きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

里帰り

2013-01-07 22:00:00 | 遠くへ~少しだけ非日常
って、別に故郷に帰省したわけではないのだが。里帰り、みたいなもんなので。

昨年の終わり、以前お世話になった職場の集まりに出かける。
少し早めに家を出て南予方面行きの特急バスに乗り込む。目的地の手前で降りて、そこから走りながら向かうことにする。雨がなかなか上がらないので、予定より短めのラン。
で出発は、O市の駅前。

JRはまだここからY市に向かってからS市に続く。車だと国道若しくは高速でだいたい20キロほどである。
古い商店街を抜ける。年末だがゆったりとした時間が流れている。

商店街を抜け、肱川から城を臨む。

高速の下、国道の傍のスーパーに寄る。

糖分補給。そんなに走っていないのに腹が減った。

右に行けばY市、今日は左に行く。

国道を走るというのはあまり景色を楽しむことにはならない。むしろ細い細い脇道の方が面白い。

この写真で云うなら、手前の橋につながる道の方が面白いはずだ。ただ、この国道は通勤ルートだったので、いろいろ思い入れもある。久々に通るのでどれぐらい変わったかというのも興味深い。走るのは初めてだから、思うことはまた違ってくるかもしれないなどと、いろいろと思いつつ、長い上り道に向かう。

そういえばこの辺で、豪雨の時にバイクが止まった。確かその半年後にバイクは止めた。

そういえばこの辺で、豪雨の時に車がスピンした。止まったところは反対車線だった。タイミングが悪ければ、であった。また、この先の右には以前チワワの繁殖場兼ショップがあった。火事で焼けてかなりの数の犬が亡くなった。人が無事だったのは幸いか。
何かあまりいいこと思い出さんなあと思いつつ、坂を上る。お遍路さんにすれ違う。
昔と変わらぬ集落があり、以前はなかった高速道路の料金所がある。

そして、なおも坂を上り、トンネルの手前、1号の実家がある。

久々に前を通ったが、変わらずお店があってほっとする。この職場に行くことがなければここで1号に会うというか、そういう縁もなかったわけだなと思う。犬の声が聞こえてくる。元気でとトンネルへ。代わりではあるが、もう一つの里帰りか。

長いトンネルで側道が狭いので蛍光たすきを着用。お遍路さんもよく通るらしく、トンネルにも貸し出し用のがあった。
S市に入る。というより儂にとってはU町という方が馴染みがある。U町は、盆地である。O市も盆地だが、こっちの方が寒さ暑さが厳しい。案の定、トンネルを抜けると、さっきまで降っていなかった雨が降っている。

トンネル手前は山道だったが、トンネルを抜けると里になったなという気がする。トンネルから5キロ、こんな感じで延々と走る。
途中、トイレを借りようと競輪の場外車券場に行く。昔はなかった。この日は競輪グランプリがあったためか、どこから集まったんかというぐらいのものすごい車の数と、防災訓練で使う煙ハウスかと思うぐらいの館内の煙草の煙に、早々に退散する。ここ5年分ぐらいの副流煙吸い込んだなと思う。儂はパチンコ屋でトイレ借りることもしないので、あまり気がつかなかったが、ギャンブルと煙草はセットなんだろうなと思う。
そして、その近くのコンビニでもう一回休憩。体が冷えていかん。缶コーヒー飲んでいるとまた雨が強くなる。これだからU町はいかんと、町のせいにして進む。まだ5キロある。

だんだんと里がにぎやかに。ここから、旧道に入る。

旧道もだんだん賑やかになる。賑やかだが、昔のまま。この道沿いにあるK餅とY饅頭がU町の有名な銘菓ということになるのだろうか。そのうちY饅頭は海外進出まで果たすほどにメジャーである。しかし、実際はM市に工場がある。ウチのヨメさんは結婚したての頃、そこに一時期パートに出ていたこともある。これ以上はかけない(何のこっちゃ)。でU町で地道にやっているのがK餅なのかな。
そして、儂にとっては懐かしい御飯屋さんや飲み屋がまだまだ健在なのがうれしい。

写真に写っていない店も、たくさん再認した。
もう一本山側を入ると、この先が昔の職場。

この坂は、雪が降ると凍結してあがれなくてヒヤヒヤとたことが何回かあった。
近くには中世の山城があるくらいなので、昔から要の地だったんだろう。

そしてこの付近は特に古い町並みが有名。

高野長英とか、教科書に出てくるような人物のゆかりの場所なんかが、ぽんと、ある。写真は二宮敬作です。

今日集まる旅館も、職場ではよく飲み会していたが、実は結構な老舗だったりする。

この後、時間があったのでもう少しうろうろして疲れたので走るの止めて駅で着替え、その後でまだ時間があったので、火鉢の前で0次会。

この「愛の火鉢」は6時になると終了してしまう。寒いなあ。もう少しやってくれんかいなあと思ったが、そんなことを言っているうちに開始時間が近づいてきたので、会場へと向かう。

やっぱり外は寒くて、当時の通勤している時のことを再び思い出す。

会場では、久々に会う関係者と話が弾み、あまり気を遣わずにのびのび呑む。よほど楽しかったのか時々、声を出すのも忘れていた。

もちろん、年配の方の手話はよく分からず、何度も確認しながらではあったが、大変というより面白いとさえ思う。

残念ではあったが、途中で失礼する。JRと電車を乗り継いで家路につく。

だれも乗っていない貸し切り状態の車両。寝ずにスマホでブログをアップした。乗り換えも大丈夫だった。

また行きます。ありがとう。