けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

グラネロ

2009-08-03 20:05:24 | football
数日前からちまちま読んでました、Publico紙に載っていた、エステバン・グラネロ、母校でのインタビュー。
ところで、Publicoは一般紙だと思っていたのですが、もしかしてカタルーニャ寄りとかそういうのあるんでしょうか。インタビューの前半、バルサがバルサがとうるさかったので……。

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いつか、僕がマドリーのイニエスタやチャビになれたらと願っているよ
プブリコはエステバンと共に彼の母校を訪ねた。「エル・ピラータ」がフットボール選手として、人としての夢を見始めた場所だ。

ベルナベウに帰ってきた最初の週、賞賛の言葉を独占しているにもかかわらず、エステバン・グラネロ(1987年7月2日、マドリー生)は冷静だ。22歳になったばかりのこのカンテラーノは、普通の青年であり続けている。マドリーに戻るために年俸を引き下げなければならなかったことは(260万ユーロから180万ユーロへ)、ファンがそれを忘れず、復帰初戦のアル・イティハド戦でピッチに入るときにファンから親しみのこもった拍手が送られたことからいえば、些細なことだ。その後再び輝かしい仕事を遂げ(リガ・デ・キト戦)、彼への期待は確実なものとなった。ギャラクティコに囲まれ、グラネロはマドリーに存在するために戻ってきたのではない。重要な選手として存在することが、彼の目標だ。

Q:あなたはマドリーに戻るために年俸を引き下げなければならず、しかしクラブは補強に2億2300万ユーロを費やしました。これは矛盾ではありませんか?
G:いや、クラブが僕を経済面で悪い扱いをしているとは思わないよ。僕は、僕が見合うだけのものを勝ち取っているし、契約条項に応じて年俸を引き下げたのも問題はない。

Q:あなたがヘタフェに行ったように、カンテラーノにとってクラブから出されるのは避けられないことなのでしょうか?
G:避けられないものだという理由はないけれど、それはひとつの方法で、僕はそれに抵抗はしない。僕にとってはポジティブなものだった。セグンダBから来たばかりの下部組織の選手が、マドリーがそうだったような緊急事態にプリメーラでやるというのはとても難しいことだ。他のクラブで試合を経験するのは良いことなんだ。

Q:この移籍で、下部組織から出てきた選手たちと同じようにマドリーを感じられると思いますか?
G:確かに、カンテラ出身でない選手たちもマドリーのユニフォームを死ぬまで守る。でもカンテラーノであることは、何か特別なものを与えられているんだ。12歳や13歳でマドリーのユニフォームを身に着けることは、僕の場合がそうだったけれど、小さなことを変化させる。

Q:今シーズンはマドリーに戻れると思っていましたか、それとも希望を失っていた?
G:僕は決して希望を失わなかった。ただ、戻ることはより難しいだろうと少し感じていたのも確かだ。幸運なことに、彼らがすぐに僕に信頼を寄せてくれたし、それにとても感謝している。今はただ、僕の成せることと共に自信を取り戻したいと願っている。

Q:マドリーが本当にカンテラーノに賭けていると思いますか?
G:うん、なぜ違うと思うの? 誰でも全員に賭けているというのではない。カンテラーノたちが標準的にトップチームに上がれるわけじゃない。勝ち取らなければいけないんだ。

Q:フロレンティーノ・ペレスがは、スペイン化はカンテラから取り掛かることになると言っていました。あなたは、マドリーのチャビやイニエスタになれると思いますか?
G:いつかそうなれたらと思う。でも他の選手たちと比べなければならないとも思わない。僕たちの経歴が似ているのは確かだ。イニエスタもチャビもカンテラを出て、バルサの重要なポジションをコントロールしている。僕にもそうできればと願っているよ。

Q:移籍初年度でタイトルを得たことは別にして、ペップ・グアルディオラをどう評価しますか?
G:彼は良い仕事をしたと思う。主に心理面で。でも昨シーズンは過ぎたことで、いま僕たちはゼロの場所にいる。僕たち皆が、今シーズンのマドリーはバルセロナを上回ることを望んでいるし、そのためにはトレーニングをしていかなければならない。

Q:バルサでのセルヒオ・ブスケツの例には勇気付けられ、こういった動きが見本になっていくことを示しているのではありませんか?
G:そうだね。でも難しいことでもある。選手についての情報がないのに、完全にその選手に賭けることはできない。セルヒオは、トップチームの監督(グアルディオアラ)が彼を良く知っているという幸運をつかんだ。グアルディオアラは、下部組織で彼を監督していたから、誰も知らない選手でも信頼することが容易だったんだ。

Q:マドリーは、バルサが持つようなゲームを決定付けるスタイルが必要なのではありませんか?
G:チームにとって、クリアなアイディアと試合を決定付けるスタイルを持つことは重要だ。そうでなければチームは、不規則で不安定になってしまうだろう。

Q:ペジェグリーニは、グアルディオラのバルサのスタイルとは、大きく異なっているのでしょうか?
G:まったく同じスタイルというのは存在しない。なぜなら、まったく同じ2つのチームというのは存在しないからね。ペジェグリーニのスタイルは今所属している選手たちによく合っているし、僕にとっては、このシーズンに立ち向かうためにとても有効だと保証できる。

Q:エル・ピラータは、このレアル・マドリーの中盤にどんな貢献ができるでしょうか?
G:希望、勝利、トレーニング、努力、献身、それですべてのことが僕にとってうまくいくように、と願うよ。

Q:では、このペジェグリーニのチームでどこでプレイしたいですか?
G:僕たちは話し合いをして、彼は僕がポリヴァレントな選手だということを理解している。メディオセントロでも、ボランチでもね。彼は、彼が適切だと考える場所で僕を使うだろう。僕はその意向に従うし、彼の信頼は僕に伝わっている。

Q:ラウルは、マドリーのロッカールームに戻ってきたあなたに、何かアドバイスをくれましたか?
G:僕たちは既にずいぶん前からお互いに良く知っているし、彼は、下から上がってきた選手たち全員に優しくしてくれている。たぶん彼も下から上がってきたから、僕たちに大きな愛情を注いでくれるんだと思う。彼は、この世界で必要なアドバイスをすべてしてくれるし、僕たちを助けてくれる。よきカピタンとして行動しているんだ。

Q:なぜグティが決して疑いの余地のない存在にならないのだと思いますか?
G:マドリーには、常に非常に高いレベルの選手たちが存在する。しかしグティは、長期に渡って多くの点でマドリーに貢献してきたし、疑いの余地のない選手がラウルやそれ以外にほんの少ししかいないときでも、しばしばグティも疑いの余地がないといわれている。グティの功績は、こんなにも長い間トップレベルを継続し続けていること、多くの試合で戦っていることだ。

Q:ヘタフェで2シーズンを過ごした後では、マドリーは大きく変わったと感じますか?
G:変化はあるし、それは良いことだと思う。今のチームを見て、今シーズンは、僕がヘタフェに言ったシーズンよりも上だと思う。あの時マドリーはリーガを獲ったから、今シーズン僕たちはより多くのものを手に入れることを願うよ。

Q:あなたは意欲的な人物ですが、スタメンのポジションを手に入れる可能性はあると見ていますか? それとも、それは困難な課題であると?
G:どちらもだね。難しいだろう、というのは、マドリーはポジションを手にするのが最も大変なチームだからだ。可能だろうと思うのは、もしそう思えないのなら、可能なことすべてを捨て去ってしまうことになるだろう。僕は自分の可能性を強く信じているし、簡単なことではないかもしれないけど、トレーニングしていくことと献身が多くのことを可能にするだろう。

Q:でも、あなたが成長していくのに十分なほどのプレイ時間が与えられないとなったら怖くありませんか?
G:恐怖はないよ、確実に。監督が僕に賭けてくれるという自身がある。プレイ時間が多いか少ないかについて怖いというのはない。つまり僕が強調したいのは、そういったことはまったく僕しだいだろう、ということなんだ。

Q:最近のバロンドール選手2人(クチスチアーノ・ロナウドとカカ)とロッカールームをシェアして、どんな印象ですか?
G:何かすごいことだし夢みたいだね。彼らの傍にいると多くのことが学べるだろう。彼らはみんなのアイドルであり、僕は彼らをテレビで見て楽しんでいたんだ。そして今、僕は彼らにボールを供給することができるはずだ。すごいことだよね。

Q:子供時代のアイドルは誰でしたか?
G:ジダンとラウルだよ。

Q:あなたの特性から、どの選手があなたに最も近いでしょうか?
G:どう言ったら良いかわからないな。僕はいつも、ちょっと違う選手になることを考えてきた。なぜなら、多くの特性で貢献しようと思っていたから。僕は攻撃的であることが好きだけど、同時に僕のポジションにおいては、ボールを持って優れていることが必要だ。そのためのトレーニングをしているよ。リバプールのジェラードが、一番好きな選手だ。

Q:それでも、ベルナベウのファンは、あなたを好んでいるようです。最初の試合で、スタンドのファンたちから賞賛を受けたことをどう感じましたか?
G:ファンにそんなにも良い受け入れ方をしてもらえたら嬉しいよ。こういうことは、カンテラーノたちにも、僕のようなマドリディスタにも、影響があるだろうと思う。こうしたサポートには本当に感謝している。 (どうしてもわからなかったので1文削った)。

Q:シャビ・アロンソの必要性について多くの話が出ていますが、この問題についてのあなたの意見は?
G:それは、監督とスポーツ・ディレクターの部門が決定することだ。もちろん、マドリーに最高の選手たちがいるのは嬉しい。彼がここへ来たら、ポジションを争うことになる。

Q:デラレであれば、このポジションをやれたのにと思いませんか?
G:そうだね、ルベンはヘタフェで素晴らしいシーズンを過ごし、多くの希望を持ってマドリーに復帰した。ポジションを手に入れつつあったのに、不運な事態が起きた。すぐに、ここで再び彼が見られることを願っている。

Q:同じく元マドリーカンテラのアルベロアも戻ってきました。選手の価値を評価させるために、チームを出て外でプレイすることが本当に必要だと思いますか?
G:良いことだよ。前にも言ったけれど、カスティージャから上がってくるのは難しいことなんだ。上がってきても、彼の場合であれば、リバプールで要求されていたのと同じレベルのものは持っていないんだから。アルベロアにとっても、他の多くの選手たちにとってもそうだけれど、外で過ごした数シーズンというのは非常に良いものになっているんだ。

Q:マドリーからであれば、代表は少し近いものに見えるのではありませんか?
G:代表は目標の1つだ。でも、それについて期限をおいたりはしない。代表は、僕のチームが良い試合を続けた、その先にあるものだ。

Q:あなたは、このコレヒオ・エスコラピオス・デ・ポスエロ(coregio Escolapios de Pozuelo)のピッチでプレイを始めました。あなたのたどった道に続きたいと願う子供たちへのアドバイスはありませんか?
G:良い時を過ごしてほしい。彼らはまだ小さくて、何か変なことを考える必要なないのだから。ただ楽しく過ごしてほしいよ。
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