けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

重要な変更

2009-08-10 22:41:58 | football
ミランさん、また今度
8月25日に行われるトロフェオ・サンチアゴ・ベルナベウ(以下、ベルナベウ杯)は、今年はACミランさんをお迎えする予定でした。でした、です。
ところが同じ日、8月25日はチャンピオンズリーグの予備予選で、アトレチコ・マドリーがビセンテ・カルデロンにギリシャのパナシナイコスをお迎えすることになりました。警備の関係上、同じ日にベルナベウ杯を行うわけにいかなくなり、単なるフレンドリーマッチのマドリーが譲歩することになりまして、ベルナベウ杯は8月24日に移動となりました。警備上の問題っていったって、ビセンテ・カルデロンとベルナベウはけっこう離れてるし、そんな大げさなこと言わなくても…と思いつつ、ギリシャとイタリアとスペインのクラブが同じ街で顔を突き合わせるのも確かに問題かもね…という気がしないでもなく。ギリシャ、熱いですからね(気候ではなくて)。

ということでベルナベウ杯は8月24日開催となりました。ところが、ACミランさんは日程の変更には対応できないとのこと。これは先方さんの事情もあるでしょうから仕方がない。ということで対戦相手も変更となり、新たにノルウェイからローゼンボリBKさんが来てくれることになりました。


帰国して……
マドリーの選手たちは、無事に北米ツアーから帰国しました。


空港では…あれ、マスチェラーノ?


8月12日にモスクワでロシアとの親善試合を予定しているアルゼンチン代表は、マドリーに集合なのです。ということで思いがけず、


エインセと再会を果たすマドリーの人々。


OMつながり
初戦勝利を果たした翌日、イベントに参加したモリエンテスの胸には、どこかで見たクマ。


さらにおまけ:動くモリエンテス

先日のリーグ・アン第1節のモリエンテス。この日は多くの試合が同時開催でした。マルチチャンネルで試合終了間際の各地の様子を映している中に、準備をするモリエンテス、交代で入るモリエンテスが。プレイする様子はわからないままですが、動いているモリエンテスを確認したい方は、39秒辺りからと、4分20秒辺りからどうぞ。全部見ていくと、ロスタイムに同点を許してしまうクペ@PSGとか、味方ゴールを喜ぶイナモト@レンヌとか、ペナルティエリア外で手を使っちゃったヴァランシエンヌGKとか、いろいろあります。

高速仕様

2009-08-10 14:21:10 | football

Amistoso
DC United 0 - 3 Real Madrid

マドリーの得点:イグアイン(56、58)、ロッベン(67)

GK:イケル(76、アダン)
DF:アルベロア(72、トーレス)、ペペ、アルビオル(82、メツェルダー)、ドレンテ
MF:シャビ・アロンソ(66、ガライ)、スナイデル(46、ロッベン)、グラネロ、Cロナウド(46、ラウル)、カカ(66、グティ)
FW:イグアイン(76、ネグレド)


試合開始前に、急逝したダニエル・ハルケへの追悼のため、スタジアムのオーロラビジョンにハルケの映像が映され、1分間の黙祷が捧げられました。選手たちは喪章をつけてプレイ。


オフィシャルが4-5-1だと言っているので、4-5-1と考えます。守備と1トップイグアインはいいとして、中盤は、シャビアロンソが底、その前にスナイデルとグラネロ、サイドに開き気味(ただしポジションチェンジは適宜)でCロナウドとカカ?

試合開始から目に付いて仕方がなかったのがドレンテ。悪い意味ではなく、非常に良い意味で。確実に上手くなってますね。たとえばトラップも以前ほど大きくはずすこともなくなっているし、この試合では「ちょっと無理かな?」というボールでも、よくおさめていたように見えました。必ずしも自分の足元でなくても、足元が無理なら近くの味方にはたければ良いわけで、そういうところが上手くなったと思います。左サイドを上がってのクロス、アーリー気味のクロス、どちらも攻撃の起点になっていました。この試合では守備の負担はそれほど重くなく、低い位置、味方ゴールに近い位置の場合は、ドレンテが上がっていればアルビオルがカバーしてくれて、問題なし。ドレンテ自身も、チェックを怠らないし、低い位置でも妙にテクニカルなクリアもあったりで、魅せていたと思います。
左ラテラルには、アルベロアが回ってくるのかと思っていたのですが、ペジェグリーニはここまでアルベロアを左で使う様子がない。プレシーズンで左ラテラルはマルセロかドレンテがほとんどで、マルセロが負傷していることもありドレンテはかなり長い時間使われています。そして、ドレンテ自身も使われていることに自信を持ち始めているように見える。公式戦が始まって、プレシーズンとは異なるプレッシャーが相手からかかってきた場合に、どこまで対処できるかわからないし、マーケットが閉まるまで誰の処遇がどうなるかわかりません。が、ドレンテにはちょっと期待したくなる感じがある。マルセロが「次のロベカル」になってくれるんだろうと思っていましたが、ドレンテにもそうなる資質があるように思います。もちろん無理にロベカルタイプじゃなくていいんだけど。


それから、イグアイン。ドブレーテおめでとう! プレシーズンマッチで何試合か出ているデランテーロの中ではイグアインにだけゴールがなく、本人も多少あせっているだろうと心配していたのです。試合を決めたのは、細かくすばやくパスをつないで崩して…ではなくて、高速カウンターが効いた感じになりました。前半は、チャンスを作るも決めきれない場面があり、エリア内も混雑していました。しかしラウルとロッベンが入った後半、スピード感がプラスされて、カウンターが効く。イグアイン1点目は、起点がどこかはわからないけれど、ハーフライン辺りからボールを持ったイグアインがドリブルで持ち上がって、上がって、上がって、上がって、DF2人ほどの間をさっくり抜いて、ゴラッソ! 2点目は、グラネロが縦に走るロッベンにボールを出し、ロッベンはさらに縦に走り抜けていくイグアインへボールを渡し、イグアインの流し込みゴール! これもゴラッソです。先制点からわずか2分後でした。3点目は、ペペからの長い縦ボールに反応したロッベンが、ループで相手GKの頭上を抜いてのゴール。GK、かき出そうと必死に戻りましたが間に合わず。

速いパスをつないで崩していくのがペジェグリーニ戦術のプライオリティかもしれませんが、そんな中で今日の試合のようなスピードに乗ったカウンターがアクセントにもなり、手詰まりになった際の打開策にもなると思われます。ロッベンとイグアインでカウンターって、昨シーズンみたいなもんじゃないか、と言ったらそうかもしれませんが…。でもロッベンもスピードに乗って一気に崩していくところと、状況によってパスを選択するところと、ペジェグリーニの基礎を踏まえてプレイを選択しているように見えるので、個人の中でも切り分けができてるのは良いことではないかと思います。

いつもの箇条書き雑感
○後半途中でシャビ・アロンソが交代し、しかし代わって入ったのはガライ。「ピボーテ誰がやるの!?」と思っていたら、ペペの担当でした。ペペ、ポルトガル代表でこのポジションやってたんでしたね。これ、良いかもしれない……。
○アルビオル、まだ2試合目ですが上手くやっている感じです。前の試合、メツェと組んでも悪くなかったし、ペペと組んでも問題ないように感じます。ドレンテのカバーもよくやってた。
○でも、苦し紛れにドカンと前にボールを蹴るのはいただけない。前半に1回あって「うーん」と思っていたら、その後はやらなくなりましたが。
○あと、さりげなく攻撃参加もする。シュートも打った。
○ラウル疲れてたかな
○グラネロは今日も良かった
○ネグレドはまたも惜しいチャンスが…
○76分の交代時には、ピッチにいる11人中、アダン、トーレス、グティ、グラネロ、ラウル、ネグレドとカ6人のカンテラ祭り。アルビオルも入れたらスペイン人7人。ちょっと素敵。

お疲れ様でした。マドリーに戻ったら、1日か2日かお休みになるだろうと思います。代表選手で試合がある人々は各所へ(12日が試合のところがほとんどのようです)。次の親善試合は15日、アノエタにてラ・レアルのセンテナリオを祝う試合です。