この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル。

2008-08-25 22:27:58 | 旧作映画
 アラン・パーカー監督、ケビン・スペイシー主演、『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』、ビデオにて鑑賞。

 実はこの映画のビデオ、閉店するレンタルビデオ屋からただでもらってきた奴だったので、見る前はちょっとでも面白ければいいなぁと思っていたのですが、いやぁ、失礼しました、『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』、めっちゃ面白かったです。自分の好みの映画でした。

 知り合いの女性を殺した罪で死刑宣告を受けたデビッド・ゲイル。死刑執行三日前に彼と面会した女性記者ビッツィーは彼の無実を確信する。果たして彼を陥れたのは誰か?そして死刑は回避されるのか?というサスペンスミステリー。
 驚愕の真実とやらが用意されている本作なのですが、自分はその真実がすごく早い段階でわかっちゃいました。
 なぜかというとデビッド・ゲイルはこの物語の中で一番頭のよい人物として描かれているからです。
 その一点の事実によって真相を導き出すことは可能です。
 しかしながら結末が早い段階でわかった、だからダメな脚本であるってことはないんですよね。
 むしろダメな脚本は結末がテキトーすぎて読めない、ってことが多いです。
 ともかく本作の脚本はまず結末ありきで書かれた、非常に巧緻で優れたものだと思いました。脚本家はいい仕事をしています。

 結末には驚かなかった自分ですが、別のことに驚かされました。
 本作のプロデューサー、何とあのニコラス・ケイジなんですよね。
 ニコラス・ケイジ、自分が出演する作品の脚本はテキトー極まりないくせに、プロデュースする作品の脚本は巧緻だなぁと変な意味で感心しちゃいました。

 お気に入り度は★★★★、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)といったところです。
コメント (10)
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