根津美術館の「柴田是真展」が16日で終わるというので、平日ながら行ってきました。
港区だけではなく、庭園や美術館ではベスト3に入る場所だと思います。
素晴らしい庭園の写真はあとでご紹介するとして、是真は「幕末から明治にかけての、「超絶技巧」の漆絵師。
漆といえば、お茶の席での必需品棗でおなじみですが、彼は漆で絵画を描いた初めての人。漆ってすぐに固まるから絵画の材料としては難しいんですって。
面白いと思うのは、彼の遊び心。
たとえば、展示もされていた「花瓶梅図漆絵」
「別冊太陽 柴田是真」(平凡社刊)
一見、古い木材に漆を塗って額にしたと思われますが、実はこれ全部紙に描いたもの。すべてが紙に漆を使って描かれた絵なのだそうです。
きものにもある、いわゆる「見立て」遊びですね。
15日の土曜日には、立命館大学の彬子女王殿下の講演があるというということですが、残念ながら応募できませんでした。
展覧会を見たあとは、広い庭園を散歩。
これが素晴らしい
一人きものでしたが、どなたかが「写真撮りましょうか」と撮ってくださいました。
庭園の中にはいい感じのカフェもあって、スパゲッティなどの軽食ができるのも便利
「きもの熱」(清野恵理子著・集英社)にも載っていますよ、根津の庭園。
根津美術館の館長の奥様。根津后方子さんです。美しい
本持っている方はぜひ見てみてください。
本日のきもの。
帯揚げ・濃い緑
帯締め・オレンジ
150年前にいきた才能と時間の凝縮にパワーをもらい、
素敵な庭を歩き、解放を感じる
すぐに帰るつもりが、素晴らしい時空散歩になりました。
興味ある展覧会があったら、ぜひ行ってみてください。きものの撮影のぴったり
学んで食べて、一日遊べます。
表参道から近いし、途中にプラダやイッセイ・ミヤケなどのショップも覗くのも楽しいです
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