けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

最後の人

2009-08-13 11:16:01 | football
イグのインタはまだ終わってませんが、先にこちらを。



フラヴィオ・ローマ、ACミランへ移籍
2001年の夏にASモナコの戦力に加わって、それ以来、フラヴィオ・ローマにとってのモネガスクの冒険が終わる。赤と白のユニフォームの下での8シーズン、247試合(リーグアン203試合、欧州の大会24試合、2つの国内杯で20試合)、イタリア人GK(現在35歳、代表3キャップ)はACミランとの契約を結んだ。現在ブラジル人のレオナルドに率いられているミランとASモナコFCは、フラヴィオ・ローマの移籍で合意に至った。ASモナコFCでは、2003年にリーグ杯制覇、2004年にチャンピオンズリーグのファイナリスト、そしてGKとしてクラブ歴代3位の出場数を記録(ジャン-リュク・エットーリ754試合、ジャン-クロード・エルナンデス265試合に次ぐ)。能力を備えていることはもちろん、リーダーとしての経験もあり、2007/2008シーズンにはキャプテンマークを背負った。

クラブのGMマーク・ケラー
「ASモナコFCは、フラヴィオ・ローマに対し、彼がピッチの中でも外でも示してきた働きに、敬意を表します。並外れたプロフェッショナルであり、同時に素晴らしい価値を持つ一人の人間です。彼はクラブの歴史に永遠にその名を残します。ACミランでの彼の成功を祈りましょう。もちろん、彼はいつでも、スタッド・ルイIIでは歓迎を受けることでしょう。」

8シーズンの間、フラヴィオ・ローマはモナコの人として知られてきた。2003年にはリーグ杯で優勝、翌シーズンにはチャンピオンズリーグで目覚しい活躍を見せた。2005/2006シーズンには負傷でほとんど出場がかなわず、やがてステファン・ルフィエやヨアン・テュラムといった若手選手が成長してきた。ルージュ・エ・ブランの下で豊かな経験を積み上げた後、フラヴィオは今日、彼がよく知る国へと戻る。モネガスクの選手となる前、事実彼は、ラツィオ・ローマ(彼が育ったクラブ)、ACマントーヴァ、SCヴェネツィア、USフィオレンツォーラ、USフォッジア、キエーヴォ・ヴェローナ、ピアツェンツア・カルチョといった多くのイタリアのクラブで成長してきたのだ。現在35歳、彼は今日、17回のセリエA制覇、7回のチャンピオンズリーグ制覇を誇るビッグクラブに、新しいチャレンジを求める。

フラヴィオ・ローマ
1974年1月21日 ローマ生
ポジション:GK  192cm/89kg
経歴:ラツィオ・ローマ(下部組織、1991-1993)、ACマントーヴァ(1993-1994)、ラツィオ・ローマ(1994-1995)、SCヴェネツィア(1995-1996)、USフィオレンツォーラ(1996-1997)、USフォッジア(1997-1998)、キエーヴォ・ヴェローナ(1998-1999)、ピアツェンツア・カルチョ(1999-2001)、ASモナコFC(2001-2009)
プライズリスト:2003年フランスリーグ杯制覇、2004年チャンピオンズリーグファイナリスト
ASモナコFCでの出場試合数:公式戦247試合(リーグ・アン203試合、チャンピオンズリーグ23試合、UEFA杯1試合、フランス杯8試合、フランスリーグ杯12試合
代表暦:イタリア代表3キャップ


フラヴィオ・ローマのコメント
ASモナコFCは、私の心に、私の人生に残り続けていくだろう。そして、間違いなく私のキャリアにおける、最も重要な期間ともなるだろう。私は、赤と白のユニフォームの下でのことをすべて覚えている。例えばチャンピオンズリーグのファイナルのように、ファンタスティックな瞬間のこと。辛い時期のこともだけれど、最も厳しかった時期のことでさえ、私にとってはポジティブなものだ。私は素晴らしい年月をモナコで過ごし、ピッチの上ではもちろんピッチの外でも優れた人たちと知り合った。彼らは私の友人であり続けることだろう。私がモナコに残して生きたいメッセージは、ただ1つの言葉。メルシィだ。すべてのものに、ありがとうを。今日から、新しい次の歴史が始まっていく。ACミランは、非常に大きなクラブで、私にとっても大きなチャンスだ。この新しいチャレンジに、私は損なわれぬ大志をもって挑戦していく。成功できるよう、すべてを注いでいくつもりだ。
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公式の紹介にあるように若手のGKが1stになって、もう出場機会も相当減っていたし、こんな日が来ることもあるだろう、というのは多少覚悟はしてましたが……ローマさんもいなくなるんだ。これで、現在のASモナコFCに、あの03/04シーズンを戦った選手はいなくなりました。若手でサブに入った経験のある下部組織出身の選手はいるかもしれないけど(トマス・マンガニとか)、主戦力として、あのシーズンのリーグ・アン、そしてチャンピオンズリーグを戦った選手は、もう誰1人として残っていません。リーグ・アンに復帰したモリエンテスが、ルイIIを訪れることになっても、もう知っている選手がいないんだ。
寂しいな……。


イグアインの期待

2009-08-13 00:04:55 | football
ASから、イグアインのインタビュー。まだ途中です。(終わりました)


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僕はラウルがまだ持っているハングリーさに魅せられている。

フットボールの系譜を持ち、アルゼンチン代表としてのW杯を夢見ている21歳は、目標に向かう途上にある困難さをコントロールするという長所も身につけている。ワシントンでゴールを決めて2日後、イグアインがASに答えた。

Q:ツアーから帰ってきましたが?
H:月曜日は(アメリカから帰国したのは月曜10時)休養にあてて、たっぷり眠ったよ。そして今は、本当にすごく良い状態だ。

Q:ワシントンで2ゴール決めたことをどう考えていますか?
H:嬉しいよ。どんなFWにとっても、ゴールすることは嬉しい。それに特に今シーズンは、多くの競争があるだろうから。僕は自分のチャンスを生かしたかったし、それにチームはペジェグリーニの望むところにある程度到達しているようだから。

Q:プレシーズンにフォームを掴むことが、常にあなたにとって重要だというのは本当ですか?
H:誰にでもそれぞれのバイオリズムがある。僕たちは20日間ですべてを仕上げていくんだ。僕はより良いやり方でトレーニングすることを試み、今シーズン常にプレイしていけるように努力している。

Q:マラドーナと空港で会ったのはどうでしたか?
H:良かったよ。本当に、僕はアルゼンチン代表がロシアに行こうとしているのを知らなかったんだ。空港に到着して彼らを見たときは嬉しかったよ。仲間たちやコーチ陣と挨拶できたし、マラドーナに会って言葉を交わすこともできた。
(補足:U.S.から帰国したマドリーの選手たちがバラハス空港でアルゼンチン代表に遭遇したのは2つ前の記事の通り。イグアインがマドリーで一定の成果を出していながら、一貫してマラドーナが彼を招集しないため、イグアインとマラドーナの遭遇は一部で注目されていたらしい。前日のASには、マラドーナとイグアインはそっけない会話を交わしたのみだった、という記事もあった。)

Q:あなたはマラドーナを知らなかった?
H:顔をあわせて話をすることはこれまでなかったんだ。普通の会話だったよ。

Q:今現在、アルビセレステ(アルゼンチン代表 )ではプレイしないという考えはありますか?(補足:イグアインはフランスで生まれたので、フランス代表にもなれる。)
H:いや、僕の頭にはアルゼンチン代表でプレイするということだけだ。既に何度も言っていることだけど、ダメだという理由がどこから出てくるのかわからないよ。

Q:フランスの協会から招集を受けたことはありませんか?
H:ないよ、それははっきりしている。僕の最大の夢は、W杯をアルゼンチン代表として戦うことだ。W杯はすぐにやってくるし、だから今シーズンはとても重要なものになるだろう。すばらしいシーズンになることを期待している。

Q:あなたが南アフリカに行くためには、何が起きなければならないでしょうか?
H:何も。マドリーで継続してプレイすること、ただ素晴らしいシーズンを過ごすということだけだ。

Q:マドリーのことに戻ります。ペジェグリーニは、あなたには「重要な役割」があると言っていました。どんな役割なのでしょうか?
H:監督にそんなふうに言ってもらえるなんて嬉しいよ。ピッチの中で信頼を取り戻すことができたらと願っている。そここそ、僕が話をすべき場所だ。

Q:あなたを知る人たちが、あなたが非常に真剣にこのプレシーズンに入ったと言っています。なぜでしょうか?
H:僕がシーズンを始めるときには、心から、何よりも真剣に、強い意欲と責任を持ってトレーニングに入るんだ。僕は集中している。なぜなら、今やるトレーニングは、シーズン全体を通じて良い状態で過ごす元になるんだから。

Q:マドリーが次々に、クリスチアーノ、カカ、ベンゼマと獲得した時には、どう考えていましたか?
H:本気で嬉しかったよ! 驚くことじゃないよ。競争があるだろうけれど、それは素晴らしいチームを形成する助けにもなるんだ。彼らは最高だ。彼らがマドリーになじむのを期待しているよ。

Q:では、あなた自身が(先発の)11人に入ると見ていますか?
H:そのために、僕はトレーニングをしていくつもりだ。ここでは僕たち全員に同じ可能性があり、僕たち全員がスタメンになりたいということを監督に示さなければならない。

Q:フットボールのファイターと考えているんですね。
H:いつでも。いつでも僕はもっと上に行きたいと望んでいるし、僕がやっていることに満足していない。楽観的な気持ちと希望は、僕が決して失わないものだ。

Q:あなたは楽なキャリアを歩んできたのでしょうか?
H:誰も何もくれなかったよ。僕は、すごく若い年齢でスペインにやってきて、批判を受けた。ゴールできないとかね。でもこうして、僕はそっちに注意を向けずに、良いことをするために集中していた。そっちに気を散らさなかったことを後悔していないし、僕が手にしてきたことについては幸せだと思っている。いつも僕はマドリーにおいて重要なものとなるために戦ってきたし、それは僕の考えであり続ける。それが、目的を達成する原動力だ。

Q:こんなにも多くの新加入選手がいると、チームメイトの中の動揺に気づくのでは?
H:僕たちは、毎日毎日落ち着きを持っていこうと努めている。でもどのフレンドリーマッチもテストなんだ。そんな中ではストレスもある。それに、僕たちは監督が求めるものをこなそうと努力しているしね。

Q:マドリーのシステムにはある種の混乱があります。これは4-2-2-2ですか?
H:前の方はある程度自由にプレイしている。異なるスペースを埋めながらね。でも常に気に留めておくのは、ディフェンス面でチームを十分にサポートするということだ。既に僕たちは、フォワードは最初のディフェンダーであり、すべてをサポートしなければならないことを確認してきている。

Q:では攻撃は?
H:モットーは自由、連携すること、それからスピードを追求すること。最大で2タッチとかね。高いクオリティを持った選手たちとやるんだから、すべてが楽に行われているよ。

Q:ではあなたは、このシステムにどう入るのですか?
H:良いよね、僕はフォワードだよ(笑)。
Q:あなたのスピードからいくと、あなたの力はセカンドトップとしても生かせるのでは、ということなんですが。
H:僕がいつも言っているのは、常にプレイしたいと思うけれど、僕はサイドの選手よりもフォワードだと感じるということだ。

Q:カルデロン元会長の獲得選手であるために、より難しい事態になるという考えがあります。よく言われる理論上のイレブンでは、ペペ、マルセロ、ラス、そしてあなたが入るだけです。
H:この種のコメントは答えない方が好きなんだ。そういうのはないよ。逆に、2回リーガを勝ち取った非常に優れたベースがあると考える必要がある。僕は、自分がプレイできるように監督を納得させられるようやっていくだけだ。僕は、世界中の賞賛を集めるような、最高に興味深いプロジェクトを進めている、このクラブで続けていくための多くの夢を抱いている。この仕事が、シーズンの終わりには実を結ぶと期待しているんだ。僕は、最大限のことを供したいと望んでいるいち選手というだけだよ。

Q:昨シーズンを終えたときに、フロレンティーノは、カカとクリスチアーノ・ロナウドとベンゼマとアルビオルとシャビ・アロンソを連れてくるつもりだと聞いたら、何かの冗談に思えたのではありませんか?
H:(笑って)確実なことは、彼がしたのは本当に素晴らしいということだね。ほとんど信じられないくらいだよ。だから僕たちは、期待に応えるように、すべてに勝つよう努力するという責任がある。

Q:フロレンティーノをどう見ていましたか?
H:彼が最初に会長になった2000年、僕はたったの13歳だった。最初がフィーゴで、すぐにジダンが来てロナウドが来て。僕は、すべての見本になったあのマドリーを、わくわくして見ていた。僕の見解は既に知られている通り、会長はこうしたことを実行できた人で、そして今シーズン、彼はまたビッグチームを実現したんだ。

Q:彼について個人的に知りたいと思いますか?
H:本当のことを言うと、イエス。世界でももっとも敬意を受けるべきフットボール界の人間の1人だよ。

Q:ラウルについては?
H:今のラウルを発見しつくせないよ! 彼は長年にわたって最高のカテゴリーにいる選手だ。もう15シーズンになるし、チャンピオンズでのトップスコアラー、リーガでも最高得点のステップを進めている。彼の隣でプレイできるのは名誉だよ。彼の持つ記録は羨望の的だよ。

Q:これまでの時間すべてで彼から何を学びましたか?
H:僕は、彼を見て学んでいるよ。あらゆる記録を手にしてきていながら、同じだけのハングリーさを持ち続けている。すごいことだよ。

Q:クリスチアーノ・ロナウドのどんな能力を強調しますか?
H:彼はバロンドールを手にしたんだ。それ以上にはないよ。優れたフットボーラーであり、僕たち皆が、彼がこのクラブに多くの喜びを与えられるように、サポートしている。それに、人として、彼が真面目な好青年だということを知らないといけないね。

Q:驚かされましたか?
H:驚きはしないよ。別のことを期待していたわけじゃないからね。彼はチームメイトとしてノーマルな男だし、穏やかに話をする。非常に素晴らしいよ。それにピッチの中では、ボールを持って非常に優れた能力を見せる。1対1になったら、彼を止めるのは難しいよ。

Q:ではカカは?
H:彼も真面目な男で、このマドリーに多くのものをもたらしていくだろうね。僕はソレを疑わないよ。ペジェグリーニの望むフットボールのためには、彼はとても重要なんだ。広い視野を持つ選手だからね。

Q:ではベンゼマは?
H:すごいスコアラー、それ以上に言いようがないな。

Q:いずれにしても、攻撃陣のほかのどのポジションよりも、あなたはラウルとのポジション争いをすると思っているのでしょうか?
H:それは違うよ。ポジション争いは、僕たちフォワード全員の間にある。今はファン・ニステルローイとネグレドも加えないといけないよ。だから、強い意志と十分な献身の姿勢を持たなければいけないんだ。

Q:チームのレベルを考えると、マドリーは何を求めていくのでしょうか?
H:僕自身は、3つのタイトルだと考えている。僕たちには、とても豊かなチームがあり、優れた選手たちが所属している。僕は既に、マドリーで2つのリーガタイトルを手にしてきたし、ベルナベウでチャンピオンズリーグの優勝を手にすることが夢だ。それに、僕はまだチャンピオンズで得点していない。今シーズンは良い結果を出したいと願っているよ。

(了)
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