1日の終わりに ~森真理マンドリン教室~

マンドリンと共に暮らす日常のあれこれを、ほぼ毎日綴っています。

圧倒的な存在感

2009年03月20日 | Weblog
ぐるナイのゴチスペシャルを見ていたら、矢も盾もたまらなくなって、中華料理を食べに行きました。中華街までは車で10分少し。
今は気軽に出かけられる場所ですが、引っ越したらこうはいかなくなるなぁ。

今日は堤剛さんのチェロリサイタルでした。
バッハ無伴奏チェロ組曲全曲演奏会の2日目。
第4番、2番、6番でした。

広いステージに置かれたのは、椅子1脚だけ。
なんともシンプルで静かなたたずまいでした。
堤さんの演奏を生で聴いたのは初めて、もちろんお姿を拝見したのも初めてでしたが、ステージに登場されただけで何かこう惹きつけられるものがありました。
楽器を構えた姿、そして紡ぎだされる音色。
うまく表現できませんが、演奏が、人生そのもの、人間性そのもの、堤さんその人に触れているような、とでも言いますか、不思議な温かさに包み込まれるようでした。

アンコールは、鳥の歌/パブロ・カザルス。
ロビーにいたので、ホールから聴こえるかすかな音と、モニターとスピーカーを通しての音でしたが、もう胸がいっぱいになってしまいました。
言葉では説明のできない気持ち。
特にこの曲に思い入れがある、というわけではなかったんです。
それでも自然に涙が出てきました。
それだけの圧倒的な何かを感じました。
客席に入っていたら仕事ができないくらい泣いていたかもしれません・・・

ステージでの謙虚な立ち居振る舞い、サイン会で一人一人のお客様に対するの真摯なお姿。
今まで数々の演奏会に接してきましたが、今日ほど感銘を受けたことはありません。
仕事でなければ、私もサイン会の列に並びたかったです。
今度はぜひ観客として演奏会に足を運びたいと思っています。
コメント
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