カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

お盆に想う

2015-07-15 09:09:37 | 日記
 今日は我が家ではお盆である。

 現在住んでいる町は、新旧混在であるが主力は月遅れの8月がお盆のようである。

 昨日は梅雨の晴れ間を見計らって田舎へお墓参りに行ったが、花が飾られていない墓もかなりあった。

 「千の風に乗って・・・」の歌詞にはお墓の前にぬかずいて冥福を祈る人に「私はそこには居ません」と言う。

 

 千の風に乗って漂っているのだという。

 義弟の初盆を迎えるが、火葬場で骨を拾った一人として不思議な感慨にとらわれた。

 「千の風焼き場の骨の意味を問う」という句は、その時の気持ちを詠んだものだ。

 意味の無いことをして、気休めか無駄なことをしているのだろうか・・・・と。

 

 「無意味の祝祭」ミラン・クンデラ(著)西永良成(訳)2015・4河出書房新社(刊)

 無意味という言葉につられて図書館の本を手にしたのだが、少々手こずった。

 多少回りくどいが良い作品が多く好きな作家の一人なのだが、今回の本はとにかく表現が回りくどく小難しい。

 おまけに現実・空想・そして時代が混在して非常に分かりづらい。

 最後に出てくるセリフだけが妙に自信に溢れリアリティーがあった。

 「ねえ君、無意味とは人生の本質なんだよ。」

 葬儀も、墓参も、諸々の約束や決まり事や、何度も繰り返す愚かな行為も、無意味と言われりゃ無意味だが、その行為を集めたものが人生でしかない。

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コメント
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