この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

アンデッド。

2008-08-11 22:25:40 | 旧作映画
 監督・製作・脚本ピーター&マイケル・スピエリッグ、『アンデッド』、DVDにて鑑賞。

 オーストラリア発のホラー映画。ほんとかどーかは知らないけれど、オーストラリア初のホラー映画でもあるらしい。さすがにそんなこたないだろーと思ったけれど。だって元々流刑地だし。ちょっと町外れとか行ったら怨霊とかうようよしていそうだし。コアラもいるし。もんきっきーはいないし。細木はどっか行ってくれたし。いっそ江原も消えてくれたらいうことないんだけどな。ってどこまで話はずれて行くんだっつーの。

 さて、『アンデッド』だけれど、この映画、序盤は恐ろしいぐらいにチープです。どれぐらいチープかというと見ていて微笑ましくなるぐらい。
 和やかな撮影現場風景が垣間見えて、あー、楽しそうだなー、自分も参加してみたいなー、って思っちゃうぐらい。それぐらいチープ。
 一応ジャンルでいうとホラー映画なのだけれど、間違っても怖くない。いや、ホラー映画なのに怖くないのは充分間違ってるよーな気がするのだけど、それはそれ、気にしちゃいけない。

 ゾンビものの定番で、生き残った人々はショッピングセンターに逃げ込む、っていうのがあるんだけど、本作でもそれは踏襲されて、でもこの映画の場合逃げ込むのが雑貨屋。雑貨屋に逃げ込んでどーすんだよー、と思わないでもないけれど、ま、仕方ないか、オーストラリアだからね、と納得させるものがこの映画にはあります。

 などと舐めていると、映画は後半怒涛の展開を見せ、気がつくと『未知との遭遇』になってます。ほんと、あ、あれ、いつの間に?って感じで、人生何事も油断は禁物だということをこの映画は教えてくれます。
 で、『未知との遭遇』っぽいスペクタクルなシーンも充分ショボイんですが、何せ序盤がこの上なくチープなもので、おぉ、スゲェ!!というような錯覚も味わえます。あくまで錯覚ですが。

 本作を鑑賞後、デジャブを感じて、何かに似てるなぁとしばらく考えたら思い出しました。ほとんど微笑ましいといってよい特撮のチープさ、それに反するような物語の壮大さ、これってピーター・ジャクソンの長編デビュー作『バッド・ティスト』のまんまじゃないですか。ほんとこの二作には共通するものが多いと思いますよ。
 もしかしたら本作の監督であるピーター&マイケル・スピエリッグ兄弟も将来『ロード・オブ・ザ・リング』のような超大作を製作することになるのかもしれませんね。

 などとまとめといて、そりゃ無理だろー、って自分で自分にツッコミを入れてしまいました。ま、オーストラリアだから。
コメント (2)
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