カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

断層帯付近の秋

2019-11-07 09:43:44 | 熊本地震
 町の南側の里山沿いに「そうめん滝」と呼ばれる、水源がある。

 昔からの集落の飲用水であり、田畑を潤す水源池でもある。

 今でも立派にその両方の役目を果たしているが、稲刈りも終わった今は、出口の水量調整も自然の流れに任せたままである。

 

 水面から50センチばかり上部の地層から湧水が、富士の裾野の白糸の滝の超小型版のように湧き出している。

 滝と呼ぶにはあまりに小さいいので、「そうめん滝」と名付けたのではと私は勝手に解釈している。

 そのそうめん滝の一角に、小さな人工的な穴が見える。

 

 長い歴史の中には、水が枯れそうな時期もあったのだろうか、人工的に穴を掘ってみる必要性があったのだろうか、などと想像する。

 いつもは暗く内部は見えないが、たまたま訪れた時は太陽の光線が水面に反射し内部の天井にまで、光が揺らめいていた。

 

 しばらく眺めていると、何という名の鳥かは知らないが、数羽の鳥が羽ばたきながら出たり入ったりを繰り返している。

 こうした岩穴などで営巣する種類の鳥なのだろうかとも思ったが、鳥の営巣の時期にはあまりに違い過ぎる。

 たまたま太陽の光線の加減で、普通は気付きもしなかった穴と鳥の不思議な行動を目にすることが出来た。

 

 木山川沿いに少し上ると、先般の熊本地震での断層のズレが地表面に現れた畑があるが、ズレはそのままの状態でキッチリ保存されていた。

 数枚の畑が横並びで、同じ方向に畔が屈折した状態のまま残されている。

 以前は無かったが、見学者の為に近くの空き地の部分に駐車場が準備され表示が建てられていた。

 近くの潮井神社にも断層が地表に現れていて、これらは震災遺構として保存される
 
 

 こうした断層が目につかなければ、もうここはいつもと変わらない秋が訪れた静かな集落に見える。

 避難生活を続けている人たちも、元の集落でもとの生活に戻ることを決心した人が多く、その為の準備が進められている。

 ただ放置された柿は、当分の間ただ自然に落ちるにまかされることになる。

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