朝は冷え込むものの午後からは気温も上がるとの予報。
半信半疑で、それなりの防寒対策をして木山城祉まで歩いた。
今の時期、どんな木に花が咲いているのか確かめたかった。
(紅梅)
紅梅は、垂れも含めてもう見頃を迎えていた。
(芭蕉の句)
梅の香に誘われて、太陽もぬ~っと顔を出すとは面白い。
(馬酔木)
馬酔木は1~2分咲きというところ。
自然に自生する馬酔木はもっと高地に棲息し、したがって開花時期ももっと遅い。
(波津女の句)
丘や山に群生する馬酔木は、最盛期の頃はこんもりと密生した状態の青い葉っぱに白い花が咲く。
丘に見えるほどこんもりしている状態は実感として判る。
実は私の出生地の里山(鞍岳)には馬酔木の群落がある。
(山茱萸)
子供の頃から、宮崎県民謡の「稗つき節」は、「庭の山椒の木、鳴る鈴かけて~♪」と歌ったものだった。
山椒(サンショウ)がなまってサンシュウになっているのだと理解していたのだ。
ところがある時、山茱萸(サンシュユ)のことだとの説明文を見て、あわてて頭の中の歌詞を修正。
最近の広辞苑を見ると、「稗搗き節」は「庭の山椒(さんしゅ)の木・・・」と歌詞が紹介され、山椒(サンショウ)の木になっていた。
で、又もや子供の頃の頭に、修正することになった。
(素逝の句)
稗つき節の、歌詞の木が「山椒」だとしたら、棘ばかりの枝に鈴を下げたわけであまり色気はない。
平家の落人狩りとの悲恋物語なら、鎌倉時代だから江戸時代に中国から伝来した山茱萸ではないという説もある。
だがしかし、この民謡が古い伝承を元に後世(江戸期以降)に作られたものなら話は別である。
などと思いつつ宮崎県椎葉村のHpをひもといてみる。
昭和2年に南郷町に生まれた「酒井繁一」という人が、村の小学校に赴任中に古老に聞いた労働歌から、恋物語風に作詞したとあった。
こうなると、歌われているとおり歌詞は「山椒」で決まりそう。
でも、「山茱萸」という線も有りかな、で、ぼかした方がロマンはありそう。
この可憐な黄色の小さな花の咲く「山茱萸」なら、なるほど鈴の音も色っぽいものになったろう。
ここまで、話がややこしくなるとは思わなかった。
帰宅して、出かけたいナナちゃんを押しとどめつつパチリと・・。
(帯を替えたナナちゃん)
着物姿のナナちゃんを見ると、やはりトゲトゲの山椒の木より、可憐な花の山茱萸に軍配を上げたくなった。
「春暁一刻値千金床の内」・・・しろ猫
春宵一刻より、春は曙・・・なのだ。
こんばんは。
山茱萸でしたか‼️
初めて知りました。
勉強になりました。
ありがとうございます。
花咲く処も大雪の処も。
我国も結構広いですね。
閑人竹千代 拝
こんばんは。
以前の広辞苑では山茱萸だったらしいです。
でも今の広辞苑も、椎葉村のHPも山椒らしいです。
でも、山茱萸の花を見ると鈴をかけてみたくなりますよね。
しろ猫