白雲去来

蜷川正大の日々是口実

アニバーサリー

2011-10-25 20:18:57 | インポート

十月二十一日(金)曇り。出陣学徒壮行大会の日。

 昭和十八年のこの日、小雨のそぼ降る神宮において、祖国の危急を救わんとして戦場に赴く出陣学徒の壮行会が行なわれた。その映像はユーチューブなどで見ることが出来るが、何度見ても、感動して涙が溢れる。あの映像に写っている人たちの中の、どれほどの人たちが戦場に散って行ったのか・・・。今日の日本の平和と繁栄は、その人達のご加護であることは、いまさら言うまでもない。

 

 また、左の人たちにも今日は大切な記念日、「国際反戦デー」である。国際反戦デーとは、1966年10月21日に日本労働組合総評議会(総評)が「ベトナム反戦統一スト」を実施し、それと同時に全世界の反戦運動団体にもベトナム戦争反対を呼びかけたことに由来する。ジャン・ポール・サルトルが「世界の労働組合で初めてのベトナム反戦スト」と総評を讃えた1968年には、新左翼による新宿騒乱を起こすまでになった。まあ左翼運動の衰退と共に、最近では、この日に大きなデモや集会がなくなったようだ。

 

   野村先生が、なぜ自決の日を10月20日としたのか。それは、関行男大尉らによる神風特別攻撃隊の出動命令が下った日だったからである。今月は、何かと考えさせられる日が続く。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

群青忌

2011-10-25 12:42:11 | インポート

十月二十日(木)晴れ。群青忌

 今日は、野村先生の十八回目のご命日である。ご存命であれば満七十六歳。先生は早生まれであるから今年が喜寿となる。今の、この祖国の現状を天上でどう見ているのだろうか・・・。

 

 また今日は地久節である。皇居を拝し、皇后様のご健康と、ご皇室の弥栄を祈念した。

 

 先日の墓前祭の直会の席で、民族革新会議の犬塚博英議長が、「生きていても、死んでいるような人間が多い中で、野村さんは、死んでも存在感があり、生きているような感じがする」と仰っていた。まったくその通りだと思う。

 花屋に行き、「白菊」を買い求め、先生の遺影の前に飾った。

 

 伊勢原に彼岸花咲いて群青忌  酔狂

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大ポカをした。

2011-10-25 12:29:35 | インポート

十月十九日(水)晴れ。

 のんびりと起きて、自宅で資料の整理を行い、さて事務所に行こうかと思ったら、大行社の周本副会長から電話が入り「何処にいるの」。「家ですよ」。「忘れているの。今日は大行社の会議だよ」。どひゃー!てっきり今日は火曜日と思っていたら、水曜日。カレンダーには大きな丸があり、会議と書いてある。いやはや大ポカである。何でも歳のせいにするのは嫌だが、最近本当に物忘れがひどい。

 

 馴染みの中華街のお店から「上海蟹入荷」の案内状が届いた。私は、その秋の名物の上海蟹が、どうも苦手である。決して不味いとは思わないが、何分にもせっかちなので、剥くのがめんどうなのである。自宅でのんびりと食べるのなら良いが、酒と料理を交互にやらなければ、どうも物足りないのだ。毛蟹を頂いても、身はもつぱら愚妻の担当で、私は甲羅専門。食べた後で、熱燗の酒を注いで飲むのは、正に至極の悦びですな。

 

 ヨコハマは、この上海蟹のシーズンが来ると、次はボジョレー・ヌーボーを楽しみ、木枯しが吹くと「お酉様」の季節となり、大晦日には、港の船の汽笛を聞いて一年が終わる。今日は、安いワインでも呑んで寝るか。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ふたつの故宮博物院」が面白かった。

2011-10-25 12:02:11 | インポート

十月十八日(火)曇り。

 ありがたいことに、ブログを一週間も更新しないと、「大丈夫ですか」などという安否確認の連絡が入る。病気をしていたわけでも、忙しかったわけでもなく、ただサボっていただけである。

 

 ようやく機関誌「燃えよ祖国」の発送を終えた。先生の墓前祭に参加して頂いた方には、お配りしたのだが、一般の読者へは今日の発送となった。日頃から、ご購読を賜っております読者の方々に、心から感謝する次第です。

 

 午後から大好きな散歩コースである、みなとみらいを歩く。ロケーションの良いスタバでお茶をしながらの読書。先日、暇つぶしに入った書店で買ったのが、「ふたつの故宮博物院」(野崎剛著・新潮選書)という本。これが、とても面白く参考になった。

 

 「ふたつの故宮」とは、北京と台湾のものを指すのは言うまでもないが、その比較論が、台湾の政治状況、また共産中国の現状など、勉強になることばかりで、久し振りに、あっと言う間に読了してしまった。

 

 例えば、「『中華料理』『中華民族』『中華街』・・・誰もが普通に使っている『中華』という言葉が広く使われるようになったのは歴史は百年ほどしかない。中国の長い歴史においては子供の年齢に過ぎない幼い言葉である。世界と中国大陸の人々に向けて『中華』という言葉を最初に発したのは中国革命の父、孫文だった。孫文は西欧列強の中国侵略に対抗するため、『中華』という概念によって、実際は他民族の集合体である中国大陸の人々新国家のもとにまとめ上げようとした。中華民族という人々や民族がもともと存在したわけではなく、革命によって誕生する新しい共同体定義するために編み出された政治的概念だった」

 

 どうですか。知っていました。このように目からウロコの話が満載の、この本を是非ご一読を。次に台湾に行く時は、この本を持って行こうと思っています。

 

 著者の野崎剛氏は朝日新聞の特派員として台湾に在住し、現在は朝日新聞の国際編集部次長という人。

 

 夜は、家飲み。気がついたら、食卓の椅子で寝ていた。反省。

Img711


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私の出演部分のDVDを頂いた。

2011-10-25 10:33:31 | インポート

十月十七日(月)曇り。

 何だか疲れてしまい一日自宅でぼーっとしていた。毎年の事だが、群青忌の前後はいつも体調を崩す。まあ様々なプレッシャーによるものだが、気疲れが原因なのかもしれない。

 

 そう言えば、見沢知廉君のセミドキュメンタリー「天皇ごっこ」が公開される。その映画の中で私もインタビューを受けているのだが、出演の場面はわずかなもので、私の言いたかったことが余り伝わっていないように感じた。まあ、私が監督ではないので、仕方ないことだが、消化不良の感は否めない。

 

 そこで、監督にお願いして、私がインタビューを受けた部分のみをDVDにして送って頂いた。何と、四十分以上もインタビューを受けていた。あらためて、「編集」と言うものは「怖い」と感じた次第。いずれ、私の個人的な勉強会などで公開してみたいと思っている。

 

 まあ、見たいと思う人は少ないだろうが、どうしても、という人は個人的にご連絡を下さい。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする