三月二十一日(土)曇り。春分の日。
今日は私の誕生日である。早生まれであるから同級の人よりも一歳若い。学生の頃はこの一歳若いということが嫌だったが、今は有難い。思えば六十四歳になった自分と言うものを若い頃は想像もつかなかった。もちろんこの思いは私だけではないだろう。自分だけは若いつもりでいるが、完全に体も頭も傷んできている。たまに調子が悪くて病院へ行けば、そのほとんどが「加齢」のせいにされる。「じゃあ金のないのも歳のせいかよ」と医者に言って見たくもなる。
まあこれまでに、喉や胃、そして頭と危ない時もあったが、何とかギリギリでセーフにしてきた。いやこれは何も私だけの力ではなく、家族や友人のお蔭と感謝している。フェイスブックの「友達」から思いがけずに沢山のお祝いのメッセージを頂き感激した。また社友からもお気遣いを頂き、これも亡き野村秋介先生のご加護と感謝している。この歳までとりあえず恙なく生きて来れたことに感謝か。
今日は七時から植垣康博さんが経営するスナック「バロン」でイベントがあり出席のために静岡行き。植垣さんとは思想は違うが、その昔、東京拘置所で所内での生活の仕方を教えて頂いたり、本を差し入れして頂いたりとお世話になった。また「群青忌」にも必ず参加して頂いている。植垣さんは二十年以上も拘置所や刑務所に拘禁されていた。凄いのは野村先生が「経団連事件」で逮捕された時も一緒だったと言うのには驚く。余談ではあるが、その後植垣さんが甲府刑務所に下獄し、出所した後、植垣さんの称呼番号を受け継いだのが、東京証券所を襲撃した板垣哲雄君だ。また、「実話ナックルズ」などで何度か対談もさせて頂いた。植垣さんとは何かと縁がある。
静岡駅に着いたのは五時。改札には山平重樹さんと岐阜の怪人、細川嘉彦先生が待っていてくれた。山平さんには『連合赤軍物語 紅炎 (プロミネンス』(徳間文庫) の著書があり、細川先生は、植垣さんが岐阜刑務所にいる泉水博さんの裁判の支援に岐阜に行くたびに植垣さんを逮捕、拉致して酔わせると言う公安警察以上のテクニックを持っている人である。また細川先生は全国の飲み屋に精通しており、今日もネットワークを駆使して、静岡に来る前に清水の寿司屋で山平さんと一杯やって来たとのこと。その嗅覚で案内して頂いたのが昭和の香りのする「青葉横丁」。ご推薦の店は五時過ぎだと言うのにスタンパイのお客がいた。待っていられないので妙齢のおかみさんのいるお店に入ったが、静岡おでんに打ちのめされた。いやはや美味かった。
七時前に「バロン」着。すでに細川先生は奈良漬け状態。三〇分ほどで中座し、酔い覚ましに狭斜の巷へ。二時間ほど飲んで駅で細川先生と別れて電車に乗ろうとしたら鈴木邦男さん一行とバッタリ。逃亡がばれてしまった。車中、今週最後の酒、ハイボールを山平さんと二缶飲んで帰宅。明日から一週間、医者からきつく禁酒を言い渡されているので、当分寂しい日々が続く。
今日は私の誕生日である。早生まれであるから同級の人よりも一歳若い。学生の頃はこの一歳若いということが嫌だったが、今は有難い。思えば六十四歳になった自分と言うものを若い頃は想像もつかなかった。もちろんこの思いは私だけではないだろう。自分だけは若いつもりでいるが、完全に体も頭も傷んできている。たまに調子が悪くて病院へ行けば、そのほとんどが「加齢」のせいにされる。「じゃあ金のないのも歳のせいかよ」と医者に言って見たくもなる。
まあこれまでに、喉や胃、そして頭と危ない時もあったが、何とかギリギリでセーフにしてきた。いやこれは何も私だけの力ではなく、家族や友人のお蔭と感謝している。フェイスブックの「友達」から思いがけずに沢山のお祝いのメッセージを頂き感激した。また社友からもお気遣いを頂き、これも亡き野村秋介先生のご加護と感謝している。この歳までとりあえず恙なく生きて来れたことに感謝か。
今日は七時から植垣康博さんが経営するスナック「バロン」でイベントがあり出席のために静岡行き。植垣さんとは思想は違うが、その昔、東京拘置所で所内での生活の仕方を教えて頂いたり、本を差し入れして頂いたりとお世話になった。また「群青忌」にも必ず参加して頂いている。植垣さんは二十年以上も拘置所や刑務所に拘禁されていた。凄いのは野村先生が「経団連事件」で逮捕された時も一緒だったと言うのには驚く。余談ではあるが、その後植垣さんが甲府刑務所に下獄し、出所した後、植垣さんの称呼番号を受け継いだのが、東京証券所を襲撃した板垣哲雄君だ。また、「実話ナックルズ」などで何度か対談もさせて頂いた。植垣さんとは何かと縁がある。
静岡駅に着いたのは五時。改札には山平重樹さんと岐阜の怪人、細川嘉彦先生が待っていてくれた。山平さんには『連合赤軍物語 紅炎 (プロミネンス』(徳間文庫) の著書があり、細川先生は、植垣さんが岐阜刑務所にいる泉水博さんの裁判の支援に岐阜に行くたびに植垣さんを逮捕、拉致して酔わせると言う公安警察以上のテクニックを持っている人である。また細川先生は全国の飲み屋に精通しており、今日もネットワークを駆使して、静岡に来る前に清水の寿司屋で山平さんと一杯やって来たとのこと。その嗅覚で案内して頂いたのが昭和の香りのする「青葉横丁」。ご推薦の店は五時過ぎだと言うのにスタンパイのお客がいた。待っていられないので妙齢のおかみさんのいるお店に入ったが、静岡おでんに打ちのめされた。いやはや美味かった。
七時前に「バロン」着。すでに細川先生は奈良漬け状態。三〇分ほどで中座し、酔い覚ましに狭斜の巷へ。二時間ほど飲んで駅で細川先生と別れて電車に乗ろうとしたら鈴木邦男さん一行とバッタリ。逃亡がばれてしまった。車中、今週最後の酒、ハイボールを山平さんと二缶飲んで帰宅。明日から一週間、医者からきつく禁酒を言い渡されているので、当分寂しい日々が続く。