またもや大活字シリーズ、選ぶ基準が字の大きさというのもやや寂しいが・・・。
面白そうなものもあるので、しばらく字の大きなやつを優先的に読むことにする。
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「日の砦」黒井千次(著)底本:講談社文庫 社会福祉法人埼玉福祉会(刊)
10話構成で、各話毎に異なった人物も登場するが、全編を通じて共通する登場人物は、とある一家族である。
定年を迎えた高太郎とその一家の平凡な生活が描かれていくが、さりげなく描かれる平凡さの中に危うさがひょいと提示されて、作中人物が常識的で安易な対応をすることに危惧を覚えたり、必要以上に神経質で疑心暗鬼になっていくと、大袈裟すぎるぞと声をかけたくなるような、平凡さゆえに作中に引き込まれるものがある。
確かなものと思っていたものが以外に脆いものであったり、人ごとのように思っていたことが実は明日にも我が家の問題として浮かび上がってきそうな予感をさせる。
そんな思いを強くさせる作品群である。
「終章は余韻残さずきっぱりと」
余韻は小説だけで十分ですな。
面白そうなものもあるので、しばらく字の大きなやつを優先的に読むことにする。
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「日の砦」黒井千次(著)底本:講談社文庫 社会福祉法人埼玉福祉会(刊)
10話構成で、各話毎に異なった人物も登場するが、全編を通じて共通する登場人物は、とある一家族である。
定年を迎えた高太郎とその一家の平凡な生活が描かれていくが、さりげなく描かれる平凡さの中に危うさがひょいと提示されて、作中人物が常識的で安易な対応をすることに危惧を覚えたり、必要以上に神経質で疑心暗鬼になっていくと、大袈裟すぎるぞと声をかけたくなるような、平凡さゆえに作中に引き込まれるものがある。
確かなものと思っていたものが以外に脆いものであったり、人ごとのように思っていたことが実は明日にも我が家の問題として浮かび上がってきそうな予感をさせる。
そんな思いを強くさせる作品群である。
「終章は余韻残さずきっぱりと」
余韻は小説だけで十分ですな。
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