きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

平城京を訪ねてみた

2019-01-30 19:44:09 | 遠くへ~少しだけ非日常
奈良に行くということになったものの、鹿とか大仏とか寺に行くことはあまり考えてなかった。

ただ、ここには行って見たかった。

いろいろな天皇陵とかも近くにあって、そういうのは行ってみたいと思っていた。その後で大仏鉄道跡をトレースすることになっていて、天皇陵も、結果的には近くは通るがわざわざ行くような感じにはならなかった。これはリサーチ不足と、結構なアップダウンで消耗したのと、結果的に時間にはそれほど余裕がなかったのとで仕方がないなと。

朝、ホテルを出てできるだけ車があまり来ないところをと思っていたがやはり無理で、国道の歩道をしばらく漕ぐ。
歩道は、奈良でも愛媛と変わりなく、傾きはあるし段差はあるし。

ゆっくりゆっくりと、「みやと道」から一本西に入る。

そのまま北に向かって漕いだ。

何もない野原に門が立っている。

この何もなさは、古の雰囲気を伝えるのにぴったりだと思った。

近鉄の線路を越える。

地図で見れば兎に角広い。そして何もない。何もない広い公園にこうして鉄道が通っている。不思議に感じる。
だから行ってみたかったのだろう。だだっ広い都の跡地が、どうなっているのか、見てみたかった。整備されていろいろな建物が立っていたりしなければいいが。それより、もっと酷くて駐車場とかになってなければいいが。とか思いながら。

散歩の人と挨拶を交わす。これも愛媛と同じ。

ただ広い。ただ寒い。

霜が降りていて、しんと冷えた盆地ならではの寒さだったが、風はなく心地よい寒さだった。

京都は、平安京がほぼそっくり今の京都市内を形作っているという点で珍しいのだろうが、奈良は、こういう昔の都を、ぽんっとほぼそのままにしているというのが良いと思った。結局、公園として整備はしているし、朱雀門とかも復元しているのだろうが、周りに何もなくて、ただ、跡地としてそのままにしているというのが、いい。走るにもいいだろうが、ぼおーっと缶麦酒呑みながら考え事をするのもいいと思う。

京都ばかりに目が向いていたが。

奈良、なかなかやるなと思った。