けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

大聖堂行き

2010-01-15 21:20:29 | football
土曜日20時から行われます、リーガ・エスパニョーラ第18節、アスレチック・ビルバオ戦(@サン・マメス)に召集されたレアル・マドリーの18人。

GK:イケル、デュデク
DF:アルビオル、アルベロア、ガライ、マルセロ、メツェルダー、セルヒオ・ラモス
MF:シャビ・アロンソ、ガゴ、グラネロ、ドレンテ、グティ、ラス
FW:クリスチアーノ・ロナウド、ベンゼマ、カカ、ラウル

アフリカ・ネイションズカップ中のディアラが欠場。長期離脱中のペペ(現在、部分的に負荷をかけたプールトレーニング)の他に、ルート、ファン・デル・ファールト、イグアインも負傷離脱。
一方で、前節サスペンションだったラスとセルヒオ・ラモスが復帰しました。マジョルカ戦で、腓骨に打撲を負っていたシャビ・アロンソは、昨日から全体練習に復帰し、本日無事に召集リスト入り。謎なのは、昨日今日と室内での別メトレーニングだったのに、召集リストに入れるメツェルダー。何があったのかは、まったくもって不明。


負傷者を改めて整理
○ペペ
診断:右膝前十字靭帯断裂
処置:外科手術(2009年12月17日)。部分的な負荷をかけたプールトレーニング

○ファン・ニステルローイ
診断:扁桃腺炎。左脚ふくらはぎ三頭筋への過負荷
処置:扁桃腺切除手術(2009年12月15日)。全体に復帰するようフィジカルトレーニングが計画される

○ファン・デル・ファールト
診断:左脚ヒラメ筋に重度I~IIの筋繊維損傷
処置:ジムとプールでトレーニング

○イグアイン
診断:左脚大腿二頭筋に重度I~IIの筋繊維損傷
処置:室内でトレーニング

O-30

2010-01-15 21:12:26 | football
グティ「マドリーを出るのが楽しみだ」
-----------
グティはカナル・プルスのInforme Robinsonの収録の際、いつになく真剣だった(これは28日木曜日22時に放送される)。インタビューの中で、ミカエル・ロビンソンが質問した。「レアル・マドリーの後、グティにフットボールはある?」  グティは、当初はどっちつかずの答えを返した。「俺はレアル・マドリーとの契約を全うしたい。でも、他のチームでプレイできたらと思うのも本当だ。違う文化、違う生活、他の仲間たち、他のリーグを楽しめるだろう。」 ロビンソンはコメントを述べ、一方でグティは、マドリーから遠く離れたフットボール人生について話を続けた。「インテル・ミラノには、心から喜んで迎えてくれるだろう人たちが居ると知っている。」
グティは真剣だった。「俺は、心から喜んで行くだろう。インテルは偉大なクラブだ。サミュエル・エトオやウェスレイ・スナイデルような素晴らしい友人もいる。すべてを目指すことのできるチームだと考えている。本当に、もし実現するのであれば、それは俺にとって最高の選択肢の1つだ。レアル・マドリーで、本当に素晴らしい時期を過ごしてきたのは真実だ。マドリーは、俺が自分の人生すべてを生きたいと望んできた街だ。そして今、俺はマドリーを離れることを望んでいる。矛盾したように聞こえるかもしれないが、俺はマドリーを出て行けること、別の国に行くこと、別の街に行くこと、何かほかのことを楽しむことを待ち望んでもいる。」
2日後のこと。上記の発言は、カナル・プルスのご配慮のおかげでASが先行して報道しているものだが、今週月曜日に行われたものだった。その2日後、グティは、攻撃的なプレスカンファレンスの主役となった。それは、アルコルコン戦の大敗から72日間、彼が負っていたという負傷について質問したレポーターたちに対し、彼が嫌味たっぷりに反応したものだ。「俺は人生最高の時を過ごしている。幸せだし、回復している。」 何かオファーがあったのかと聞かれ、彼は答えた。「ない。」 もしあったら、クラブを出るか? 「いや、俺は自分のキャリアをレアル・マドリーで終わりたいんだ。」 グティはそう答えた。
-----------
前にも、実は他国リーグを経験してみたい、他国を旅してみたい、といった発言をしていたグティでした。別に二重人格なわけではないと思いますが、キャリアの終わりが迫ってきて、達成できたこと、やりたくてもできなかったこと、やりたかったのにできなさそうなこと、いろいろ思うところがあるんだろうと思います。それを片端から言ってしまうので、あれこれ騒がれてしまうわけですが。



13日の記事ですが、
-----------
ホセバ・エチェベリア「それこそが、我々が勝利する前兆だ」
・「サンマメスにおけるレアル・マドリーとの最後の試合で、良い思い出を手にしたい」
・土曜日の試合は、エチェベリアにとって、リーガ450試合目の記念の試合でもある

ホセバ・エチェベリアは、彼の最初のマドリーとの対戦では結果的にサンチアゴ・ベルナベウで1-2の勝利をおさめた時のように、彼のキャリアにおけるサン・マメスでの最後のレアル・マドリーとの対戦では、「良い想い出」を手にしたいという願いを見せた。
「私にとってサン・マメスでのレアル・マドリーとの最後の対戦で、良い想い出を手にしたいと願っている。それが、我々が勝つという前兆になるだろうから。レアル・マドリーは非常に重要なチームであり、ビルバオに入ってからというもの、常に対戦を楽しみにしているものだ。そして人々が作り出す、我々がサン・マメスで経験する雰囲気が、それを証明する。」
エチェベリアにとって、1995年9月9日に行われた「メレンゲ」との初対戦は特別なものだ。「ひどく雨が降っていた」とギプスコア出身のエチェベリアははっきりと思い出す。「リーガの第2節のことで、私たちは1-2で勝利した。ゴールも決めたよ。すべての試合を覚えているわけには行かないが、でもあの試合は覚えているんだ。私は18歳になったばかりで、それは成人したということだから。」
しかし、すべてのアスレチック・ビルバオvsレアル・マドリーの試合が、エル・カピタンに良い記憶をもたらすものではないだろう。もちろん最悪の記憶は2001/2002シーズンのコパ、セミファイナルだ。「ハインケス監督のときだった。ここで2-1で勝った後、敗退したんだ。私がレアル・マドリーと戦ってきた中で最悪の記憶だった。」
彼は、おどけた調子で、元レアル・マドリーのDFロベルト・カルロスとのバトルを「それも良い想い出だよ」と認める。ロベルト・カルロスは常に「ハイテンションで向かってくる」のだという。「彼は、スペクタクルなパフォーマンスを披露する選手だ。どんな試合でも高いレベルでやってくるし、怪我をしない、おまけにいつでも笑ってる。試合の最後の方で息が詰まるように苦しい時には、彼にはちょっと嫌になってしまうよ。でも本当は、僕たちは良い関係を築いていたけどね。」

ラウルに続く
土曜日の試合は、エチェベリアにとって、リーガでの450試合目の記念でもある(レアル・ソシエダ時代を含める)。これは、現役選手の中では、レアル・マドリーのラウル・ゴンサレスに続く数字だ。このことについてエチェベリアは、このピッチ上で記録に到達したいという思いを隠さないが、それでも彼個人のことよりもチームの勝利を先に置く。「もしプレイできたら素晴らしいことだろう。だけど私が望むのは、そういう数字のことよりも、チームが勝利し上昇し続けていくことだ。」
ロヒブランコ(赤白)の「17番」は、この試合を「いつものアスレチック vs レアル・マドリーの試合と同じように、力強いものになるだろう」と予測するが、しかし「フロレンティーノ・ペレスが獲得したボーナスもある」と言う。「あのようなワールドクラスの選手たちが加入すれば、私たち誰もが勝利するものだろう。試合は非常にエキサイティングなものになるだろう。なぜなら、どちらのチームも素晴らしく、また我々は向上し続けていくために勝利を望んでいる。彼らはリーガ優勝のために、我々はヨーロッパ圏内のために。」

常にロヒブランコ
最後に、ホセバ・エチェベリアは、彼のキャリアにおけるある瞬間には、レアル・マドリーでプレイする機会があったこと、しかしアスレチックに残ると決めたことを想い出した。しかし一切の後悔はない。「望ましい道が何であるか、私には非常にはっきりしていた。つまりここで続けていくことだ。そして、私がベストの選択をしたことを、時が示してくれた。私は、あらゆる面で素晴らしい年月を過ごすことができたのだから。」
-----------
もう本当に今シーズン一杯で引退する決意は固めているんですね。いま32歳、まだ、もう少しいけるんじゃない?とは思うんですが……もう決めちゃったんだなあ。


法により

2010-01-15 00:52:47 | football
デラレの件でオフィシャルノートが出ました。が、難しすぎて何だかわからない……。一言一句訳はオフィがそのうちしてくれると思うので、各箇条をうっすらわかる範囲で。機関の名前はどうしてもわからない。

-------------
1. レアル・マドリーは、フットボールクラブとして、所属するすべての選手たちは、現行の労働法の下に置かれている。
2. ルベン・デラレ選手は、急性の発作を起こしたことで、通常のとおり、社会保障を受けることになった。この瞬間から、短期的就業不能(Incapacidad Temporal)がスタートし、それは15ヶ月たった現在も継続されている。
3. 今回のデラレの件は、発作がデラレがフットボール選手としての仕事を遂行している時だった(試合中)ので、労災となる。この場合、スペインにおけるどんな労働者であっても、国のla Mutua Patronal de Accidentes de Trabajo(労災に関する雇用者協議会、みたいな感じ)が、社会保障法の代理として、短期的就業不能の経過を観察する責任を負う。
4. 社会保障法によると、短期的就業不能が1年間経過したところで、la Mutuaは、調査により短期的就業不能の期間を最高で18ヶ月まで伸ばすか、あるいは、無効判断の調査を開始する。つまり、医学的な展望として、延長された残り6ヶ月の期間内に完治が不可能であるとみなされると、無効判断が下される。
(今回のデラレはここにあたるんだろう)
5. この管理上の手続きは、法に基づき行政事務にのっとって行われるもので、雇用者にとっては、義務として行われるものである。この場合の雇用者はレアル・マドリーだが、その管理処置のすべての過程に関与できるものではなく、la Mutua Patronal de Accidentes de Trabajoの報告書を待っているところである。
6. 当クラブは、常に法に対応し、各選手と交わしているすべての契約における義務にも対応する。
7. レアル・マドリーは、常に選手が必要とする事態に応えるものであり、選手たちへのサポートと協同することを、繰り返し表明する。
-------------

ものすごく大雑把な理解ですが、スペインの労働法(社会保障法?)によると、労働時の事故の場合、事故の翌日から「短期的就業不能」という特別措置期間が始まる。つまり雇用を続け、待遇を変えないということだと思います(給料は社会保障費による?)。これは12ヶ月間継続することが、雇用者側の義務。ただし、国の専門調査機関が各ケースについて調査を行い、さらに6ヶ月継続するか、6ヶ月たっても回復が見込めないケースであれば「永久就労不能」、つまり、その職には戻れないという判断を下すということ。レアル・マドリー、クラブ側は、すべてスペインの労働法、社会保障法に則っているものだという主張を、公式に行ったということになります。で、一応現時点では、la Mutuaの報告書を待っているので、何もかも決まったわけじゃありませんよ、というところでしょうか。
あと問題は、6ヶ月内に回復が見込めないと本当に言えるのか、ということか……。

以上、オフィシャルの英語版と、たまたま見つけた(独)労働政策研究機構の資料(PDF)「スペイン労働法ハンドブック(日本語)」(特に17ページ目)も参照しました。