この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ファン心理は微妙で複雑。

2009-01-09 23:44:09 | 戯言
 明日、乙一原作の『GOTH』を観に行きます。
 贔屓の作家が原作を提供している映画を観に行く心境はなかなか複雑なものがあります。
 よく原作と映画は別物などといいますが、そんなふうに割り切れるぐらいならそもそも観に行きませんって。原作を読んだときと同等か、それ以上の感動を期待して、原作つき映画は観に行くのだと思います。
 しかし、往々にして期待は裏切られるものであり、その出来に満足出来ないどころか、激昂することさえ珍しくはありません。
 以下、乙一、及び伊坂幸太郎原作映画の簡単なレビューです。

 【乙一原作映画】
『ZOO』
 このときは単純に自分が好きな作家の作品が映画化されて、これで乙一も世間に認知されるようになったかなぁとそれだけで嬉しかったです。出来は二の次でしたが、出来そのものも悪くはないと思います。

『暗いところで待ち合わせ』
 映画オリジナルの設定の改変の意味がよくわかりませんでした。主人公が中国人になっていたのですが、そのくせ国の母親と電話で話すときは日本語だったりして、改変させられた設定、意味ねーじゃん!って思いました。

『きみにしか聞こえない』
 こちらは映画オリジナルの設定の改変にそれなりの意味があるように思えました。なかなか悪くないと思ったのですが・・・。

『死にぞこないの青』
 九州ではとうとう公開されなかったため未見。

『KIDS』
 最悪。『きみにしか聞こえない』と同じスタッフが作ったとは思えない。

 【伊坂幸太郎原作映画】
『陽気なギャングが地球を回す』
 ひどいです。映画オリジナルの改変がすべて改悪。大沢たかおの映画は二度と観に行くまいと心に固く誓いました。大沢たかお出演映画は興味を惹かれないものばかりなのは幸いです。

『アヒルと鴨のコインロッカー』 
 唯一映画が原作を超えたな、と思った作品。改変点がすべて納得出来る。二度、映画館に観に行きました。超お薦め。

『死神の精度』
 これもそんなに大して面白いとは思わないんだけど、『陽気な~』に比べたらはるかにマシですね。

『重力ピエロ』
 2009年公開。どうなんだろね?

『フィッシュストーリー』
 こちらも2009年に公開されますが、『アヒル~』のスタッフなので期待大です。

 こうしてみると鑑賞済みの原作つき映画七本のうち、大当たりが一本、可も不可もないのが四本、大ハズレが二本、この確率はフツーに映画を観たときよりもやっぱりかなり低いんだよなぁ。
 明日観る『GOTH』が大ハズレでないことを祈るばかりです。
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