アートスペース谷尾で食事を済ませ、十二時半ぐらいに直方を出発、北九州に向かいました。
初めは直方近辺で一日観光でもしてのんびり過ごそうかと思っていたんですよね。
でも直方や飯塚周辺にはいくら探しても食指が動く観光スポットがなくて…。
それでふっと思い出したんですよ。直方ではないけれど、北九州に前から行ってみたかった美術館があったことを。
その美術館とは、みんな大好き九州鉄道記念館!!ではなく、カボチャドキヤ国立美術館です。
もしかしたら、北九州市民でもご存知ない方が多いかもしれません。北九州の門司の住宅街の一角にその美術館はあります。
行く前はいろいろ不安でした。
まずネットで【カボチャドキヤ国立美術館】を検索しても恐ろしくヒット数が少ないのですよ。参考までにグーグルでのヒット件数は、【不思議博物館】が5,680,000 件であるのに対し、【カボチャドキヤ国立美術館】がわずか942件!!!
不思議博物館の方が必ずしも福岡の那珂川にある不思議博物館だけでなく、伊豆にある不思議博物館や石のふしぎ博物館なども含まれるので、単純には比較できないのですが、それでもヒット件数が少なすぎますよね。
本当に実在するのか、疑ってしまったとしても仕方ないと思います。
さらに数少ないヒット件数の中でも「閉館していました」という残念報告がやたら多くて…。わざわざ北九州まで出張って、閉館していたではシャレになりません。
なので、当日直方を出発する前に確認の電話は入れましたよ。それでも完全には不安はぬぐえませんでしたが…。
北九州までの道のりは長かったです。北九州、道路事情が最悪で閉口しました。ドライバーのマナーは悪いし、交通量は多いし、道幅は狭いし、昼間からやたら工事してるし、出来れば(よほどの用事がない限り)もう二度と車では行きたくないですね。
二時間ほどドライブして、ようやく目的の《カボチャドキヤ国立美術館》にたどり着きました。
住宅街の一角にあるとは思えぬほど瀟洒な建物です。写真でわかるかどうか、七月だというのに未だにしめ飾りが飾ってあります。笑。
事前に確認してなければ人はいないと思ったかもしれません。
恐る恐る扉を開け、誰何の声を上げると、ほどなく上品そうなご婦人が現れ、入館料¥300を払いました(後になって知ったのですが、ご婦人はカボチャドキヤ国王妃でした)。
カボチャドキヤ国立美術館は元々個人が所有する洋館だったのですが、故あってトーナス・カボチャダラムス国王の作品を展示する美術館に改装されました。
館内(邸内?)には多くの作品をが展示してありましたが、そのいくつかをご紹介しましょう。
《かぼちゃのブリューゲル》
《アドーニスの園》
《にこにこ元気町》
まだありますが、とりあえずこれぐらいで。
自分は高校、大学と美術部に在籍していました。
じゃあ美術館巡りが好きかというとそういうわけではありません。
ぶっちゃけ、前衛的な作品を見ても理解不能だし、印象派などの作品を見ても退屈なだけなんですよね。
だから、よほどのことがない限り、美術館に足を運ぶことはありません。
しかし、この日、カボチャラダムス国王の作品を見て、自分は素直に感銘を受けました。
すべての作品が緻密にして大胆、退屈の対極にあるユーモラスさがあり、決して小難しくなどないが深いテーマ性も見受けられる。
これまで観に行ったどの展示会よりも「よい」と思いました。
時刻が二時半になり、カボチャラダムス国王自らのリコーダーの演奏が始まりました。
これがカボチャラダムス国王がリコーダーを演奏するお姿です。
まぁはっきりいって奇人ですね。奇人にして天才なのですよ。笑。
この後も閉館時間ぎりぎりまで、いや閉館時間を過ぎてもいろいろお話を聞けました。
国王の話を聞くにつけ、自分も変わっているとよく言われるが、それでも凡人にすぎないなと思わされました。
四時半ぐらいにお暇させてもらいました。
北九州までは遠い道のりでしたが、本当に行った甲斐がありました。
年に一回は訪れたいと思いました。
それでですね、ネットでの検索件数の少なさですが、理由が判明しました。
単純にHPを開設していないから、だそうです。
今どき美術館でありながらHPがないとは…。宣伝ってやっぱり大切ですね。
最後にもう一つだけ書いておきたいことがあります。
この日、カボチャドキヤ国立美術館を訪れたのは何人だと思います?
十人?二十人?いえ、何とこの日訪れたのは自分だけ、つまり一人でした。
なぜこれほど訪問者が少ないのか…?一番の理由は宣伝をしていないことが挙げられるでしょうね。でもまったく口コミがないというわけではないですよね。
日々、面白いものをこの目で見たい、体験したい、感銘を受けたい、そう思ってる人も少なくないはずです。
あえて苦言を呈しますが、そういう人たちはもっとアンテナを張り巡らせたらどうかって思います。
世の中にはきっともっといろいろ面白いものが充ちているはずですから。
自戒を込めてそう締めさせてもらいます。
初めは直方近辺で一日観光でもしてのんびり過ごそうかと思っていたんですよね。
でも直方や飯塚周辺にはいくら探しても食指が動く観光スポットがなくて…。
それでふっと思い出したんですよ。直方ではないけれど、北九州に前から行ってみたかった美術館があったことを。
その美術館とは、みんな大好き九州鉄道記念館!!ではなく、カボチャドキヤ国立美術館です。
もしかしたら、北九州市民でもご存知ない方が多いかもしれません。北九州の門司の住宅街の一角にその美術館はあります。
行く前はいろいろ不安でした。
まずネットで【カボチャドキヤ国立美術館】を検索しても恐ろしくヒット数が少ないのですよ。参考までにグーグルでのヒット件数は、【不思議博物館】が5,680,000 件であるのに対し、【カボチャドキヤ国立美術館】がわずか942件!!!
不思議博物館の方が必ずしも福岡の那珂川にある不思議博物館だけでなく、伊豆にある不思議博物館や石のふしぎ博物館なども含まれるので、単純には比較できないのですが、それでもヒット件数が少なすぎますよね。
本当に実在するのか、疑ってしまったとしても仕方ないと思います。
さらに数少ないヒット件数の中でも「閉館していました」という残念報告がやたら多くて…。わざわざ北九州まで出張って、閉館していたではシャレになりません。
なので、当日直方を出発する前に確認の電話は入れましたよ。それでも完全には不安はぬぐえませんでしたが…。
北九州までの道のりは長かったです。北九州、道路事情が最悪で閉口しました。ドライバーのマナーは悪いし、交通量は多いし、道幅は狭いし、昼間からやたら工事してるし、出来れば(よほどの用事がない限り)もう二度と車では行きたくないですね。
二時間ほどドライブして、ようやく目的の《カボチャドキヤ国立美術館》にたどり着きました。
住宅街の一角にあるとは思えぬほど瀟洒な建物です。写真でわかるかどうか、七月だというのに未だにしめ飾りが飾ってあります。笑。
事前に確認してなければ人はいないと思ったかもしれません。
恐る恐る扉を開け、誰何の声を上げると、ほどなく上品そうなご婦人が現れ、入館料¥300を払いました(後になって知ったのですが、ご婦人はカボチャドキヤ国王妃でした)。
カボチャドキヤ国立美術館は元々個人が所有する洋館だったのですが、故あってトーナス・カボチャダラムス国王の作品を展示する美術館に改装されました。
館内(邸内?)には多くの作品をが展示してありましたが、そのいくつかをご紹介しましょう。
《かぼちゃのブリューゲル》
《アドーニスの園》
《にこにこ元気町》
まだありますが、とりあえずこれぐらいで。
自分は高校、大学と美術部に在籍していました。
じゃあ美術館巡りが好きかというとそういうわけではありません。
ぶっちゃけ、前衛的な作品を見ても理解不能だし、印象派などの作品を見ても退屈なだけなんですよね。
だから、よほどのことがない限り、美術館に足を運ぶことはありません。
しかし、この日、カボチャラダムス国王の作品を見て、自分は素直に感銘を受けました。
すべての作品が緻密にして大胆、退屈の対極にあるユーモラスさがあり、決して小難しくなどないが深いテーマ性も見受けられる。
これまで観に行ったどの展示会よりも「よい」と思いました。
時刻が二時半になり、カボチャラダムス国王自らのリコーダーの演奏が始まりました。
これがカボチャラダムス国王がリコーダーを演奏するお姿です。
まぁはっきりいって奇人ですね。奇人にして天才なのですよ。笑。
この後も閉館時間ぎりぎりまで、いや閉館時間を過ぎてもいろいろお話を聞けました。
国王の話を聞くにつけ、自分も変わっているとよく言われるが、それでも凡人にすぎないなと思わされました。
四時半ぐらいにお暇させてもらいました。
北九州までは遠い道のりでしたが、本当に行った甲斐がありました。
年に一回は訪れたいと思いました。
それでですね、ネットでの検索件数の少なさですが、理由が判明しました。
単純にHPを開設していないから、だそうです。
今どき美術館でありながらHPがないとは…。宣伝ってやっぱり大切ですね。
最後にもう一つだけ書いておきたいことがあります。
この日、カボチャドキヤ国立美術館を訪れたのは何人だと思います?
十人?二十人?いえ、何とこの日訪れたのは自分だけ、つまり一人でした。
なぜこれほど訪問者が少ないのか…?一番の理由は宣伝をしていないことが挙げられるでしょうね。でもまったく口コミがないというわけではないですよね。
日々、面白いものをこの目で見たい、体験したい、感銘を受けたい、そう思ってる人も少なくないはずです。
あえて苦言を呈しますが、そういう人たちはもっとアンテナを張り巡らせたらどうかって思います。
世の中にはきっともっといろいろ面白いものが充ちているはずですから。
自戒を込めてそう締めさせてもらいます。