この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ありふれたプロット、観たことのないヴィジュアル、『LEGO® ムービー』。

2014-03-30 21:53:08 | 新作映画
 フィル・ロード&クリストファー・ミラー監督、『LEGO® ムービー』、3/30、ユナイテッドシネマキャナルシティ13にて2D吹替え版を鑑賞。2014年15本目。


 先日の記事に三月末までに観た劇場鑑賞映画の一覧を載せましたが、キャナルで割引キャンペーンをやっていたので、消費税が上がる前にどうせならもう一本と思い、評判の良い『LEGO® ムービー』を観てきました。

 これといった特技も特徴も取り柄もない、どこにでもいる(比喩ではない)平凡な青年エメット。彼はある日、運命の女性と出会い、自分が選ばれし者であると教えられる。彼は世界を救えるのか?そして世界の隠された秘密とは?

 はっきり言ってプロットだけ聞けば、それ、何て言う『マトリックス』ですか?っていう感じなんですよ。目新しいものは何もない。

 けれど、ヴィジュアルがすごいんですよ。
 キャラクターはもちろん、マシンや街並み、背景まで、すべてがレゴ(ブロック)。炎や水や雲や煙までがレゴ。空に浮かぶロゴもレゴ。そこまでするか、という作り手のこだわりが伝わってきます。
 あるブロガーの方が本作を指して「ポップアートのようだ」と評してましたが、まさにその通りだと思いました。

 本作はレゴの特徴を最大限に生かしています。
 だから、ヒロインのワイルドガールがそこら辺にある廃材を使ってイカしたオートモービルを作るのは当たり前、さらにそのオートモービルは走行中飛行機に変形してしまうんです。『バットマン』と『トランスフォーマー』を一度に味わえるといって過言ではないでしょう。

 オートモービルが登場した時点で、『バットマン』そっくりだなぁと思ったのですが、そのバットマン本人が主要な登場人物の一人だったりします。
 ゲストは彼だけじゃありません。ミレニアム・ファルコン号に乗った『スター・ウォーズ』のハン・ソロ、スーパーマン、ワンダーウーマン、ダンブルドア校長、ガンダルフetc、スタジオを越え、版権を越え、ありとあらゆるキャラクターが出てくるんです。それを見るだけでも相当楽しいですよ。

 最終的に物語をどこに着地させるのだろうかと思っていたら、なるほど、そうくるか!というオチが待ち構えていました。
 自分も子どものころにブロックで遊んでいましたが、いつの間にか処分してしまいました。この映画を観て、夢中になってブロックで遊んでいたころのことを思い出しましたよ。

 『LEGO® ムービー』というタイトルから、子供向けの作品と思われる方もいるかもしれませんが、本作は大人から子供まで、老若男女が楽しめる上質のエンターティメントだと思います。
 今、何か映画を観ようと思って考えている人がいたら、是非本作をご覧ください。お薦めです。


 お気に入り度は★★★★、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。


 次回鑑賞は『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』(4/12公開)の予定。期待度は★★★☆です。
コメント
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