この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

映画を観ない理由。

2014-01-15 23:56:10 | 戯言
 映画代が高い、という話をよく聞きます。こちら
 劇場で公開されて半年後にはDVD化されて、その半年後には旧作になって¥100で借りられちゃうのですから(作品にもよりますが)、映画代の¥1800は高いと言いたくなるのでしょう。

 が、しかし。

 言わせてもらうと映画代が高いと言っている人たちは映画を安く観る努力を一切していないように思えます。
 自分は去年61本劇場で映画を観ました。そのうち『ゼロ・グラビティ』はIMAX3Dで鑑賞したので鑑賞料金が若干お高めでしたが、それ以外で¥1800払って映画を観たことは一回しかありません。
 あとは前売り券を購入したり、レイトショーや映画の日に観たり、たまっていたポイントを使ったり、試写会に応募したりして、最大限に安く観る努力をしています。
 一回の鑑賞料金は平均すると¥1200ぐらいじゃないかな(計算が面倒しいので正確なところはわかりません)。
 映画代が高いという言葉は映画を最大限に安く観る努力をした上で言え、って言いたいです。

 さらに言えば、映画代が高いと言ってる人たちはおそらく映画好きではないのでしょうから、観るとしてもせいぜい月に一本か二本程度でしょう。
 月に一度の¥1800の出費がそこまで痛いの?あなたの家はそこまで貧乏なの?
 映画代が高いという言葉はせめて月に三本以上映画を観てから言え、とも言いたいです。

 映画代が高いということ以外にも、劇場で映画を観ない、様々な理由があります。
 例えば、劇場ではマナーの悪い人たちがいて、不愉快な思いをすることがあるから、といったものです。
 でもそれを理由に劇場で映画を観ないというのはやはり間違っているような気がします。
 もしマナーの悪い人たちがいるから(正確にはいるかもしれないから)という理由で劇場で映画を観ないのであれば、同様に球場にはマナーの悪い人たちがいるから野球はテレビで見るってことになりますし、コンサート会場にはマナーの悪い人たちがいるから歌はCDで聴くってことになります。

 実際には野球であれ、コンサートであれ、ライブでしかわからない楽しさがあるはずです。映画に関しても同様で、家でDVDで観るだけではわからない面白さが劇場での鑑賞にはあると自分は思います。

 他にも映画泥棒のCMを観たくないから映画は劇場で観ないという人もいたりしますが、だったら、本上映に合わせて館内に入ればいいのでは?と思いますね。映画館のスケジュールの上映開始時刻は予告編も含まれていますが、窓口で聞けばちゃんと本編の開始時刻も教えてもらえますから。

 別段、映画鑑賞こそ至高の趣味だ、なんてことを言ってるわけではないのです。
 映画よりも楽しい趣味があるなら、それを優先するのは当然だと思います。
 ただ、映画を劇場で観ない人たちの、映画を劇場で観ない理由が、しばしば理由になっていないような気がするんですよね。
 そんな理由で映画を劇場で観ないのは損をしてるんじゃないの?って言いたくなるのです。

 劇場で映画を観ることのメリットの一つに周りに観客がいることが挙げられます。
 もちろんそれは同時にデメリットにもなりかねないことではあるのですが、でも自分は周りの観客の反応を見ることも映画を観ることと同じぐらい面白く思える時があります。
 例えば『タイタニック』などのお涙頂戴映画のエンドロールが流れているとき、自分的にはしら~とした気分なんですが、周りの女性がボロボロと涙を流しているのを見ると、いいもん見た!って思えますもん。
 あれ、そういうのって自分だけ?笑。

 ともかく、映画代の¥1800が高いか安いかは、単純に観た映画の面白さだけではなく、最終的にはその映画をどれぐらい楽しめたかにもよるんじゃないでしょうか。
 まぁそれは何事にも言えることなのかもしれませんが。
コメント (11)
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