マーケットが閉まるのは、現地時間の9月1日0時00分。日本時間だと明朝の7時ですね。それまで、駆け込みで選手のやり取りが行われます。MARCAなんて、こんなページまで作って、時間を追って移籍の動きを載せています。既に、
バルサのグジョンセンがモナコと契約間近だとか、
スパーズのモドリッチが大きな負傷を負ったことでファンデルファールトにオファーが来ているようだとか、
フロレンティーノ・ペレス、6000万ユーロを握り締め、最後までリベリ獲得を狙うとか、
エバートンがハイティンハ獲得間近だとか、
ラシン・サンタンデールが、ニューカッスルのシスコと契約しそうだとか、それがうまくいかなければロイ・マカーイ!?
…なんてニュースが載っています。これはもう、ニュースソースの信憑性なんてピンキリって感じですね。「チーム関係者」の本当らしい話から、ファンのヨタ話まで入ってそう。
ちなみに、同じMARCAのこちらの記事では、リーガのプリメーラの20チームのうち、ビルバオ、バルサ、デポル、マドリー、セビージャ、テネリフェ、バジャドリの7チームは、とりあえず補強終了を宣言しているようです。最後の最後まで何があるかわかりませんけどね。特にフロレンティーノ・ペレスとか。これらのチームは、あとは必要に応じて戦力に換算しない選手の行き先を見つけるのが残りの仕事になります。マドリーは、上に書いたファンデルファールトと、ミゲル・トーレス。トーレスはヘタフェで決まりではないかと見られているようですが、まだ……。
残る13チームは、それぞれの事情に応じて最後まで可能性を探らなければいけません。でも、この記事見てるとかなり大変そうだなあ…。たとえば、アルメリアはFW、中盤、セントラル、ラテラルとあと3人~4人の選手を補強したい。開幕戦で思い切りコケてしまったアトレチコは、ウィークポイントである両ラテラルと、前線のフォルランやアグエロにボールを供給できる選手が欲しい。ラシンはセンターFWが欲しいし、サラゴサのマルセリーニョ監督は右のラテラルとFWを欲しがっている。それでミゲル・トーレスにご執心だったんだ。
あれこれリーガの各クラブの欲しいものリストを並べているとキリがありませんね。泣いても笑っても(?)あと12時間です。
以下、すべて現地時間で
12時49分:ファンデルファールトの代理人が「彼はレアル・マドリーに残るだろう」と発言したとのこと。
13時23分:ラシン・サンタンデール、公式にシスコの獲得を発表。シスコ、お帰りー。
13時53分:マドリー、ホセルを獲得
-------------
セルタのカンテラ、ホセ・ルイス・マト“ホセル”を、マドリーが獲得。1990年3月27日生まれの19歳で、U-21スペイン代表にも召集されている。ウクライナで開かれたU-18欧州選手権では得点王を記録。
ただし、獲得はしたものの、今期はセルタでのプレイを続けることになる。
-------------
14時54分:ファン・デル・ファールト残留へ。ミゲル・トーレスはまもなくヘタフェに
--------------
オランダ人メディアプンタは、少なくともこの夏には、レアル・マドリーを離れないだろう。ファン・デル・ファールトは、残留するという断固たる決断を下し、マドリーの首脳陣は、彼の元に届いていたオファーを受け入れるよう説得できずに終わった。ファン・デル・ファールトと彼の代理人は、ペジェグリーニ監督およびコーチ陣との会談を行い、ベルナベウを離れるつもりはないことを強調した。
「会談の間、ラファエルは監督やコーチ陣に対し、自分はレアルに残るつもりなのだと熱心に説明していた。ラファエルは、レアル・マドリーでのチャンスのために戦うと決めたのだ。」 と、代理人のロベルト・ゲーリング氏は語った。ファン・デル・ファールトは、マドリーが最後のアタックを仕掛けているリベリ獲得の交換要員に入ると考えられてもいた。
一方で、ミゲル・トーレスはヘタフェへの移籍が間近となっている。ヘタフェは、マドリーのこのラテラルの獲得を望んでいた。交渉は、まもなく締結されるだろう。
--------------
ということで、ラフィは「今のところ」残留の方向。
15時29分:エスパニョールが、ママドゥ・ディアラの獲得を狙っている模様。
18時20分:ラジオ・マルカにて、ロッベンが、リベリのバイエルン残留を宣言。
19時30分過ぎ:ミゲル・トーレスへのヘタフェへの移籍が決定した模様。マドリーは2年目までの買戻しオプションの権利を有することに。
--------------
ミゲル・トーレスは、ヘタフェと5シーズンの契約となるだろう。ヘタフェは200万ユーロを支払うことになるが、最初の2年間は買戻しオプションにより白のクラブに戻る可能性もある、と交渉の情報筋から伝えられている。
この移籍により、ミゲル・トーレスは今シーズンヘタフェに加入する7人目の選手、レアル・マドリーを離れる14人目の選手となる。アンヘル・トーレス会長は、マーケットが閉まる前にさらなる補強を目指している。希望はセンターFWだ。
ミゲル・トーレスは、ヘタフェに所属するレアル・マドリーのカンテラ出身者としては5人目となる。コディナ、パレホ、アドリアン、ソルダードが、マドリーのカンテラの選手たちをトレーニングしてきた最も魅力的な人物の一人であるミチェルの指揮の下、チームを形成している。このほかに、ルベン・デラレやエステバン・グラネロのように、ヘタフェで成功を収めて後、レアル・マドリーに戻った選手たちもいる。
--------------
ドイツに行ったあの人
移籍していきなりのヴォルフスブルク戦で大活躍したアリエン・ロッベンは、試合後のインタビューで、既に自分の目にはバイエルンのユニフォームしかなく、元のチームにノスタルジアを感じたりはしない。むしろ、チャンピオンズで対戦でき、彼を移籍させたのが間違いだと知らせるようなゴールを決められたら嬉しいだろうと考えている。
「チャンピオンズで、彼ら(レアル・マドリーを指す)と対戦できたら素晴らしいことだろう。もしレアル・マドリーに対して2ゴール入れられたらファンタスティックだろうね。」
そうは言ってもロッベンは、いろいろあったにもかかわらずリベンジの気持ちはなく、白のクラブに所属していた際に受けた愛情を心に留めている。自身が移籍させられたのは不公正だと認めながら、彼の移籍をそういう文脈で思い出して欲しくはないのだ。
「いや、恨みの気持ちはまったくないよ。そんな気持ちはなく、僕の元のチームメイトたちと会うのは本当に素晴らしいことだろう。彼らといた期間は偉大なものだ。チャンピオンズで彼らと対戦して勝つことは、特別なことだろう。」
ロッベン、マドリーがドイツ方面が苦手だって知ってて言ってますか……? 万が一そんな時が来たら、どうぞお手柔らかにお願いします。
09/10リーグ・アン 第4節
オリンピック・マルセイユ 0-0 ジロンダン・ボルドー
GK:マンダンダ
DF:タイウォ、エインセ、ディアワラ、ボナール
MF:シセ、シェルー、エムビア、コネ(13、ヴァルブエナ;86、ベナルファ)、ニアン(74、モリエンテス)
FW:ブランドン
ブンデスリーガでバイエルン対ヴォルフスブルク、イングランドではマンチェスターUtd.対アーセナル、セリエAでは、ミラノダービーにローマvsユーヴェ。開幕早々にあちこちでビッグマッチが組まれていたわけですが、マルセイユvsボルドーもそれに当たるかと。そしてこの試合は、マルセイユの今期最初のベロドロームでの試合であり、また7月4日に亡くなったロベール・ルイ-ドレフュス氏を偲びオマージュを捧げる試合でもありました。ドレフュス氏は、マルセイユに尽くした大口株主、会長。通常はホームなら白地にブルーでスポンサーロゴ、水色の三本線が入るマルセイユのユニフォームは、この日、白地に右胸には「merci RLD」 Robert Louis-Dreyfusの頭文字、その他の線やロゴもすべて黒で入れられた特製のものになっていました。
試合は、堅かった。ブランドンのシュートがバー直撃とか、ファウルで無効になったもののボルドーがゴールネットを揺らすとか、そんなシーンはありましたが、全体としては守備の評価の高い試合だったと思います。どちらも堅実で、有効な形で攻めこませない守り方。見てて疲れました。エインセがすっかりCBで定着していて、フィジカルの強いフランスであってもきっちり対処していて、心強かった。
どう書いても贔屓目になるのでアレですが、後半30分ごろからの出場だったモリエンテス。以前に比べると、リズムが合ってきたなと感じます。ヘディングのタイミングが良くなっている、良い形(になりそうなところ)でパスがもらえるようになっている。現地の寸評には「先発で見てみたい」という評価がありました。私もそう思います、できれば。
今週金曜日には、南仏同盟(?)のモナコとフレンドリーマッチが組まれています。試合の場所はカンヌという、中間地点(地図的にはかなりモナコ寄りだけど)が選んであるところがちょっと面白い。もしかしたら双方のスタジアムが他の予定で使えないのかもしれませんが。この試合あたりで、頭から使ってもらえれば……放送なんてないよね(モナコのビデオに期待)。