菜園に種を蒔いたときには、何をどこに蒔いたかが直ぐ分かるように購入した種の袋を、蒔いた列の端に立てて表示しておくことにしている。
今度の大根は、いつもとは名前が違うなと思いつつ表示を見ると「かいわれ大根」と読めた。
「かいわれ大根」は大根の成長過程の双葉の時期の収穫物であって、大根の種類ではないだろう、などと思いつつよくよく見ると「かわいい大根」とある。
「かわいい大根」??、これだって相当に妙な名前の大根である。
そして今日はその収穫である。
ネーミングとおり相当にかわいい大根だった。
最近はベランダ菜園などもあるくらいだから、きっと浅いプランターでも栽培出来るように改良されたのだろう。
青首大根だの時無し大根などは昔から聞く名前だが、どうやら大根の世界も珍種がぞくぞくの時代に突入したらしい。
コーヒーカップと比べてもかなり小さな大根なので、3~4本で通常の大根1本分位がやっとというところだろうか。
ただしかし、考えて見ると少人数では料理によっては1本では多すぎて何度かに分けて使うこともあるので、このサイズは使い易いともいえる。
冷蔵庫の野菜コーナーを満タンにせずとも、必要な分だけ収穫して使えば鮮度の保持に関しては数段こちらが有利かな等と考えている。
菜園仲間の隣りの畑には、通常の大きな大根がすくすくと成長しちょっと羨ましい感じもするが、食べる段階では負けちゃいないさと配偶者と強がりを言い合っている。
収穫したばかりの大根を薄くスライスして、ラディッシュ・金柑をこれもスライスして、昆布と酢と砂糖少々に混ぜておけば一日でちょっとした酢の物が出来上がる。
これがまた美味しい。
自分で言うのも何だが我が配偶者もこの分野ではかなりの腕を上げてきた。
それに葉っぱの方も利用して、チリメンジャコ・削り節を醤油で炒めながら余分な水分を飛ばした佃煮風の妙なやつを開発したが、これまた旨くて食欲をそそる。
調子に乗って大量に作ってしまい、試しに冷凍したものを自然解凍して食してみたら味も食感も変わらず長期保存も可能な感じになってきた。
よって我が配偶者に対して、「大根の酢の物と葉っぱの佃煮のマイスター」の称号を与えることに決定した。
おめでとう!