三月の我が家の年中行事。

三月五日（木）晴れ。

高校を卒業した子供だが、第一志望校の発表が七日にある。もしこれが駄目だと後期の試験を受けなくてならないので、卒業後も学校に行って勉強している。その子供の通学定期が昨日で切れたので、久しぶりに学校まで送ってあげた。子供と一緒に学校へ行くのも今日が最後か。誰に似たのかは分からないが、「趣味は勉強」と答えるほど、休みの日でも朝から晩まで机に向かっている。合格発表まであと二日。当然ながら祈ることと、見守ることしか親にはできない。この時期、受験生を持つ親は皆同じ気持ちであるのに違いあるまい。帰宅してから、野村先生の遺影の前の花と、両親のお仏壇の花を新しくして、手を合わせた。

三月は、何かと行事が多い。三日は「経団連事件」の記念日。四日は、「東京証券所立てこもり事件」を起こし、八年の刑を受け、出獄一ケ月前に獄死した板垣哲雄君の命日。七日は、上の子供の大学の合格発表の日。十日は「陸軍記念日」。若い頃は、この日、大磯の八坂神社に集まって同志らと記念式典を行い街頭に出たものだ。同じく十日は我が家に十年以上もいた金魚の「キンコ」の命日でもある。十六日は「虎の会」の同志である岡崎一郎氏の実兄、道夫氏の命日。二十一日は不肖、私の誕生日。

何年か前から、同じ三月生まれのサリー姐さんと一緒に、仲良しさんと共に「誕生会」を行っているが、二十一日にはどうしても外せない用事があるので、二十九日に誕生会を行うことになった。この歳になって誕生会でもないのだが、何だかんだと口実を作っては、酒席を設けている。

夜は、和牛の「牛筋」が手に入ったので、圧力鍋で柔らかくしてから大根やニンジンと一緒に煮て、肴とした。