カンチャン狂騒曲

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天草へお出かけ

2019-11-08 20:50:48 | おでかけ
 相方のとても古い友人を天草に案内する約束をしていて、今日がその約束の日だった。

 先方は北九州から新幹線でやって来る。

 朝の8時半過ぎには熊本駅に到着するという話で、今朝は相方ともども早起きをして熊本駅に向かった。

 ゴールデンウイークのツツジの頃に阿蘇に案内した折、今度は秋に天草ですねと約束していたのだ。

 後の問題点は、双方のスケジュール・天候・そして健康だったのだが全てクリヤーした。

 主たる案内先は、世界遺産の崎津集落と三角西港だったが、牛深と大江天主堂・天草ロザリオ館も併せて案内した。

 

 普通の教会はちょっとした小高い場所が多いが、この崎津教会は漁港のすぐ横にある。

 そのためベストショットはこの海を挟んだ対岸の公園からの眺めである。

 

 午前中はとても多かったという人出も、少なくなっていて教会も静かな本来のたたずまいだった。

 この教会は、絵踏(この辺りでは踏み絵と言わず絵踏という)が行われていた現場で、明治期にこの地で布教した神父の熱意によって、その場所に建設された。

 潜伏キリシタンの文化を色濃く残した集落として、ユネスコの世界文化遺産に登録されているのは、教会ではなく禁教令の中信じる宗教を守り通した集落の方である。

 

 禁教令やあらゆるキリシタン弾圧の中で、幕府は寺社を各所に建立して改宗を促進させた。

 それらの寺社に改宗したかに見せながら、密かに信心を続けるためにいろいろな工夫がなされているが、ある意味こうした寺社自体も利用されていたようである。

 そういう観点で捉えれば、この神社も集落の一角で十分に世界文化遺産と言える。

 

 その神社の鳥居の横には、こうした聖人の像が建っていたり、マリヤ像があったりするのも普通はあり得ないだろうと思う。

 

 集落の西の外れ、漁港の出口には船の安全を祈るマリア像が海を見下ろしながら立っている。

 夕日が沈む頃には、夕日にマリア像かシルエットとして浮かぶ姿はなかなかのものなのだろう。

 夕日スポットにもなっているようだが、先を急ぐ身にはまたの機会ということにする。

 

 すぐ横には美しい貝殻が沢山ぶら下げられていた。

 近くでは名物になりつつある、町猫がじゃれあってた。

 

 この町の猫の特徴は、向こうからは人間にむやみに近寄っては来ないことだ。

 ただ所かまわず、ごろごろと寝っ転がている。

 観光客の餌やりなどまったく見かけないし、もちろん餌を売ったりもしていない。

 毛艶もいいし、多分健康状態はいいのだろう。

 

 帰りにユネスコの世界産業遺産に登録されている「三角西港」に立ち寄る。

 明治期に作られた石造りの波止場があり、今も利用されている。

 海技学校などの史跡も残っている。

 ちなみに、大河ドラマ「坂の上の雲」で軍艦などが出港するシーンで、岸壁で見送る人々のシーンは古い倉庫建ての残るこの岸壁で撮影された。

 大河ドラマ「真田丸」で、備中松山城のあの独特の石垣が、ドラマのオープニングに使われたのと同じである。

 案内する方も、案内される方もクリスチャンでもカトリック教徒でもなく、仏壇を拝みながら神社で柏手を打つタイプの人間なのであえて教会の内部には入らなかった。

 熊本駅に来客を送り届けた後、もの凄い大渋滞の中を通常の倍以上の時間をかけてやっと我が家に帰り着いて夕食を食べる頃には、新幹線と特急を乗りついた相方の友人は自宅に帰り着いた旨の電話をかけてきた。

 恐るべし新幹線の速さ、そして恐るべし熊本市内の大渋滞である。

 よって、約240Kmのお出かけは、ちょっと疲れた。

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