この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

映画『マーターズ』最終考察、その1。

2013-07-11 22:23:13 | 旧作映画
 映画『マーターズ』の最終考察です。
 最終考察などと大層なことを言ってますが、自分が『マーターズ』を観たのは親不孝通りにあった、今は亡きシネテリエ天神での一回こっきりです。
 本当はこういったレビューを書くのであれば、DVDを何度も繰り返して見た上で書くべきなんでしょうけれど、、、本当に申し訳ありません、自分には『マーターズ』をもう一度見る勇気がないのです。

 にもかかわらず「最終考察」といった大層なレビューを書くに至ったのは、アマゾンなどのレビューを読むと、本作を後半ヒロインがひたすら痛めつけられる「だけ」の映画、などと評している人がやたら多いからです。
 断じてそれだけの映画ではないと思います。
 確かに気が滅入る拷問シーンが延々と続きますが、それは決して意味もなく存在するのではない。

 自分が映画『マーターズ』をどのように捉えているかをまず書きます。
 自分は映画『マーターズ』を二人の女性の、究極の友情を描いた物語だと思っています。
 そんな馬鹿なと思われる方もいるかもしれませんが、それが長く『マーターズ』のことを考察してきた自分の結論です。揺らぐことはたぶんないですね。

 映画『マーターズ』にはいくつかの疑問や謎があります。
 簡単に挙げてみると、
1.リュシーはなぜ一家を皆殺しにしたのか?子供まで手を掛けた理由は?
2.リュシーはなぜ自ら命を絶ったのか?
3.アンナはなぜああも徹底的にいたぶられなければならなかったのか?あの拷問の意味は?
4.アンナはマドモアゼルに対して何と呟いたのか?
5.マドモアゼルはなぜ自ら命を絶ったのか?
 これらの疑問や謎について考証しつつ、『マーターズ』がどのような映画であったのかについてもう一度考えてみたいと思います。
コメント
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