三月二十六日(木)晴れ。
昨日のブログでチュニジアにてテロに巻き込まれた女性自衛官について少し触れさせて頂いた。別にその方を意識したわけではないのだが、偶然にツタヤでレンタルしたDVDで「アイアン・ソルジャー」と言うものを見た。五作品で千円なので、内容も余り気にせずに準新作のコーナーにある戦争映画ということで借りてみた。題名からイメージしたのはアフガニスタンの戦いにおいて米軍の女性兵士が男勝りに活躍する話だと勝手に思って見たが、全く違ってヒューマンドラマのようでとても感動した。
映画は二〇一四にアメリカで公開されたが、日本では未公開でDVDとなって発売され、また以前WOWOで放送された。内容は、十五ヶ月に及ぶアフガニスタンの最前線での任務から帰国した主人公である衛生兵のマギー。だが、再会を待ちわびた五歳になる一人息子ポールは、前夫の婚約者になつき、母親であるマギーと暮らそうとしない。何とか親子の関係を取り戻そうと努力するのだが、その一方で、戦場での過酷な記憶や、基地での訓練、新たな恋、前の夫との諍いなど、丁寧で見ごたえのある場面が続く。「軍人が天職だから」と明言する主人公が、「男は仕事ばかりでも何も言われず、女だと母親失格と言われる」。この言葉が印象に残った。そして国家のために再び子供を残して戦場に赴く。ラストの我が子との別離の場面が胸を打つ。原題の「FORT BLISS」は主人公が勤務するフォートブリス陸軍基地のことであるが、邦題の「アイアン・ソルジャー」よりもう少し映画の内容に沿った題名をつけて欲しかったと思った。
私も子供の頃に母一人子一人の環境の中で育ったので、主人公の子供の寂しさが良く分かり切なかった。国家の大義に殉ずるのは何も日本人だけではない。国中がディズニーランドのような平和で、国民のほとんどが「死」や「暴力」について考えることのない今の世の中に、良し悪しは別として、戦場の第一線に立つ女性兵士がいる。旅行中にテロに遭遇した陸自の三佐に関する本人のコメントを読み、そして偶然にも同じ女性軍人の映画を見たことは、私にとって何か暗示的な出来事のように思えてならなかった。女性の方に是非見て頂きたい作品です。
今日も、禁酒を続けている。酒を飲まない時の食事の時間の短いこと。喜んでいるのは子供たちだけである。山本一力氏の「桑港特急」(文藝春秋)を読了した。山本氏の力作「ジョンマン」の番外編のような作品だがとても楽しめた。
昨日のブログでチュニジアにてテロに巻き込まれた女性自衛官について少し触れさせて頂いた。別にその方を意識したわけではないのだが、偶然にツタヤでレンタルしたDVDで「アイアン・ソルジャー」と言うものを見た。五作品で千円なので、内容も余り気にせずに準新作のコーナーにある戦争映画ということで借りてみた。題名からイメージしたのはアフガニスタンの戦いにおいて米軍の女性兵士が男勝りに活躍する話だと勝手に思って見たが、全く違ってヒューマンドラマのようでとても感動した。
映画は二〇一四にアメリカで公開されたが、日本では未公開でDVDとなって発売され、また以前WOWOで放送された。内容は、十五ヶ月に及ぶアフガニスタンの最前線での任務から帰国した主人公である衛生兵のマギー。だが、再会を待ちわびた五歳になる一人息子ポールは、前夫の婚約者になつき、母親であるマギーと暮らそうとしない。何とか親子の関係を取り戻そうと努力するのだが、その一方で、戦場での過酷な記憶や、基地での訓練、新たな恋、前の夫との諍いなど、丁寧で見ごたえのある場面が続く。「軍人が天職だから」と明言する主人公が、「男は仕事ばかりでも何も言われず、女だと母親失格と言われる」。この言葉が印象に残った。そして国家のために再び子供を残して戦場に赴く。ラストの我が子との別離の場面が胸を打つ。原題の「FORT BLISS」は主人公が勤務するフォートブリス陸軍基地のことであるが、邦題の「アイアン・ソルジャー」よりもう少し映画の内容に沿った題名をつけて欲しかったと思った。
私も子供の頃に母一人子一人の環境の中で育ったので、主人公の子供の寂しさが良く分かり切なかった。国家の大義に殉ずるのは何も日本人だけではない。国中がディズニーランドのような平和で、国民のほとんどが「死」や「暴力」について考えることのない今の世の中に、良し悪しは別として、戦場の第一線に立つ女性兵士がいる。旅行中にテロに遭遇した陸自の三佐に関する本人のコメントを読み、そして偶然にも同じ女性軍人の映画を見たことは、私にとって何か暗示的な出来事のように思えてならなかった。女性の方に是非見て頂きたい作品です。
今日も、禁酒を続けている。酒を飲まない時の食事の時間の短いこと。喜んでいるのは子供たちだけである。山本一力氏の「桑港特急」(文藝春秋)を読了した。山本氏の力作「ジョンマン」の番外編のような作品だがとても楽しめた。