わが家の家電話は留守電にしてあるのですが、
ときどきベルが鳴る。
気が向いたときに出ると
「俺だけど~~」と。
「俺って誰?」「俺だよ」
誰よ、と繰り返していると大抵ぷつんとキレる。
パソコンやら携帯にもくじ引きやら
アンケートやら、
着信不明の電話やらがかかってきます。
いまや、もう余計なことをしたら、
即、変なメールが来る時代。
詐欺の手口はどんどん巧妙になっているよね。
そんなとき、見つけた一冊。
「あなたもこうしてダマされる」(草思社)
和裁を習っているとき、
少し年配のお姉さま方が
「オレオレ詐欺なんかに
遭うわけがないじゃない」と
仰っていた。
けど、中にはひっかった人もいるとか~~。
「自分だけは大丈夫」と
たいていの人は思っているんだそうな。
かくいう私も、
学生時代には統一教会をはじめ、
ありとあらゆる宗教の勧誘されたよ。
あなたの手相はとか、いろいろ言われたね。
実際にその場に行ったことも。
集会やら習い事やらの場に潜んでいて、
「この人」と狙うと勧誘するそうな。
デート商法とかもあったな。
地方から出てきて、何も知らない、
かつ好奇心旺盛な私など
格好のカモだったんですね。
それでも無事だったのは、途中で
おかしいなと思ったから。
00教会かよく知らなかったんだよね。
でも結婚なんて誰としても同じ、
なんて人がいてね。
タッパーとか00ウエイとかいうのにも
誘われて、大金持ちになったという人の
家にも行ったことあります。
一瞬入会しようかと~~?
カッコウのカモ。
で、この本、
多くの自殺者を出したある宗教から
車のセールス、「無料セミナー」などの
「勧誘の手法」をありとあらゆる角度から考察。
最初はパラパラめくって終わりにしようと
思ったけど、ついハマった。
なぜなら結局心理学って、
よくも悪くもこういうところで利用されることある。
一応知っておいて損はない。
それにほとんど著者が実際に
その場に行って体験しているから。
何人も自殺者を出した協会など、
つい「そうかも」と思ってしまうほど。
逃げられないんだよね、その場では。
オイ、アブナイ、アブナイ。
さすがの著者もここには行っていないんだけどね。
でで、我ら日本人が特に気をつけなくては
いけないのは、日本には
「贈答文化」なるものがあるから。
これは「何かもらったり恩義を受けたら
必ずお返しするという文化」
ホワイトデイという「お返し」は
日本の菓子会社が考え出したんだって。
もうすぐバレンタインデイ。
あまり関係ないけど??
お返しされたら困るから~~?
人に「親切」にされたら、
それ相応、あるいは
それ以上のモノをお返しする~~。
義理と人情の世界、は未だに健在?
ここに潜むワナ。
結局「ただより高いモノはない」
では「これはいいものだわ」という「本音や説得」と
「騙し」はどう違うのか。
「面倒見のいい教師は生徒を利用して法外な
個人的な利益を得ようとしない」
新聞の勧誘ではかつて「僕、苦学生なんです」
なんていう人が多かったなあ、そういえば。
最高の教師は自分で考えることのできる生徒を作る。
異論を尊重する雰囲気を作ると著者。
読んでいると、
「これでは何も買えないな」と思わないでもないけど、
何をするにも、何を買うにしろ、
いずれにせよ、
人は何かを「選ばされて」いるのかも。
でも、一番巧妙な「騙し」は
本人が騙されたとは気づかない騙し~~。
う~~ん、これはあるかも。
あなたは何かをタダでもらって、
そのままにできますか?
関連記事
というわけで、
いつも応援ポチ
ありがとうございます。
励みになっております。