この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

『REC3』を見てガッカリした人に朗報!『エビデンス 第6地区』は面白いよ♪

2013-07-02 21:15:55 | 旧作映画
 『REC3』を見てガッカリしたって人をやたら見かけるような気がします。
 『REC3』、そんなに面白くなかったですかね?
 まぁ確かに面白くないか。笑。
 シリーズ第一弾である『REC/レック』はPOV形式(手持ちカメラでの撮影という設定)によるモキュメンタリー・ホラーの傑作で、劇場で観て、かなり怖い思いをしました。
 続く『REC/レック2』もそれなりに怖いことは怖いんですけど、前作の辻褄合わせに終始する余り、結局何のこっちゃわからん作品になった感が強いです。
 そして『REC3』なんですが、何とも中途半端な作品でした。
 シリーズ全二作は全編に渡ってPOV形式なのですが、『REC3』は序盤の30分だけがPOV形式で、あとは開き直ったように通常の撮影形式なんです。
 POV形式のよさは突き詰めれば臨場感に充ちたリアリティのはずなのに、それが途中で切り替わると思いっきり幻滅してしまいます。POV形式の熱烈なファンというわけじゃないですけど、最後までそれを推し進められないのであれば、最初からやらなきゃいいと思いますけどね。

 さて、『REC3』を見てガッカリした人に朗報です。
 『エビデンス 第6地区』はモキュメンタリー・ホラーの傑作でした。
 序盤はどう考えてもこの先面白くなりようがないだろ、と思えるぐらいどうしようもないんですよ。だいたい、ヒューマン・ドキュメンタリーを撮るために森の中でキャンプをする主人公一行っていうのがワケがわかんないでしょ?
 そんなドキュメンタリー、あるか!!
 でも中盤あたりから、お?これはなかなか…と思う展開になり、気がつくといつの間にかテレビにくぎ付けになっていて、ラスト三十分はもうまったく目が離せない!
 序盤のどうしようもない駄作感ももしかしてすべて計算ずく?と思えるほど巧みな恐怖演出でした。
 
 とても面白かったのですが、だからこそシリーズ化されなきゃいいけど、と思いました。
 ホラー映画ってシリーズ化されるとたいがいグダグダになっちゃいますからね。
 シリーズ化されて本当に成功したホラー映画って何かありましたっけ?
 『SAW』シリーズや『REC』シリーズなど、続編でいろいろ説明され過ぎて、結局怖くも何ともなくなってしまうホラー映画が多いので、本作を見て、ホラー映画では説明されないことも重要なファクターなのだなということを確認しました。
コメント (11)
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