きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

マイペンライ・タイ訪問記~その6

2012-03-16 22:00:00 | 別に除けておきたいこと
 6日目。で、カンチュナブリである。「歩き方」ではカンチャナブリだが、自分の中ではカンチュナブリで覚えてしまっているのでとりあえずこのままにしとく(それでも、気付いたら換えます)。とにかく初めての海外一人旅の日。
 朝5時00分起床。身支度をする。時間がかかる。今日は朝一番の汽車に乗るために、朝食をとらずに出る。非常食代わりのお菓子を鞄に入れ、6時15分出発。「地球の歩き方」の地図を頭で反芻しながら、歩いてテゥエートへ向かう。屋台やらリヤカーやらがぽつぽつ見える。

テゥエートに到着。ここに水上バスの停留所がある。水上バスは、普通便から特急便まであるらしい。止まるところは、船の旗の色によって違うらしい。とりあえず、ここからならワンランに行くのがいいみたいなので、番号を覚える。市内を走るバスになると、英語表記がないので本当に訳が分からないが、ここは何とか英語があった(と思う忘れた)。

水上バスが来る。乗ろうとすると違うよと言われる(何となく分かる)。次のが来る。さっきのことがあるのでちょっとドキドキしながら乗る。車掌さんから切符を買う。番号を両手で示し、うまく買うことができた。

切符が買えたので安心する。朝日だ。

ワンランで降り、歩いてトンブリー駅へ向かう。

緊張しながらもとにかく歩く。路肩が狭い。トゥクトゥクをよく見る。路地は、バイクタクシーを使うらしい。怖くて乗らなかったが。怖いのは二人乗りが怖いのではなく、どこに連れて行かれるか分からなかったから。公共交通機関と、自分の足は嘘はつかないだろうと思って。でも自分の足は、頼りない。路肩に張り出した建物で、肩を強く打つ。気にせず駅を目指す。水たまりが多い。坊さんが朝から歩いている。人通りは多い。市場が見える。

トンブリー駅に着く。時は7時15分。出発してから約1時間。

 時間に余裕があったので、切符売り場でも落ち着いてジャパニーズイングリッシュ。問題なく100バーツで買えた。外国人料金は一律100バーツらしい。

スムーズに買えたら欲が出る。もし鉄橋まで買うならいくらだったんだろう。「えくすきゅーずみー」と言いかけたら、「ノー」と遮られる。再発行は駄目だといっているようだ。この旅で、断られることは普通に多いと感じる。あまり気にしない。カンチュナブリの駅から歩くか。
 ホームには、現地の人は当然ながら、欧米人のバックパッカーが結構いる。みんな背の高いザックを地面におろしていた。7時45分発ナムトク行き汽車がホームに入ってきた。50分出発。

 木のシートで、日本のJRの各駅停車のような四人が向かい合わせになるようなやつだった。

車内は空いている。同じ車両に子ども連れの母親がいる。車内販売で飲み物とおにぎりのようなものを買って子どもたちに与えていた。つい儂も買う。200か300バーツだったか。決して安くはなかった。

もの一つ買うのもどきどきする。相手は、儂が外国人だと分かるので、指立てて値段を教えてくれる。「せんきゅ」と礼を言う。
 途中、いくつもの駅に止まり、また出発する。家があり道がある。お寺が見える。


途中、先日のツアーで検討したナコーン・パトムを通る。駅前が少しにぎやかだった。

汽車でふらりと立ち寄るには、情報があまりに少ない。タイ語はおろか英語もできないとなれば、あまり無理はできんなあと思った。
 少しずつ風景が変わり、田舎の風景になる。家がぽつぽつと見える。


だだっ広い草原地帯になる。牛もいる。

 やがて遠くに山が見えるようになる。

そして乗車すること2時間半。カンチャナブリに到着。

駅近くで、リヤカー付きのサイドカー発見。いいなあ。
 駅はのどかな田舎の駅だが、駅を出ると想像とは大違いだった。駅前の大通りは車こそ少ないが、結構な広さで、ホンダやシェルの看板がたくさんあった。

バイクショップも。これはタイカワサキかな。

歩き方の地図を頭でトレースしながら、早歩き時々ジョグ混じりで、クゥエ川鉄橋の方面に向かう。大通りから狭い道に入ると、家が見える。別荘かそれとも普通の居宅か。大きめの家が多い。

もっと村っぽいのを想像していたから逆に新鮮に感じる。
 やがてバックパッカーが長期滞在に使うような民宿が並ぶ川沿いの道に出る。

ここにもセブンイレブンは存在する。そして、駅を出て1時間。記念館などを経てほぼ予定通りにクウェ川鉄橋着。

しばし感慨にふける。自身の最西端だな。



 上級ルートとしては、ここから先も鉄道を乗り継ぎ奥地に入り、途中泊を入れながらミャンマー近くまで行くこともできる。ただまあ、歴史的な背景もさることながら、儂としては何かの雑誌の写真で見たこの橋をみたかったそれだけ。もちろん映画を見ていたわけでもないし。
 堪能したのは、たったの約40分。でも十分。橋を後にすることにする。帰り際、汽車が鉄道を通る。

本当に汽車が通るのに、線路の上がんがん歩いたもんな。結構愉快だった。土産物屋にカワサキが停まっていたのでついでに少しのぞく。

丁度正午に出発する。

 目的を達成して腹が減った。道ばたの屋台に入る。

ジャパニーズイングリッシュで、屋台の看板に書いてあるメニューを指さしながら注文する。
焼きめしとペプシ。ビールはメニューにない感じだった。あったら注文していたかもな。テーブルの下では犬がいる。

近所のおいちゃんがご飯を食べている。まあ、バックパッカーも時々立ち寄るのだろう。あまりじろじろとはみられない。飯はうまかった。がんばったでしょう、の飯。
 屋台を後にする。趣味のバイクや働くバイクをたくさん見る。アジアの国のバイクを見るのは楽しい。

ほうレンタカーもあるのか。

 目指すはバスターミナル。早足で、時々ジョグ混じり。墓の前を通る。

バイクタクシーがやってくるなにやらいう。「乗らんか」と言ってるらしい多分。いらんいらんと手を振るとあっさり立ち去る。入れ替わり立ち替わり別のが3回ぐらい。トゥクトゥクもやってくる。
 繁華街らしき風景になる。

13時15分これもほぼ予定通りバスターミナル着。バスの時間は知らない。汽車より本数が多いらしいのでバスにしたが、どれに乗っていいのかさっぱり分からん。バンコク?と片っ端から、バスを指さして、行き当たる。ウェアー・セル・チケット、本当にブロークンな英語だなと思いつつも単語を並べて、バスの傍にいる人に尋ねる。どの人が係員なんだか分からんし。でも、チケットが買える。不思議だわ。値段は国鉄とそう変わりない。たぶん二等のエアコンバス(?)で77バーツだったはず。

で、乗り込むとすぐに出発する。この間5分。途中は、不安で、あまり景色も見なかった。バンコクでなかったら、ということは一応考えていた。しかしまあ、どこを走っているのか分からん。道路はすべてタイ語。途中で、バスは止まり、客を乗せる。

 車掌のお姉さんがやたら元気だ。運転手さんといちゃいちゃしているだけでなく、バスが走っている間は、かなりリラックスしている。

 1時間20分で、バンコクの南バスターミナル着。時刻は14時30分。バスを撮影していると、おねーさんがポーズをとってくれた。ありがとう。

 国鉄をみんな使わないわけだな。「歩き方」に乗っていたとおりのターミナルに着いたようなので一安心。ここから別に歩いても(走っても)、5㎞もはないだろうから、それほど心配はしなくていいはずだが、あいにく、交通量が多くだだっ広い道路の横断方法がイマイチよく分からない。で、ターミナルで、何て聞いたのか覚えてないが、とにかく戦勝記念塔に行くはずの28番?のバスを探す。いくつか窓口を回り、何とか乗り場の番号を教えてもらう。さっきのバスの車掌のお姉さんよりもっと若い高校生ぐらいのお姉さんが乗っているバスに乗り込む。

タイのバスは種類が細かくて分かりにくい。乗り口も料金の払方まで違う(あ、日本もいろいろあるか・・・)だから観光客はタクシーやトゥクトゥクなんだろうけど。
 やがてバスが出発し、大きな川を渡る。ラジャバド大学の前を過ぎる。ほっとする。

そのまま戦勝記念塔まで行き、降りる。

何か朝から冒険した割には、まだ時間が早い。予定にない時間なので戸惑いながらも、とっさにどこかに行こうという訳にもいかず、この辺をぶらぶらとする。下調べしていないので不案内である。市場に迷い込む。おみやげ物を物色。ビルのテナントに入っている本屋さん。タイ語の漫画。一冊買って帰ろうかと思ったが、止める。ケータイ屋も覗いても見る。アユタヤにあったダンキンドーナッツも見る。
 腹が減ったので、飯にする。肉々しい御飯。ファーストフードというかフードコートみたいなところで食べる。ビール飲みたかったが、メニューになく断念。

 時は18時15分。歩いてホテルに帰ることにする。到着は約1時間後だっただから3~4㎞。ホテルはドゥシット地区にあり、この辺は王宮の側である。きれいな噴水と、警備の兵士の姿をよく見る。ライフル銃だもの。少しびびる。

 この後の記録はない。セブンイレブンで、シンハー(正式には「シン」らしい)買って、荷物の整理でもしていたに違いない。