1日の終わりに ~森真理マンドリン教室~

マンドリンと共に暮らす日常のあれこれを、ほぼ毎日綴っています。

ピアフ観劇 続き

2016年03月02日 | Weblog
日々のレッスンで生徒さんと会うのは楽しいです。
忙しかったり、心配事を抱えていたり・・・
そういうことがそれぞれにありながらも、マンドリンを弾く時間を作る。そこがいいな。

今日の最後の生徒さんは、残業を抜けてレッスンに来てくれました。
仕事の気持ちを切り替えて、音に集中する時間。
弾けてよかった、と言ってもらえてうれしかったです。
午前中のグループレッスンでは話が盛り上がって、弾くまでにずいぶんかかってしまいました。
先日のテラスモールの発表会に足を運んでくれた生徒さんがいたので、そのこととか、占いの話とか。楽しかった。
しゃべったぶん、レッスンは延長しました。

さて、昨日の「ピアフ観劇」の続きです。

観に行ったこと自体はよかったと思っています。
ただ「とても感動した」「涙が止まらなかった」とはなりませんでした。

その理由は、大竹しのぶの歌だと思います。
不安なんです。
演技のすごさ、入り込み方は本当に素晴らしい。
毎日あれだけのステージを続けたら声が枯れるだろう、とも思う。
でも、歌手やミュージカル俳優ならば、それをやってのけますね。

地声を張り上げているような感じで(演出なんでしょうが)、辛い。
そして音程が不安定なのが気になる。
さらには、高音が出なくて裏声にするやり方もうまくいってないような。
歌が始まると、「次のあの部分の音、だいじょうぶかな、出るかな」と私は身構えてしまうんです。

マレーネ・ディートリッヒ役の方が元宝塚のトップスターで、本当に美しく、歌も素晴らしかった。
ピアフとの二重唱で、より一層そう感じてしまいました。

歌中心の舞台なので、演技より歌で配役したほうがいいのでは・・・。
これまで越路吹雪、安奈淳、安蘭けいが演じてきたそうなので、大地真央さんとかどうかなー。

そして、長い。
20分の休憩を挟んで3時間弱でしょうか。
流れが停滞するところもあったし、これ必要?な部分もあったので、30分くらいカットできそうな・・・。
演出家が考えた末でどこも大事なのはよくわかりますが、客の立場ではそう思いました。

客層は年配の人が多かった。60~70代が中心でしょうか。
そのせいではないかもしれないけれど、歌手の役どころの人が見せ場のように歌っても、拍手がおきないんです。シーンとしてる。
役者さんはがっかりしないかな。
一度だけ、「帰れソレントへ」の時だけ自然に拍手になりました。

ピアフは自由奔放で我儘で、美人ではないんだけれど、やたらモテるんです。
いつも若い男を連れているのだ。そして面倒見はいいようで、きっちりスターにのし上げるのだ。

後にはお酒と薬物に溺れてしまいます。
人に隠れてオンステ前に注射をするシーンが迫真の演技ゆえ、息苦しくなりました。清原のことを考えてしまったり・・・。
亡くなったのは47歳のとき。でも見た目(芝居の)はおばあさんのようでした。これもアルコールと薬物依存のせいの演出でしょうか。

カーテンコールは一同並んでお辞儀だけ。
私がよく行く芝居では、必ず肉声で何かあるんですが、話をしないほうが一般的なのかしら。

というのが私の正直な感想でした。

そうだ、ボクサーのマルセル役が、TOTOのビッグベンでした。
私はまったく気づかなかったんですが、友人が声でピンときたそうで。
プログラムが1600円だったので買わず、事前調べもしないで行ったので、あとになってわかったことがいろいろありました。

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