きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

軽めのついで走り

2012-03-06 22:00:00 | 徒然に2010-2013
先日は、JRで1時間半程のところへ所用に出かける。駅から目指す場所までは約3キロ弱。バスが都合良く来るとは思っていない。歩くとギリギリになる。よって走る。

全く見ず知らずという訳ではなかったが、車や単車では、筋違いの大きな交通量の多い道路の方ばかり通っていて、いわゆる旧道を走ったことは、片手で数えるほどしかないことに気付く。
そうか遍路道だったかと気付く。

帰りも、回り道せずに元来た道を戻る。往復で5キロぐらいか。

風邪引いてから、走ることに対して少し頑張らなくなっているなあと思う。先月が450キロぐらい。これぐらいで充分なのかなと思いつつ、でも、前は本当に設定した目標をクリアしようと意識して走っていたから、走力が維持できていたのかもしれないし、それを考えると、今の走ることに対するスタンスは、どうなのかなと思う。甘いかなと。

本読む時間はできた。毎日帰りの30分の電車の中。それを考えるとまあいいのかなとも思う。この日の所用の帰りでようやく「デフ・ヴォイス」を読み終える。

コーダ(CODA)の観点からろう者の周辺を描いたこの作家は、この関係のことに詳しいという訳ではないらしい。丹念に取材を重ね、参考図書を読破して創られたものだということである。それにしてもまあ、この関係にどっぷりつかっている我々より、ろう者を見つめる視点は的確である。大学の先生レベルの研究者って、常人を超えたものを持っていないと研究なんかできないと常々思っているが、作家という人種もすごいなと感じさせられる。

個人的には「味方か、敵か」というフレーズが印象に残った本だった。