白雲去来

蜷川正大の日々是口実

またイスラム過激派の手で日本人が・・・。

2015-03-20 18:32:08 | 日記
三月十九日(木)曇り後雨。

朝のテレビでチュニジアの首都、チェニスの博物館にて見学のツアー客をイスラム過激派が襲撃、日本人を含む観光客二十名が死亡すると言うショッキングなニュースが流れた。まったく何の抵抗も出来ない人たちを宗教の名において無差別に殺害することに、何の大義があると言うのか。観光資源が外貨獲得の大きな国家の収入となっている国で観光客を狙って無差別なテロを行う。彼等の狙いは、こういった無差別テロを繰り返し政情不安を引き起こし、再びイスラム革命を起こそうというものらしいが、現実にイスラム過激派のテロや紛争が中東やアフリカに広がっている。これからは日本人も対岸の火事と知らぬ顔を決め込むことはできなくなるのに違いあるまい。

我々の世代は、チェニスと言えばすぐに頭に浮かぶのが「カスバの女」である。「ここはチェニスかモロッコか、泣いて手を振る後ろ影、外人部隊の白い服」。そして映画「ペペルモコ(望郷)」や「カサブランカ」「外人部隊」「モロッコ」といった映画の中に描かれた外人部隊とのラブストーリー。若い人はともかく、六十過ぎの人たちにはチュニジアやモロッコ、アルジェリアを旅するときには、前述の映画のシーンが重なるのではないだろうか。またジャズファンには、トランペット奏者のディジー・ガレスピーが、ピアニストのフランク・パパレリとの共作で作曲した「チュニジアの夜」が聞こえてくるかもしれない。

しかしながら、そういった郷愁や思い入れが、イスラム過激派の無差別テロによって一瞬に消え去り、単に「危ない国」というイメージが定着してしまう。正に彼らの思うつぼである。楽しいはずの旅先で、非情にも彼らの手によって亡くなられた方々が気の毒でならない。と思ってテレビを見ていたら、次に始まったのが、テレビタレントの離婚会見。頭が大丈夫なの。いくら無料のテレビとはいえ、この程度の女の離婚会見を、わざわざテレビで流さなければならないのか。どうでもいいことじゃないのかねェ―。平和だね日本は。思わずテレビを消してラジオのスイッチを入れた。

夜は、東京より友人が来訪。西横浜の「加一」にて一献。スタートが遅かった分、ここ一軒で解散。いい酒だった。

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