けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

ハットトリック、その3

2011-10-16 12:54:06 | football


11/12 Liga Espanola 1a divicion Jornada 8
Real Madrid C.F. 4-1 Real Betis Balompie

マドリーのゴール:イグアイン(46、70、73)、カカ(59)

GK:イケル
DF:アルベロア、ペペ、セルヒオ・ラモス、マルセロ
MF:シャビ・アロンソ、ラス、エジル(74、コエントラン)、カカ(60、ディマリア)、クリスチアーノ・ロナウド(77、アルティントップ)
FW:イグアイン

イグアインが! 代表戦も含めると、ここ2週間(4試合)で3つのハットトリックという、何か本当にすごいことになってます。

前半は、いつもの代表戦明けといった感じの、選手全員の息が揃わないようなチグハグな感じ。ベティスが最終ラインから前線まで距離近くして、ボールへの寄せも速くて、縦のスピードも速くて…と試合プランがしっかりしているのに、マドリーはまずは対処していく、という感じでした。で、かわいそうなんですが、第二のホアキンことベティスの右サイドで元気だったバディージョが負傷で下がってから、マドリーが攻撃のペースつかめるようになったと思います。一番大きいのは、マルセロがフリーに上がりまくれるようになったところかな。
前半は0-0のままでしたが、ハーフタイムに活が入ったのか、後半開始すぐに先制点。マルセロから縦に抜け出るクリスチアーノにパス、そのまま打てそうなところを、右から入ってきたイグアインにプレゼントパス、これで1-0。左サイドを駆け上がったクリスチアーノがマイナス気味に出したパスを受けたカカが、右脚で落ち着いたきれいなゴール。失点して1点差になってしまった1分後には、ディマリアからのパスを受けたイグアインが、ほとんど角度ないところから流し込んで3-1、さらにディマリアのパスを受けたイグアインは、今度はループで4-1、ハットトリックと。
ゴールなんてたいてい何でも嬉しいものですが、今日の4点はどれも良い形だったと思いますし、特にゴール決めた人たちのの笑顔が殊更良かったです。カカもだし、ハットトリックの後、ペペが祝福に来る前のイグアインの笑顔とか。

選手個々で見れば、多少コンディションにばらつきや不安があるのかな。クリスチアーノは感触が合ってないのか、やっぱり違和感があるのか、表情がさえない。それでもあれだけアシストしたりチャンスに絡むんだからすごいですけど。イグアイン1点目も、アシストしたのは偉いけど、自分がスッキリするために打っちゃっても良かったかもなあ…後から思ったことですけど。エジルも、あまり目立たなくて、エジルカカの併用もプラスアルファの効果がそんなに感じられなかった。ペペも負傷明け、久しぶりだったせいか、フワフワしてる感じがしました。失点場面は、セルヒオ・ラモスのクリアがうまくベティスに渡ってしまった不運もあるんだろうけど、その後に対応したペペもちょっと軽かったな。
逆にピボーテの2人は良かったと思います。ラスは1度危ないボールの取られ方しましたが、高い位置からボールにプレッシャーかけて取りに行ったり、地味だけど最初から最後まで自分の仕事をこなしてた。シャビ・アロンソは、前半は守備でも攻撃でもちょっとバタついた感じがしましたが、後半は長短のパスで攻撃を作る部分で目立ってたなと思います。ラモス、アルベロアのディフェンスも安定してよかったと思います。あとはマルセロか。大移動帰りなのに、特に縦の動きに制限がなくなってから絶好調でしたね。ペナルティ吹かれても良さそうなタックルが有耶無耶にされちゃったのは残念ですが。





試合後モウリーニョインタビュー
Q:イグアインは、この4試合で3つ目のハットトリックです。今彼は、FWの先発としてベンゼマに先んじていると言えますか?
A:私にとっては、先発というのはない。私が今持てているような選手たちがいれば、そう言うことはできない。どちらかが先発でどちらかがそうじゃないと言うことは非常に難しいものだ。一方が4試合、5試合、6試合と出場して、もう一方が同じだけベンチに座る、というのは非常に難しいことだ。どちらも非常に素晴らしい。カリムは非常に良いスタートを切ったし、ピパにはプレシーズンがほとんどなかった。現時点でイグアインがゴールを決めていて、どちらも非常に素晴らしいということは、我々にとって良いことなのだ。

Q:ベンゼマの負傷はどうですか? 回復していますか?
A:彼は今日、攻撃が難しくなったら入るためにベンチにいた。試合が0-0で進んでいた時には、ピッチサイドでアップもしていた。その後チームがリードして、リスクを犯す理由がなくなった。なぜなら、負傷してからわずか15日しかたっていないからだ。このほうが良いだろう。明日、月曜日にチームの他の選手たちと一緒にトレーニングできるのだから。小さな傷だったとはいえ、筋肉の負傷は負担の高いものなのだから、こうすることが必要なのだ。

Q:先発はいないとあなたは言いましたが、では、誰がプレイするかを決めるのにどういう方法を取っているのですか?
A:私の撮る方法は、選手たちのキャラクター、試合前に我々がイメージする戦い方だ…それから、すべてを試合で出すことができる。イグアインとベンゼマは、一点だけ共通した部分を持つ、異なるキャラクターの選手だ。共通するのは、ゴールを決めるということ。レアル・マドリーのように、違いを示す選手たちがサイドにいて、ゴールを決めるFWが1人いるというのはファンタスティックなことだ。多くの人が、良いコンディションのFWを2人抱えている状態を問題だと思うかもしれないが、私にとってはまったく問題にならない。難しい状態になるのは、FWが1人かまったくいないかという時だ。2人とも私にとってもチームにとっても、素晴らしいものだ。
------------------------
ベンゼマが出てこなかったのは、試合展開がこの通りなので無理して出す必要もなかったから、とモウリーニョ。そこは納得するんだけど…では、2週間マドリーを動かずに準備してきたのに、ベンチからグラネロ、カジェホンが外れたのは…。アルティントップを使ってみたかったから? これからシャヒンも復帰してきたら、中盤の選手起用はどうなっていくんだろう……。