。

私が監理にいけない時は、
一緒に関わってもらっている日本民家再生協会の仲間
チームメトシェラの近藤さんが
ばっちり監て下さいました。

聡明で美人な彼女が行くほうが
私よりも現場が進む!?と、思った次第です、笑。


竹小舞に、土壁がいい具合に乾いてきました〜。
漆喰塗りを待つばかり。


今回は、断熱材も杉です。フォレストボード。


捨てられてしまう部分の杉の樹皮をコーンスターチで固めたもの。
木材は秋田杉。
九州でも自然系にこだわる方に、使われている材料です。

熊本でも同等のものがないか、
現場とも相談したのですが、やはり熊本にはないとのことでしたので、
関西方面から手配してもらいました。

完全なる自然素材。調湿効果抜群なので、
設計者として、土壁との相性が良いだろうとチョイス。

監理者としては納品チェック。厚みやサイズを測ります。
バッチリです。ありがたいです。

今回は、さらにこれに漆喰を塗って仕上げることにチャレンジします。
これも、技のある左官屋さんあってのこと。
本当に嬉しいです。

更に、納めについては大工さん、職人さんと、監督さんと
暗くなるギリギリまで、現場での検討。

本物の家づくりに関わってくださる方々とお会いすると
その情熱と、手間と、そして優しさで、私自身も幸せに。

そして、いつも気遣ってくださる建主さま

すでに何度も足を運んでいますが、
その度に、私が幸せを貰っているようです。

このようなご縁には、本当に感謝の念しか浮かびません。
ありがとうございます!!

監理者として宿題も山盛りの現場です。
気を抜かず、じっくり、粘ってまいります。