きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

「せきそん」あるある。そして思う。

2019-12-15 09:35:37 | 脊髄内血管腫との邂逅
いくつか定期的に見ているHPとかブログとかSNSとか、そして動画とかはあるのだが。
検索ワードがうまくハマってなかったのか、入院中はどちらかというとネガティブなのばっかりヒットしていた。実際自分がネガティブだったからそういうのが「寄ってきた」のかもしれん。ただ、最近は、若いせきそんの方のポジティブなのに励まされている。
車いすユーザーは一人一人状態が違うが、本当に「あるある」が多い。特に、浮腫みとか排泄とか。健常者が車いすに当たって邪魔そうに見るとか何も言わないとか。
車いすになって2年。世間からすればまだまだ「ヒヨッコ」だが、思うことはそれなりにある。因みに儂は「胸椎4番目」の損傷。

例えば、最近感じるのが駐車場。

駐車場は身体「障がい者」専用のものもあれば、妊婦さん等「社会的弱者」用になっているものが多い。これはこれで、よい考え方だと思う。ただ、こういうところは、結構駐車場が埋まっていることが多い。ルール破りは論外だが、ルールを守っていてもだから、これは、絶対的に数が不足しているのではないかと。

身体障がい者用のもある。こちらは分かりやすい。しかし、この「身体障がい者」のくくりは実のところ微妙だと思う。「車いす利用者」としたほうがわかりやすい、とも思ったが、内部障害の方とか、見えにくい障がいがあって、利用したいのに、という人もいるだろうし。ある地方のろう者は、ここに停めるということも聞いたことがあるが、なんぼ身体障がい者であっても、それは違うんでないの、と思う。「専用」のくくりが微妙、というのは、そういう問題も感じるからで。
そういう微妙なくくり、でいえば、トイレの問題もある。儂自身、生活の1/3は排泄のことを考えているぐらいだから、トイレのことは切実である(因みに1/3は睡眠に充てるから、今人生1/3状態である)。
こちらも、障がい者用ではなく、「みんなのトイレ」という形で「共用」になっていることが多い。これはこれで異論はない。少なくとも一般用より広いスペースや設備を必要としているトイレが、こういう形だから広がりやすくなっている点は大いにある。ただ、やはり数が少ないというか、一つぐらいしかいから、埋まっているとアウトだし、近くに同じようなトイレはない場合がほとんどである。身障者用でも数が少ないのに、その数が少ないトイレを「みんなのトイレ」にしてしまうとどうなるか、ということも正直思う。
このトイレを健常者が利用することに異論はない。だってルール的には全然OKだからである。ただ、車いすの障がい者は、そこしか利用できないわけである。
因みに、その「みんなのトイレ」を空くまで待っていると、出てくる人の10人に9人は歩ける人。そりゃそうだ。車いす利用者(障がい者ではなく車いす利用者)の比率はそれぐらいだろう。ただまあ、先の内部障害とか、人工肛門の人とかは見た目で判断できないので、使うのやめてくれ、とは言えない。せめて障がいのない人は使わないでほしい、という気持ちは正直ある。障がいのない人はどちらも使えるが、車いす利用者は、選択肢がない(このトイレしか使えない)わけで。「みんなのトイレ」だからルール上仕方がないが、ここが割合分かってもらいにくい。
結局「みんなの」と「専用」と両方作ってもらったら、かなり解決するんだろうが、すべてのスペースを広くするのはまず無理だろうし、なかなかそういうわけにもいかんのだろう。
生活の1/3を一時的欲求のことばかりぐだぐだ考えているとこういうことを思う。

因みに、駐車場に関しては、個人的には、だが。

儂としては、近くでなくていいから、確実に乗り降りできる1.5台分のスペースが欲しい。空いているから一般用のスペースでいいかと停めた後で、隣に駐車されて乗り込むのに困ったことが2度3度ある。儂にとっては、近くにあることより、遠くてもいいから、1.5台分のスペースが確保されているところが欲しい。常時付き添い介護を必要としない車いすユーザーなら、そういう意見は分かってくれると思うのだが。
自分にとって1.5台分は必要。でも近くであることにこだわりはない。但し、どういう形であれ、歩ける人は近くの一般用でもいけるでしょ。このことについてのポイントは、トイレと同様、車いす利用者にはその選択肢はないわけで。つまり、車いすを利用しない人ならどちらでもOKなのだろうが、車いす利用者は、選択肢がない。だから、駐車場が塞がっていると途端に困るわけである。この辺り、分かってくれそうで分かってもらいにくいということをひしひしと感じる。

確かに、2年前までは、儂もそこまくで考えてなかったから、仕方がないが。
今の若い「せきそん」「車いすユーザー」のポジティブさには頭が下がる。
儂自身、浮腫みは出るし、筋力落ちて身体がみっともない形に変わっているし、臭いも常々気になるし、で日々何とも言えない気持ちになるが、それでも、彼らはしっかりしているなあと思う。
がんばらねばと思う。

街の本屋まで往復

2019-12-14 15:43:41 | 徒然に2018-2020
今日は自転車道ではなく、予約していた漫画を取りに街の本屋まで。コツコツと3時間20分余り。

行きは最短距離で交通量の多い県道の脇を。帰りはプラス1キロでメインルートを避けながら。夏に通った伊予鉄の高架(?)を再びくぐる(1枚目は7月、2枚目は今日)。自転車道と違って、夏とあまり変わった感じはせんかったが、漕ごう、という気持ちは若干落ちているように思う。
やっぱ寒いんで体調が夏のようにはなってないのも関係あるんかな。



もう必死で

2019-12-13 22:18:44 | 真面目に漕走
朝の漕走。

10キロを1時間5分というのが、今、自分の中で「ノルマ」になっているのだが。
春から夏にかけては、このタイムは決してハードルが高いものではなかったのだが。
気温が下がってきて、もう、最後の3周とか1周とかで、漸く帳尻を合わす感じで。
確かに、寒くなってから足は浮腫むし身体の切れは悪い。去年同様、股関節が痛い。
それでも何とか、続けている。今日は4秒差でクリア。最も昨日は15秒オーバー。

まあ、それぐらいぎりぎりのところで勝負している。
車道に出てスピードを稼ぎ、なりふり構わずに漕ぐ。
もう手段を選んでいる余裕はない。それでも失敗も。
失敗しても、次の日取り返そうとしているだけマシ。
周りが暗くて時計が見れないからと、気持ちで測る。
これ、かなり結構メンタルが試されていると感じる。
正直言えば、朝、5時半過ぎからのこの漕走終了で。

その日の1/3の「仕事」が終わったような、それぐらいのウエイトになっている。

ただまあ、気持ちが切れないだけ、マシというもの。

車いすで県外出張・その1

2019-12-12 21:19:33 | 脊髄内血管腫との邂逅
10月の真ん中ぐらいに、富山に出張してきた、というよりさせてもらった。

儂が行くとなると健常の人よりもいろいろなところで手間がかかるだろうによくもまあOK出たなと、そういう意味でさせてもらったということ。

出張だから行程はきっちり決められている。これが実は苦手。とはいえ仕事。事前に事務の方と何度か打ち合わせた。乗り換えは健常の人よりかかる(JR西日本の方が、最低15分ぐらい空けないといけないみたいなことを言ってた)。なので、乗り換えにはかなり余裕を持たせた日程にしてもらった。

朝、余裕があったので、市内は漕ぐ(本当はいかん)。

余裕を持って松山空港着。

松山空港の搭乗ルートは他の乗客と同じだが、今回はプロペラ機の搭乗で、最後の最後に車いすの段差が解消できないらしく、クレーンみたいなのに乗せられる。当然他の乗客より早めに搭乗。

で、降りるときも最後。しかも時間がかかるかかる。狭い狭いよくよく考えてみれば伊丹は初めてだったが、ここはバス移動の空港で、しかも他の乗客はもうすでに居なくて儂だけの貸し切り状態で乗車。

予定よりも時間がかかったが、何とか伊丹から大坂駅へ。途中下車して地下鉄に乗り換え(本当はいかん)新大阪からサンダーバードへ。この辺りはかなり必死。しかも旅行社の席の指定がまずくて車いすが入れない前側の席になっていて、周囲のお客さんにかなり心配される。でどうすることもできず京都までデッキで。

その後車掌さんに対応して貰い、何とか座る。車掌さん曰く「駅で買っていたらこういうことはないんですが」と。確かに。この出張の前の週に行った長良川の大会の帰り、岐阜からの帰りのJRの対応は、結構しっかりしていたからそうなのだろうし。
何とか景色を愛でることができるようになる。

サンダーバードには3時間乗って、で、金沢で乗り換えて13分だけ北陸新幹線に乗る。このときの座席設定も、何で?というような席だったらしく、車両に入っていけないので、またまたデッキで過ごす。で、新高岡に到着。もう周囲は真っ暗。
で、乗り換えの在来線を待つのが嫌なので高岡まで漕ぐ(本当はいかん)。

本当はいかんが、この在来線はノンステップではなく、これまた乗るのに本来なら3人ぐらい駅員さんが必要なディーゼル列車だったのでこういう選択で良かったと思う。ここまでは旅行社も想定してなかったろうに。ただ、想定していても代替手段があるかというとそれは疑問で(実は、途中の伊丹から大坂までは、リムジンバスの方が良いと乗車チケットまで取って貰っていたが、あんな短い時間だけ乗るのに、車いすを預けてバスに乗り込む手間とか負担とかそういうのを考えて、使わずじまい)。

で、続く。

満を持して・・・第31回全国車椅子マラソン参戦記・当日

2019-12-11 20:41:59 | 大会回顧録
朝は、6時半から朝食を提供してもらえるとのことだったので、いただくことに。10分で食べて高速に乗れば、恐らく交通規制がかかる前には駐車場に滑り込める筈と、これも計算の上で。

で、荷物も先に積み込んで、5分前ぐらいにレストランの入り口に着いたら「どうぞ」と。これは有り難い。そう沢山は食べられないが、余裕を持っていただくことができた。これはラッキー。

駐車場にあった別の参加者のクルマ。ステッカーがいい。にしてもどれもこれも大きなクルマばかりだった。何で?と思う。

予定通り会場に着く。ちゃんと2台分OK。今日はこのクルマが拠点になる。

市役所前へ。とりあえずトイレ。数は特別に多くしてあるようではない。少し待つ。

これ貸し出ししてもらえるんだろうか。愛媛にもあればいいのにと。

今日は、風もなく穏やかな天気。去年と合わせて2年分の好天。但し鱗雲。

準備を始める。

(優勝した)フル出場の方が、アップしている。迫力を感じる。

ぼんやりと、スタート地点周辺をうろうろ。そして、時間になり。スタートする。

そして、競技終了。表彰式は、入賞者だけが並ぶ。みなさんごつい、な。

いただいた弁当とかは帰ってからいただいた。

行きは一度休憩したが、帰りはそのまま会場を出て休憩とらずに一気に帰宅(ということで写真は行きの備前SA)。

レーサーがうろうろ、ではなくうようよしていて、不思議な2日間だった。

自転車道夏から冬へ

2019-12-10 20:20:08 | 徒然に2018-2020
休日はほぼ自転車道。タイミング的にうまく掲載できなかったものがあったので、8月終わりから12月初めまで並べてみる。それだけの記事。

8月下旬は、芋炊きの準備。まだまだ賑やか。

9月。自転車道で、一瞬、日々の生活を忘れる区間。ここだけは何回通っても未だに飽きない。

ドクターヘリも、このとき初めて見た。


10月。草が結構生えていて、景色が多少変わる。最後の二枚は、自転車道から一本外れた道。この頃からときどきこちらも行くようになる。


11月。草を刈る。デイキャンプで賑わった上流の河原は、それでもまだときどき人を見かける。気温は下がったが何とかまだ漕げる感じ。

12月1日。先週。ここに来るまでが大変になってきた。
冬は、さてどうだろう。夏みたいには漕げないだろうが。

双海近辺のバリアについて

2019-12-09 20:28:19 | 脊髄内血管腫との邂逅
前に投稿した「双海」の補足。双海は、前々から漕ぎたいと思っていたところで、特に入院中は、退院したらまず、あの378号線を車いすで漕ぎたいと、ずっと思っていたぐらいなので。
家から漕ぐと約40キロぐらいあるので、帰りの交通機関をしっかり段取り整えておかなければならないのと、そうなるとなかなかハードルが高くなるのとで(そもそも、旅というのは、段取りとは間反対のところにあるものです)、なかなか行くことすらできなかったのですが。
今年の夏に行ってみました。
で、伊予上灘駅。


伊予上灘駅は、この規模でしかも無人駅でという条件がなくても、四国では珍しいぐらいのバリアフリー駅。儂の勤務先の最寄り駅なんか、段差と階段で完全に入れない状態である。但し、上灘駅も通る予讃線の汽車が全然バリアフリーではないから、結局何日か前に事前連絡してサポートをお願いしなければ乗ることはできないと思う。それでも、傍のお店屋さんが麦売っているし、トイレはあるしで車いすでも案外気兼ねなく利用できそうではある。

反対に、こりゃだめだと思ったのが、近くの道の駅。駐車場からお店(とトイレ)に行くところの傾斜がきつすぎて勇気が要る。そしてトイレはあるがドアは壊れている(こういうところが案外多い後詰まって使えなかったりとかも)。んでもって、建物の2階に行く通路があって、そこがレストランなんだが閉店してしまっていて。
恐らく、ここまで「使えない」道の駅はあまり記憶がない。
ここの麦酒呑んで帰るのが長年の憧れだったんだが、甚だ残念。




気にはなるが

2019-12-08 15:47:41 | 徒然に2018-2020
身体の調子が思わしくない。といっても風邪引いてしんどいわけではない。ただ浮腫みが酷いし股関節が痛い。2回目の冬で、これらが冬特有の症状であることに漸く気付く。年寄が、あそこが痛いかしこが痛いと愚痴るのがよくわかる。何でもないときに比べて何となく調子がよくないということ。何かがうまくいっていない。何かは分からない。仕事のこととか車いすのこととか解決していないことが引っかかって、何かしらうまく保てていないというか。

今日の自転車道はとりあえず最低限を目標に漕ぐ。天気はいいが風がある。身体が重い。

帰り道、野良君たちに行く手を阻まれ、迂回路へ。

まあ仕方がない。ただ、気のせいか数が多い。身体はまだ小さいようにも思う。あんまり目立つところに出てきて欲しくはないんだが。共存できる範囲というか程度というかそういうのは本当に狭い。バランスが崩れると、何らかの手が加わらざるを得ない。それは避けたい。避けたいが何ともしようがない。

分かってもらいにくいが、自分のことで精いっぱいの状態なのは確かで。気になることはたくさんあるけれど、それに注力できないもどかしさは確かにある。そうやって逃げているのかもしれないが。

坊ちゃんに出くわす。

2019-12-07 16:01:28 | 徒然に2018-2020
今日も自転車道へ。寒いから漕ぎたくないが、漕がないと呑めないので、外に出る。

久々に自転車道の北側を東へ。でこれも久々に中川原まで行って折り返す。

で、何やらマラソンの準備らしき様子。もう昼だが。

で、やはりそうだったらしく、坊ちゃんランランランの日だった。知らんかった。ハーフか何かの先頭と至近距離ですれ違う。コース貸し切りとかにはしてないらしい。いいなあと思うが、自転車道自体が狭いのでなかなか大会運営は大変なのではないかと。

予定よりたくさん漕いだので、とりあえず良かった。日も差してないし気温も高くなかったが、風がそれほどなかったからか。

4号のことを想う

2019-12-05 21:38:54 | 別に除けておきたいこと
4号が逝ってから49日経ってからも、まだあの海には行ってなくて、何かしら引っかかりを感じていた。車いすだといろいろなことも考えなければならず、なかなか決行できなかった。
先日、漸く行くことができた。やっとやれやれという気持ちになった。

交通量は多いが最短距離を通ることにすると、まず、家から職場までのルートをトレースすることになる。この日のM大前は17度。水分が少し欲しい感じで、一口補給。

でも飲んだのはこれ1回だけで、かなり集中して漕いでいたように思う。マラソン練習者へのドリンク提供スポットを見つける。

職場を越えてもまだ半分にならない。本当はトンネルを抜けてから県道に入る予定だったがそのまま、バイパスの歩道を進む。マラソン練習の人が多い。

北条に入り、少しずつ海へ向かう。

道の駅近くまで来る。

道の駅を越える。後2キロもないぐらいか。

4号が我が家に来ることになったのは、本当にたまたま、というか縁だと思う。2号もそうだったといえばそうだったが、4号の方がたまたま感が強い。
当時、我が家は、迎えた3号が半年も経たないうちに原因不明で突然逝ってしまい結構辛い時間を過ごしていた。結果的には、その辛い穴を埋めるべく迎えた感じである。ブリーダーさんとこに犬を選びに行って迎え入れたというより、3号が亡くなった話をブリーダーさんにしていたら、じゃあ安くしとくからと、流れで迎え入れることになったのが4号である。
その帰りの車の中ですでに酔ってゲロゲロ吐いたこともあり、4号を連れて遠出はおろか実家に帰ったことすら数回しかない。これが1号2号とは違うところではある。
散歩も苦手で、外へ行きたがるが連れて行くとすぐに「歩けません」となる。
身体は決して丈夫ではなかった。よく失神して呼吸が止まった。突然来るから気が気ではない。気管支が狭いらしくて、年を取ってくるとその頻度も上がってきた。散歩の途中で失神したことがあったが多かったのは御飯のとき。
2号に乗っかったり、1号に喧嘩売ったり、またトイレも下手で、結構問題児だったかもしれない。でも、可愛い奴だった。
ツンデレ、ってやつだろうか。
時折、二人っきりになったときに、見せるめちゃくちゃ可愛い表情に癒されたことが何度も。

もうすぐ、の目印にしていた神社の前を通る。

その4号は家出をしたことがある。一瞬の隙に外へ出てしまい、すぐに探したが見つからなかった。1号も2号も帰ってくる力はあるのだが、4号5号は難しいようで(当たり前か)。
迷子犬のポスター作って近くのホームセンターとかスーパーとかに貼って貰った。
兎に角、事故にでも遭った可能性が高かったから、骨ぐらい拾ってやらんといかんと、毎日探した。
このブログにも記したが、結局2週間後か3週間後に、少し離れたところに住む老夫婦の家に厄介になっていた。
念入りに証拠を集め、散歩の時間を見計らって声を掛けた。
連れ戻すときに心が痛んだが、当の本人は、涼しい顔で。まあいいけど。

着いた。ふるさとの海。

儂の異変を察していたのも、彼女だけかもしれない。以前も記したが、突然脊髄がやられて(といってもその時は原因が分かっていない)家に帰ってから、何か訴えるように、膝に乗ってきたのが彼女。いつもはそんなことがないのに。その後4時間ぐらいで救急車で運ばれて、7か月帰ってこなかったわけだから、何か知っていたのかもしれないと。
「大丈夫か?」なのか「心配するな」なのか、それとも「頑張れ」なのか、どれなのか分からんけれど。
最後は、まだ生きられた気もするのが心残りではある。正直、お医者さんの対応に少し疑問符があった。悔しかった。ただ元々、気管が細いのか、ぜえぜえいったり失神したり、身体は丈夫な方ではなかったから、どうなんだろうか、という気もする。

キミが逝った日に、当然のように我が家は集まり、儀式に参加した。もう日付が変わるぐらいの頃。お葬式(というよりお通夜か)で、キミを待つ間の缶珈琲が浸みた。

そして、翌日、お墓に向かった。骨を納めて、仕事に行った。わざわざ仕事に行く必要もない青空の下、それでも仕事に行こうとしていた。よく分からんこの辺りは。でも、一日休むよりはよかったんかもと。
綺麗な空で、気持ちが落ち着いた。ありがとう。

正直、ムスメが大学出て帰ってくるのでは長生きして欲しかった。3号とともに、ムスメを守ってくれたような、そんな感じの存在だったから。

キミがウチに来る前に見たであろう海を見る。ウチに来て、さて、しっかり生き抜くことができたのだろうかと。

寂しいけれど、見送るのは務めだから、なあ。

まあ、そのうち会えるから、と思う。歳取ったなあ。

バス待ちで呑む。35キロで30000歩。まだまだ、何か落ち着かないが、区切りはついたのかなと。

何回も倒れて死にかけて、それでも自由奔放に10年生きた。短かったけれど、1号とは別の、しっかり駆け抜けた生き様だったようにも思う。
喧嘩っ早くて、誰にでも突っかかって、実は寂しがり。なんというか、自分を見ているようで。

ありがとう。檸檬。

で、ZZ-Rを乗れるようにしたが・・・

2019-12-04 19:23:07 | 脊髄内血管腫との邂逅
で、試走に出る。あまり軽快さは感じない。リムの幅が狭くて持ちにくいからか、手が痛い。で、ブレーキの位置は高い(古いタイプの車いすに多いようで)ので、一生懸命漕いでいる姿勢だと手がよくぶつかる。

帰宅後、注油し座面の高さを変える。クッションの高さ調整は以前購入していたダイソーの床マットを使う。
で、翌日朝練でデビューする。
しかし、どんなに漕いでも「重い」。今、だいたい6分半ぐらいで何とか漕いでいる1キロ区間に8分半前後かかる。それでも、練習にはなるかもしれないと思いつつ漕ぎ続けるが、この日は脚が痛くなってくる。手もしっかりリムをつかむことができないので空回りする。
そして。
決定打は、やはりブレーキの位置、右手は何度か手をぶつけたが、最後の最後に一度もぶつけてない左手を結構な勢いでぶつけて気持ちが萎える。

練習用として、ときどきは漕ぐこともあるのかもしれないが、現時点では基本的に職場の室内用にすることに決定。大会本番用の「クルマ」にはならんかったか。でも、見てくれは、背もたれが低く、無駄なモノがついていないので格好はいい(その分、儂の腹筋背筋では体型維持がなかなか大変で、側湾状態になりがちになるが)。
それでも、今のForceの良さが分かったし、今回ZZ-Rみたいな他の車いすを乗ることがなかったら、今よりもいつまでもうだうだいろんなことを考えていたかもしれないので、それはそれで良かったのだが。
ZZ-R弄り、もっと続くかと思ったが、最低限の整備はできているので、しばらくそのままか。

止むまで待つ、という珍しい日

2019-12-03 20:09:57 | 真面目に漕走
いつもだったら、漕ぐのですが。

昨日の朝漕走。1周目途中で降り始める。10分以上も雨宿り。スマホの雨雲レーダーを睨みつつ、それでも最後はそれすら面倒で、ひたすら待つだけ。
結局7周目に再び降り出して、ここまでにしたが、こんなに待つことはあまりない。
漕ぎたいのか漕ぎたくないのか、自分に聞いてみる。そりゃ、サボりたいのは確かで、それが続けることの支障になることも分かっているが。
この待ちが、その気持ちの抵抗なのかどうかはよくわからない。

あじのむれじゃなくて、庵治と牟礼

2019-12-02 19:35:17 | 遠くへ~少しだけ非日常
思い付いて8月の下旬に香川に向かう。高速道路で牟礼にある道の駅へ。

クルマを駐めて出発。国道から県道へ。屋島の隣の瀬戸内海側に少し出っ張ったところである牟礼から庵治を周りぐるりと一周、を目指す。

上の段右から五番目を選択。水分を気にするぐらいの気温。

牟礼港辺りの集落を通り、坂道へ。

高いところからしかみられない景色というのは確かにある。

別荘や保養地もあるようで。

にしても、アップダウンは思っていた以上にきつい。下りはガーミン推定で30キロ近くになっていたことも。

まあ、どこからみても海は海でどちらも良い。

庵治の道はショートカットだが、険しいと思われる。海岸沿いを行く。

こちらもそこそこ険しい。

歯ART美術館は、アプローチルートの坂がきつすぎて、行ったら戻れないのではないかと思った。行く予定はないが何があるのかは気になる。

海は近くに寄ってきたり遠くに行ったり隠れたり。

高尻、篠尾と来て、鎌野漁港付近。あの高さからほぼ海抜ゼロだからきついきつい。
さっきの写真の奥に見えた坂を漕いでいるときも結構な気合いで。で、恐らく近くの現場で働いていて休憩時間と思われる若いあんちゃんが、猛然と走ってくる。
え、えっと思いつつ身構えると、あんちゃん、さっと後ろに回って猛然と車いすを押しはじめる。しかも走っている。なにやら言っているがよく聞き取れない。何度か会話にならない会話を繰り返し、すみませんありがとうございますと自分も必死でリムを回す。

この竹居観音の手前の坂での出来事。本当にありがとうございました、あんちゃん。嬉しかった。

海の景色は、さっきの東側から、北、西へと変わる。半分過ぎたか。

で、竹居、江の浜を経て庵治漁港へ。


庵治は古くからの街で石の町らしい。いい感じの街。

ここからは交通量がやや増えるので、脇道を見つけては入っていく。

脇道は基本的に面白い。生活感びっちりで好きである。

近くに、ごろん、と源平の史跡もあるのも面白い。

琴電の線路まで来て、また東に向きを変え、スタート地点を目指す。

国道に出る。

道の駅に着く。急いでトイレへ。ここは設備が充実していて土産物もたくさんあったので、日帰りだったか、少し購入。

2時間ぐらいクルマで走って4時間の漕走、というパターンは、麦がなくても苦にはならないということが分かる。特に今日はアップダウンの数が半端なかった分余計に。

帰りは缶珈琲一本で自宅まで高速道路で。
ときどき、こういうのができると面白いなと思った。

群れと一匹

2019-12-01 15:20:21 | 徒然に2018-2020
思ったより天気が良くて、自転車道を漕ぐ。

天気はいいが身体は重い。喘ぎながら折り返しての帰り道。野良君の集団がひなたぼっこ。結構多い。大きな道路の近くだし大胆だな。キョリが離れていたから落ち着いて撮影もできたが、あの大きさがあれだけいると怖い。こちらに来たらアウトだろう。

その1キロ離れていない川沿いで、また一匹発見。仲間はおらんのか、はぐれたか。身体も少し小さめだし。大丈夫か。気になりながらその場を離れる。

どちらも同じ犬だし同じ命の筈。
でも、自分の感じ方は確かに違っている。