この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

モヤモヤとムカムカだけが残った『室町無頼』。

2025-01-19 22:51:38 | 新作映画
 大泉洋主演、入江悠監督、『室町無頼』、1/18、イオンシネマ筑紫野にて鑑賞(月イチクーポンにて鑑賞料金1200円)。2025年4本目。

 どうやら日本映画界に時代劇ブームがやってきているようです。
 といえるほど時代劇が製作されているのかどうかはわかりかねるのですが、去年観た『碁盤斬り』、『十一人の賊軍』、『侍タイムスリッパ―』などはどれもそれなりに面白かったです。
 この『室町無頼』もそれなりに期するものがあったのですが、ぶっちゃけ時代劇を見て久しぶりにイマイチだと思いました。
 どこら辺がイマイチだったのか、、、いろいろあるのですが、一番は大泉洋が演じた蓮田兵衛が何をしたいのかがよくわからなかったことかな。
 兵衛が終盤虐げられていた民や無頼の徒を集めて一揆を起こすんですよ。
 彼の目的は何なのかと思って観ていると、夜の京の都に溢れんばかりの暴徒が集まって借金の借用書を焼いて回っているので、なるほど、それが目的だったのか、と思うじゃないですか。
 でも次のシーンでは唐突に昼間になり、豪奢な屋敷の門前で彼の手下と彼のかつての友人である骨皮道賢の手下との間で戦いが始まるのです。
 どうして唐突に昼間になったのかがわからないし、あれだけ多くいた暴徒がどこに消えたのかもわかりません。
 そもそも借金をチャラにすることが目的であったのなら、その目的は達せられたので、なぜ兵衛たちが逃げもせずに戦い続けているのかもわかりません。
 戦いの果てに門に兵衛は「無頼」と書かれた紙を貼り、ニヤリと笑うのですが、その行いに何の意味があるのかもまったくわかりません。

 わからないといえば、深手を負いつつも逃げ延びた兵衛が河原で道賢に追いつかれるんですよ。
 兵衛は道賢の配下のくのいちに後をつけられていたんですね。
 武芸の達人のくせに後をつけられていたことに気づかなかったのか、兵衛は、と思わないでもないですが、それは不問にするとして、どうやってくのいちは兵衛の居場所を道賢に知らせたんですかね?
 知らせるすべがないと思うんですけど、、、そんなことが気にかかる自分の方が間違ってるんでしょうか。

 あと、本作には贅沢を貪る、退廃した貴族(将軍?)が出てくるんですよ。
 当然自分は映画のラストでその貴族に正義の鉄槌が下るものと思っていたのですが、そういったシーンはありません。
 この映画を観に行った人に伺いたいんですけど、あの貴族に正義の鉄槌が下されなくて、それでよかったんですかね?
 自分はこの映画を観終わってモヤモヤとムカムカだけが残ったのですが…。
 まぁでも映画comではそれなりに本作は高評価なので、そんなふうに思う自分が少数派なのかもしれません。

 お気に入り度★★☆、お薦め度★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。

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