けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

明暗

2009-08-22 21:11:42 | football
帰ってきた
同じ日のマドリー関連の記事なので、下の記事と一緒にしてもいいのですが、これは特別。
8月24日(月)に行われるトロフェオ・ベルナベウの召集選手が発表されました。

GK:イケル、デュデク
DF:ペペ、マルセロ、アルビオル、ガライ、アルベロア、ドレンテ
MF:ラス、ロッベン、グティ、ガゴ、グラネロ、ディアラ、シャビ・アロンソ
FW:ラウル、カカ、ベンゼマ、イグアイン、ファン・ニステルローイ、クリスチアーノ・ロナウド

ついにルートとディアラが、実戦の召集リストに入りました。実際にピッチに出てくるかどうかは、もちろん試合当日のその時になってみないとわかりませんが、やっと戻ってこれるんだなあ……。
他には、ここしばらく休んでいたガゴやグティも召集されています。ただしMFの箇所には、ずっと召集から外されているファンデルファールトと共に、スナイデルも名前が載りませんでした。監督判断により召集を外れた、と記載されています。


残りたい
MARCAのトップにはスナイデルの記事が出ていて、インテルとマドリーの間には基本合意ができているが、スナイデルはマドリーでの継続を望んでいるとあり、スナイデルのコメントが載っています。

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ウェスレイ・スナイデル
僕はレアル・マドリーでプレイしたい。移籍したくない。なぜなら、このチームで僕は重要な存在であることができると、理解しているからだ。ここに残れるように、最後まで戦うつもりでいる。
僕は奇妙な時期を過ごしている。あの試合の日(ドルトムント戦)、僕は試合でプレイするためにドイツに行ったんだ。試合で戦えないのは良いことじゃない。でも僕は、一生懸命トレーニングを続け、良きプロフェッショナルであり続けるつもりだ。僕がここで続けたいと望んでいることを、彼らにわかってもらうために。
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やっぱり2002年のモリエンテスを思い出す……モナコでのUEFAスーパー杯に召集されながら、監督判断でベンチ入りはずされたのとか。あのとき、モリエンテスはマドリーに残ることができたけれど、毎試合ベンチかベンチ外か、という最悪と言っていいくらいのシーズンになりました。
スナイデルが自分の意思を明確にし、マドリーに残りたいと言っているのは嬉しい。でも、それが苦しいシーズンにつながるのではないか、という不安も同時にあります。辛いよね。

8月22日

2009-08-22 17:32:34 | football
昨日だったか一昨日、アルジャジーラのニュースを見ていたら、ニュースキャスターのお姉さんが「ラマダンの始まりをお祝い申し上げます」といった内容のことを言っていました。もちろん私がアラビア語を解するのではなく、NHK BS1の「おはよう世界」の同時通訳さんがそう言っていたのです。

ということでラマダン開始。ラマダンの開始というのは毎年いつ、と決まっているわけではなく、三日月を観測しイスラム暦に基づいて開始が宣言されるのだそうです。国によっても微妙にずれることもあるそうですが、今年はだいたい8月22日から始まって9月21日までがラマダン、という国が多いらしい。ということで、毎年恒例のディアラの状態を気遣う日々が始まり……

ベンゼマ、ラス、ディアラは、本日よりラマダンを開始(ASより)
ベンゼマとラスもムスリムだったの……。ラマダンの時期の選手については、2年前にエルパイスが書いた記事を載せましたが、今年もマドリーのメディコたちは十分なプランを立てているようです。ざっと読んだ訳を。

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ラマダンが始まる。ママドゥ・ディアラ、ラス・ディアラ、およびカリム・ベンゼマは、本日より太陽が出ている間は食物と飲み物を絶たなければならない。ラマダンは、8月22日から9月21日まで。暑さもあり、この時期は彼らにとってやや大変なものになる。トレーニングの間、彼らは液体を摂取できず、厳しい犠牲心が求められるだろう。水分の欠乏により、フィジカルが弱まり、深刻な負傷をもたらす可能性があるため、ドクターたちは水分補給に最大の注意を払う。

メディコたちは既に、3選手がラマダン月をできるだけ良い常態で過ごせるよう、特別なプランを立てている。試合がある日だけは例外で、この日は通常通り食事を摂り、ラマダン月が終わった後で、その分を取り戻す(つまり断食日を延ばす)ことになるだろう。基本的には夜に食事を摂り、水を5リットル摂取し、自身のフィジカル状態に注意を払うことが必要となる。当然ながら体重が減るだろうが、今年のラマダンは早まっている。まだ公式戦が始まっていないので、3人の選手たちは他のシーズンほど体重が落ちずに済むだろう。ラマダン月の間の公式戦は、リーガが3試合(デポル、エスパニョール、シェレス)、CLが1試合。例年であれば、8試合が含まれていた。ラスとベンゼマはフランス代表の2試合を足さなければいけなくなるかもしれないが。また、ラマダン月はフィジカル面に影響があるだけでなく、他のチームメイトとまったく異なるスケジュールを過ごさなければならなくなるため、心理面でも影響があるといえる。(後略)
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実はラマダン月というのは、イスラム暦の関係で、毎年少しずつ日が前倒しになっているそうです。確かに、2年前は9月中にラマダン入りだったし、昨年は8月31日だったか9月1日だったか、そのあたりでラマダン入り。今年はさらに10日ほど前倒しになったおかげで、公式戦への影響は減らせそうだ、というわけです。

ですが、影響がまるっきりないわけじゃないだろうしなあ……。ベンゼマのポジションは代われる選手がいるし、ママドゥはまだ実戦に戻っていない状態なので、いずれにしろこの時期に万全の調子ではない、ということでいいとして、問題はラスですね。何がって、ラスにはもしかしたら、ピボーテではなくて右ラテラルでがんばってもらわないといけないかもしれないから。今、セルヒオ・ラモスとミゲル・トーレスとアルベロアと、右ラテラルが3人全員室内トレーニングになっているんですよね。ラモスはもうしばらく無理だろうし、トーレスとアルベロアがどの程度の負傷なのかわかりませんが、右ラテラルが壊滅。そこを代替できるのは、ラスかアルビオルか。
これだけ補強して万全のつもりなのに、こんな事態になってしまうのも、また面白いところなんですが、困るといえば困ります。それでも開幕までまだ1週間ありますから、負傷者たちが1日も早く合流してくれることを期待したいと思います。


追加:右1名
ASの別の記事ですが、アルベロアは回復しているようで、本日土曜日のトレーニングから全体に合流できるだろうとのこと。