オリンピックは花咲爺に

　予想されたこととはいえ、残念な結果になった。2016年のオリンピック招致である。4つの候補都市をみたときに、多分なあと思った。
　シカゴはまずだめ。なにより去年のリーマンショックからの世界不況の元凶はアメリカである。マドリードはバルセロナでやってさほど時間が経っておらず、次期開催地のロンドンに近い。東京は二度目である。
　そんなところから、リオだろうと思っていた。これは以前のブログにも書いた記憶がある。なにより、みんな初物が好きで、南米初が決定になったのだろう。
　それより、たかだかオリンピックの候補地を選ぶのに、なんでこんなバカ騒ぎをするのかが分からない。日本は150 億円の巨費を投じてどぶに捨てた。
　それにIOCの権威主義が気に入らない。もっと世界中の人が納得する開催地の選び方がないものか。
　例えば、アジアを東西に二つに分けてもいいが東アジア・西アジア、ヨーロッパ、北米・中米、南米、アフリカの順送りという大枠を作り、そしてその地域の中で候補地を決定するなら、もっとスムースにお金もかけずに決まるのではないか。行ったり来たりでも大変だ。
　さらに、オリンピックの意義から、日本全国を巡回してスポーツ施設のインフラを進めた国体方式を採り入れることをかつて提唱した。
　オリンピックを開催することで、日本などもそうだったが国民意識が高まり、インフラ整備も進む、その国と周辺国にスポーツ意識が高まる。
　ということは、オリンピックを開催することで、文明の花を咲かせることができる。開催国に世界の国が4年をかけて、なんらかの形で支援・協力して。開催できるレベルにまで高める。規模などはコンパクトでいい。
　それを世界各地の国でやれば、多くの国が貧困から脱却できるきっかけになるのではないか。むろん政治体制が民主主義であることは論を待たないとしても、オリンピックは花咲爺になることによって、地球的な意義が付与される。いまのままなら、人類的な意味があると思えず、単なるお祭りでしかない。

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