けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

双子のように

2010-01-06 19:20:22 | football

ガライは、自身の姿を、鏡の中のイグアインに見る 
このセントラルは、彼の同胞と同じように、その場所を作り出している 

「お前は、最後にはこのチームで自分の居場所を作り出せるさ。」 
イグアインがガライに対してかけたこの言葉は、マドリーがアイルランドでプレシーズンのステージを過ごしていたときのものだが、イグアイン自身が予想したより早く成し遂げられることになった。4ヶ月が過ぎ、ガライはマドリディスタの守備における時の人になっている。 
不幸な、そして長く後を引くことになったペペの負傷により、ペジェグリーニはガライを先発11人の代替に選び、それ以来、彼のパフォーマンスは申し分のないものとなっている。3試合をコンプリートして、ガライは、監督、チームメイトたち、そしてベルナベウのVIP席からの信頼を得ている。 
「この試合で最高だったのはガライだ。彼は高さでもって非常に素晴らしくこの戦いを打開していたし、常にボールをどのようにして弾き出すかを知っていた。我々は、この冬の補強について考えることはないようだ。」 これは、マドリーのゼネラル・ディレクターであるホルヘ・バルダーノが、レイノ・デ・ナバラでのオサスナ戦(0-0)後に、誇らしげにコメントしたものだ。 
またバルダーノは、このロサリオ出身の若い選手(23歳)の成長におけるスポーツ面の方向性を信頼し、他のディフェンダーとの契約という考えを否定した。少なくとも次の夏までは。ペペに今回のような不幸な事態が生じなくても、マドリーはこの夏には、ラテラルの補強を行うだろう。しかしそれはセントラルではない。 
それでも、ガライにとっては、マドリーにおけるスタートのすべてが容易なものというわけではなかった。プレシーズンにやって来たのは、1シーズンをラシン・サンタンデールにレンタルされて過ごした後で、しかも契約は前のフロント陣との間に結ばれたものだった。クラブはガライの売却を真剣に検討しており、彼はチームの外へと半ば足を踏み出した状態だった。ペジェグリーニは、ペペ、アルビオル、メツェルダーを、ガライよりも優先して考えていた。 
それにもかかわらずマドリーは、大部分はカンテラーノスからなる選手たちを移籍させ、そしてガライは、トップチームに自分の働く場所を勝ち取った。 
彼の日々の献身とは別に、マドリーに残るための戦いの中で、ガライは予期しなかった味方を見出した。それがイグアインだ。このアルゼンチン人のFWは、既にこのチームで3シーズンを過ごしており、ガライにとっては最高のサポートとなった。このクラブに雇われたことが、この夏に両選手の関係を緊密にする原因となり、それ以来彼らは、同胞であることに加えて、別ちがたい仲になった。 


まるで双子のように 
チームの移動で隣同士に座ること、ペジェグリーニの話を聞くこと、ロッカールームで着替え、そして自由な時間でさえも。イグアインとガライは、常に一緒にくっついている。そしてすべてが良いモチベーションになっている。なぜなら、何ヶ月も前から、エル・ピピータはガライにとって完璧な心理カウンセラーになっているからだ。プレシーズンの、今にもチームを出されそうになっていた難しい時期にも、イグアインはガライを元気付け、その後は、彼らは楽しい経験を作りだしている。 
アサードを分け合い、iPodに入れたアルゼンチンの音楽を交換し、さらには、バカンス中に一緒にコンサートや公共の場に出かけていく。最近では、他のアルビセレステの仲間たちと共に、この2人の選手はアルゼンチンで、彼らの国でポピュラーなグループ、Freddy y los Solaresのコンサートに出かけていった。こうした良い関係が彼らの間にあり、マドリーのロッカールームの中でも、彼らがまるで双子のように親しみ深い仲であることが知られている。 
不思議なことに、この2人にとって他のベストフレンドといえば、ガライがその後を引き継いだペペになる。「僕たちが新年に望むのは、ペペが早く復帰してくれること」と、2010年に向けて、2人は異口同音に言う。「ガライは、マドリーの高い部分に存在できることを、今まさに示している奴だ。彼に値するだけの、すごい価値を示し続けてくれることに期待しようよ。」と、イグアインは昨日のべた。友の言葉だ。